今回は、アドゥリンミッション第4章第2節第1項「ハーサーカ」を進めていきます。

攻略手順
東アドゥリンのセレニア図書館(F-10テンキー9あたり)に入り、イベントを見ます。Waypoint「SCT.ワークス前」のすぐ近く。入口にいるEppel-Treppelに話しかければ中に入れてもらえます。
ストーリー
カミール山麓からアドゥリンの街へ戻ってきたレルフィーとアシェラは、すぐにセレニア図書館に向かいました。
Andreine「こんにちは、アシェラさま、レルフィーさん。」
いつものように、図書館に入るとアンドレーヌが声を掛けてきました。そこで、今日は、アドゥリンの初代の王について知りたいことを伝えたのですが……。
Andreine「アドゥリン建国当初の歴史を扱った本、ということになりますと、アシェラさまがこちらに通っていらした頃、ほぼご覧になっていたと思いまして。」
Arciela「……そう、ですか……。」
Arciela「どうしよう?もう、わたしたちの知りたいことは調べられないってことなのかな……。」
困りましたね……。
Andreine「あ、いえ、お待ちください。実は、それで謝罪したいことが……。」
Arciela「謝罪、ですか?」
???「はい、そうなのです。ふわあぁ……。」
奥から1人のタルタルが歩いてきて、目の前で大きなあくびをしています。
Oshasha「あら、失礼。わたし、セレニア図書館の司書長を務めてるオシャシャと申します。」
Oshasha「これまで、古い歴史などを調べられる方というのはほぼ皆無でしたので、実はその、閉架閲覧の許可を伝え忘れておりました。」
Arciela「閉架……。」
Oshasha「はい。姫さまがお調べになっていたのは、この図書館の開架の本棚。閉架……つまり、禁帯出の本をお調べになっておりません。」
それはどういう意味なのでしょうか。
Oshasha「あ、それについてはこちらの者に一任しておきましたので。それじゃ、説明お願いね。」
Andreine「はっ、はい。」
Andreine(オシャシャさま、ずるいです。)
Oshasha「さて、それじゃあ、わたしは司書長室に篭りますかね~ふあぁ。」
それだけ言うと、オシャシャはまた大きなあくびをしながら、奥へと消えていきました。
Andreine「ええと、禁帯出の本とはですね。書庫の中にある持ち出し禁止の本、ということです。」
Andreine「姫さまのご所望でしたら、もちろん、お探しいたしますけれど、どのようなことを調べたいのかわかりませんと……。」
Arciela「そんなにたくさん本があるの?」
アンドレーヌによると、書庫にある持ち出し禁止の本の中は、アドゥリン建国以来の歴史的な資料がどっさりあるそうです。さらに、最近は開拓者のみなさんが日々、新たな情報を持ち帰ってくるので、資料の充実にかなり貢献しているとのこと。
しかし、それらの情報には、迂闊に広められない類のものもあるため、一旦はまとめて書庫に置かれることになっているんだとか。
Andreine「ですから、知りたいことをある程度絞っていただかないと。」
Arciela「レルフィー……どんな事を調べればいいかな?」
「まずは初代王の仲間について、はどうでしょうか?」
Andreine「初代王の仲間についてですか、わかりました。しばらくお待ちください。」
しばらく待っていると……。
Andreine「こちらになります。」
初代王の仲間について書かれた本を持ってきてくれました。
初代王オーグストは若くして人を惹きつける、魅力ある人物であった。多くの部下から慕われた高潔さを持つのみならず、戦えば、その敵からも認められるほどの勇猛さを身に宿していた。オーグストは、魔物が支配していたアドゥリン島を平定し、群島の諸侯らをまとめあげ、最初の王となった。
このときの有力な諸侯は十一人。これが現代のアドゥリン家を除いた、十一名家にあたる。さらに王は、それぞれの名家より選ばれた十一人の部下とともに、ウルブカ大陸へと渡り、未踏の荒野へと開拓を進めたのだ。
大陸を進むうちに、オーグスト王はヨルシア森林の地で、金色に光り輝く虎と出会った。金色の虎は、森の生き物たち全ての王であった。
『我が名はテラクァルン。森を進むなら、我を倒してゆけ!』
テラクァルンが大きく吠えると、王を取り巻いていた全ての獣は退き、金色の虎にその座を譲った。オーグスト王もまた、部下に手を出すなと言った。こうして、王とテラクァルンの一騎打ちの戦いになった。王は、テラクァルンと七つの昼、七つの夜にわたって戦い、これを倒した。
テラクァルンとオーグスト王は互いの力を認め合い、真の友となったという。
さらに、自らの子を、十一人の部下のひとりである獣の騎士の元に遣わした。このようにして、初代王は仲間を増やしつつ、大陸の奥へと進んでいったのだ。
Arciela「確かに、こっちの資料のほうが詳しいかも。ひょっとしたら、少しくらいは誇張してあるのかもしれないけど……でも、激しい戦いだったことは間違いないみたい。」
Arciela「『ヨルシア森林』……ここがハーサーカの言っていた、大虎との戦いの地なんだね。」
Arciela「ねぇ、レルフィー。今、思ったのだけど……ひょっとして、わたしを助けてくれたあの金色の虎は、この獣の騎士に預けられたという金虎の血を引いているのかも……。」
「ええ、その通りですよ。」
Arciela「……!レルフィー、知ってたの?」
「はい、あの金色の虎が教えてくれました。」
Arciela「そういえば、この前もそんなことを言っていたよね。心に話しかけてくるなんて……あの虎は不思議な力を持っているんだ。」
Arciela「でも。もっと不思議なのは、そんな金虎に信用されたあなたのほうなのかもしれない……。」
次は、初代王の戦いついて、の本をお願いしました。
Arciela「これは……!レルフィー、見て、ここです。」
初代王の遠征において、最大の敵となったのは闇の眷属たちである。
金虎の導きにより、王とその仲間たちは森の奥深くへと入っていった。そこで王たちは夜になると現れる闇の眷属と戦うことになった。
倒しても倒しても、また次の夜になると現れる。夜毎にやってくるその魔物らは、ひるむことを知らず、休むことを知らず、倦むことを知らなかった。
彼らは、ウルブカの地にあるすべての生あるものを憎んでいるかのようであった。大地に毒を撒き、木々を腐らせ、目にした獣たちを片端から殺めていった。
闇の使いであるそれらの眷属たちと、森の主たる金虎は、どうやらそれまでも長い戦いを繰り返していたようだった。王たちは、金虎の戦っていた敵は、自らの敵でもあると知った。
ある夜……ひときわ激しい戦いになった。
不意を突いて現れた闇の軍勢は、十重二十重に王と仲間たちを取り囲み、徐々にその輪を狭めていった。金虎は大いなる力を用いて囲みを破り、王とその仲間たちを逃がしたが、その戦いで深い傷を負い、ついに帰らぬものとなった。
王と十一人の部下たちは、金虎より託された金虎の子と共に戦い続けた。戦いは永遠に続くかに思われたが、ついに王と仲間たちは闇の眷属らを森の奥へと押し返し、彼らが地上へとやってくるなぞの遺跡へと辿りついた。そして、彼の眷属を操る者がいることを突き止めたのだ。
闇の眷属らを操り、地上へと送りこんでくるその者とは……。
その先のページが破られ、無くなっています。
Arciela「闇の眷属を操る者……?ああん、もう!なんで肝心なページが破れちゃってるのかな。でも、この『闇の使い』とか『闇の眷属』って、最近になって森で見かけるっていうあやしい魔物のことかも……。」
Arciela「待って。……だとすると、どうして最近になって、そんなものがまた出てきたのかな?これって、初代王の時代だから、ずっとずっと昔のことのはずなのに。闇の眷属って、誰かに操られて地上に送り出されてきたって書いてあるよね。誰かって……だれ?」
次に、初代王の最期について、の本をお願いしました。
Andreine「初代王の最期についてですか、わかりました。しばらくお待ちください。」
しばらく待っていると……。
Andreine「申し訳ありません。目録には存在するのですが、書庫内のどこにも見当たらないのです。」
Arciela「そんな……!持ち出し禁止なんじゃ……。」
Andreine「それが……どうやら、記録によりますと、同盟当主の方がいらして、ぜひ読みたいから、と。特別な計らいで、貸し出したようです。」
Arciela「同盟の……当主?」
Andreine「はい。メルヴィアン・ドゥ・マルクロワ様です。」
Arciela「えっ……!?」
メルヴィアンの名前が出たと思ったら、ちょうどそこにエスティエヌがやってきました。
Estienneux「ああ、ここにいたのか、アンドレーヌ。これは、こちらからお借りした本で間違いないだろうか?」
エスティエヌが1冊の本を差し出したところで、レルフィーたちに気付いたようです。
Estienneux「アシェラ殿、それと……レルフィー殿か。あなたたちがここにいるとは思わなかったな。何か、調べものですかな?」
ええ、そうなんです……と答える間もなく……。
Estienneux「っと、いけない。用事を忘れるところだった。実は、マルクロワ家の執事から、メルヴィアン殿の机の上に見慣れない本が置いたままになっていると聞いてね。見ると、この図書館の印が押されていた。」
Estienneux「今、マルクロワ家はちょっとした問題が起きているんだ。それならと、ちょうどこちらのほうに用があったものでね、わたしが代わりに返しにきたのだが……。」
Andreine「それはどうも、エスティエヌ様にそのような些末なお仕事をさせてしまって申し訳……ああ!それです!」
Andreine「アシェラさま、レルフィーさん、これですよ。オーグスト王の最期について触れている当図書館で唯一の本です!」
なんてタイミングが良いのでしょう。エスティエヌが持ってきた本が、ちょうど探していた本だったようです。
Estienneux「どうやらメルヴィアン殿は、随分と熱心に読んでいたらしいよ。それで借りっぱなしになっていたのかな?」
Arciela「メルヴィアンさんが?持ち出し禁止の本を、わざわざ借りてまで……とにかく読んでみよう!」
……王の最期を看取ったものは誰もいない。王とその仲間たちが見つけた、なぞの遺跡。その先には、幾重にも枝分かれした複雑きわまりない迷宮──『大冥宮』が広がっていた……。
Arciela「大冥宮……?レルフィー、何か心当たりがある?」
大冥宮……と言えば、ラ・カザナル宮でしょうか……。
Arciela「カミール山麓の奥地で見つかったという遺跡、だよね。そういえばわたしも思い出したかも。地下深くに古い遺跡が埋もれている、という話を子どもの頃に聞いたことが……大冥宮とラ・カザナル宮は同じものを指すのかも。」
Arciela「ただのおとぎ話だと思っていたけれど。まさか、それが大冥宮なのかな……あ、ごめんなさい。本の続きを読むね。」
夜毎に現れる奇怪な姿をした闇の魔物たち。森を荒らす忌まわしき輩たちは、その大冥宮からやってくるらしかった。
魔物たちと戦い、十一人の部下たちの中には既に命を落としていた者もいた。にも関わらず、王は躊躇わずに大冥宮へと降りていったのだ。森を荒らす魔物たちが二度と地上へと現れないよう、ウルブカの地の平和を護るために……。
しかし……王も、彼と行動を共にした部下も、ひとりを除いて帰ってこなかった。地上へと生還したのは、多くの獣を従えていたことから獣の騎士、または「鼠騎士」の名で呼ばれていたモリマーと、彼が連れていた金虎の忘れ形見である一頭の虎だけ。
王の姿はどこにもなかった。果たして王はどこへ消えたのか……。
残された我々は、真相をモリマーが語った数少ない言葉から推し量るしかないのだが……モリマーの語った言葉によれば、オーグスト王は大冥宮の深部でどうやら闇の眷属たちを従えている×××と戦った、という。
Arciela「ここも読めなくなってる……。」
その戦いは熾烈を極め、果てることなく続き、終わることないように思えた。共に戦いに臨んだ部下たちが、ひとり、またひとりと倒れていった。オーグスト王は自らを盾にして、モリマーだけを辛うじて地上へと送ることに成功し、自分はそのまま冥宮に留まったという。
王の愛剣が腹心の部下であったモリマーへと託され、アドゥリン城へと戻ったモリマーは、王が『二度と開拓をするな』と遺言を残したと語って、誓いを込めた剣をまだ幼い王子と王女に渡した。
その後、モリマーは何処ともなく姿を消した。だが、モリマーと金虎の子は、それ以後から今に至るまでも森を護り続けている。そうまことしやかに囁かれている……。
Arciela「オーグスト王は……地上に帰ってこなかった。それじゃあ、ララ水道の墓所は形だけのものだったんだ。」
「ララ水道の墓所?」
Arciela「ララ水道には、初代王のお墓があるんです。わたしは、今までそこにご遺体が安置されてるとばかり……。」
Estienneux「ううむ。そのような話はわたしも初めて聞くな……もしかして、当主のユグナス殿ならば、何か伝え聞いているのではないかな?」
Arciela「そうでしょうか……。」
Estienneux「まあ、君の父上の失踪も突然だったからなぁ……。ひょっとしてユグナス殿にも伝わっていない可能性も……。」
Estienneux「っと、失礼。無神経だったな。申し訳ない、アシェラ殿。気を悪くしないでくれたまえ。」
Arciela「いえ……大丈夫です。でも、改めて考えてみると、なぜお墓を地下においたのかな……。広場だってあったのだから、慰霊碑を建てて祀ってもよかったはずなのに。」
Arciela「でも……とりあえず必要なことは調べられたかな?闇の眷属……大冥宮……王の墓所の秘密……気になることはいっぱいあるけど、これで充分だと思ったら、またカミール山に行ってみましょう!」
Arciela「今度こそ、ハーサーカの誤解を解いて、森の異変の謎を突きとめないと。」

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