今回は、アドゥリンミッション第4章第3節第1項「モリマー」を進めていきます。
攻略手順
カミール山麓H-5テンキー2あたりにあるAlpine Trailを調べ、先へ進み、イベントを見ます。ビバック#3からの移動が近くて楽です。
ストーリー
ハーサーカを説得するため、モリマーたちと一緒に、カミール山の山頂へとやってきました。
Sajj'aka「いったい、何用だ、ダラクァルン。む、おぬしも一緒か、モリマー。そして……。」
Sajj'aka「誰かと思えば……また、おまえたちか。人の子たちよ。諦めの悪いことだな。おまえが連れてきたのか?」
Morimar「ああ。」
Sajj'aka「何を企てようと無駄だと、あれほど言ったのに、きさまも頑固なやつだな……。」
Morimar「そうは言うがな。ワシもおまえも、オーグストに誓ったはずだろう。この森を護るってな。古の盟約はそんなに軽いもんだったのかよ。なあおい。」
Arciela「わたしからもお願いします!どうか、力を貸してください。」
Sajj'aka「無駄だ。去るがいい。」
Arciela「でも!これは王の願いなのに……。」
Sajj'aka「そもそもそれがあり得ぬことだ。オーグスト王は我らに言ったのだ。これ以後、決して森へと踏み入るな……そう、人間たちに伝えるようにと。」
しかし、ハーサーカのその言葉を、レルフィーは否定しました。
Sajj'aka「なんだと?おまえが……何を知っている……。我とモリマーは、あの最期の瞬間、王から直に聞いたのだぞ!?」
森には誰も入れるな……それがオーグスト王の願いだったはず。しかし、誓いが立てられたにも関わらず、あれから今日に至るまで、人間たちが森に入ることをやめることはありませんでした。
地下へと張り巡らせた世界樹の根が、大冥宮から吹き出す闇の力を抑え込んでいることにも気付かずに、世界樹の力を弱めるようなことばかり。
Sajj'aka「我は、人間たちの愚かなる行いを、この山の頂からずっと見ていたのだぞ……。王が変節したとは思えぬ。人間は森に来てはならぬのだ。」
Morimar「そうは言うけどよ。けどじゃあ、いったい、誰が世界樹を助けてくれるっていうんだい?こいつは、人間かどうかとか、寿命が長いから短いからなんてぇことは些細な問題なんだよ。」
Morimar「冥王が復活したら、人間とか獣とか、命が長いとか短いとか関係ない。みんな死んじまうんだ。」
Morimar「あいつは生きものすべてを憎んでいるんだからな。それを、ワシもおまえも知っているはずだ。こいつは、生きとし生けるものすべての危機なんだぜ!」
Sajj'aka「……そのとおりだ。滅びの風の吹くときが近づいている。世界樹は力を失いつつあり……我は満足に飛ぶことさえできない。七支公たちは、戦いに明け暮れ、長の年月に王との盟約さえ忘れかける始末だ。」
Morimar「だからだよ!なあ、ハーサーカ……確かにオーグストのやつはオーダーサインを俺に託し、これ以後、決して森へと踏み入るな……と言った。」
Morimar「けどよ。じゃあ、なぜ剣の光はこの場所──おまえの元へとこいつらを導いたか?考えてみたことがあるかよ。」
Arciela「そ、そうです!ですよね、レルフィー?」
何か、理由があるはず……レルフィーはそう答えました。
Arciela「ですよね!わたしもそう思うんです!」
Morimar「ワシも、理由があるって思うねぇ。以前にも一度だけ、オーグストとの誓いが忘れられかけ、森への開拓の勢いが増したときがある。」
Arciela「大遠征の時代ですね。」
Morimar「そう呼んでるらしいな。ワシに言わせりゃ……大なんてぇ大げさなもんじゃあなかったが。」
Morimar「なにしろ、オーグストがちこっと夢枕に立っただけで、慌ててやめちまったくらいだからな。それどころか、御霊を弔うとか言い繕って、あんなでかい封印装置を作っちまう始末だ。」
Arciela「ふういんそうち……?」
Morimar「ああ、そうだ。わかんねぇなら気にしないどけ。とにかく、とびっきりでっかいやつをこさえたのさ。」
人間というのは、知らない、ということが一番の恐怖なので、それにすぐ蓋をしたがるのです。みんながみんな強いわけではないので、蓋をして見えなくして、そこにあることを忘れようとします。
だから今回も、最初にオーグスト王が夢で警告をして、それで済むと思っていました。
でも、あの若王……ユグナスはちょっと頑固だったこともあり警告では済まなかったので、世界樹の力をちょこっと借りてリフキンの姿に変えてみせた、ということだそうです。
Arciela「地震も……初代王の警告、ですか。」
Morimar「ん?ああ、あっちは違う。」
Sajj'aka「どれだけ強大な力を持っていても、人が大地を揺るがすなどできぬよ。」
Morimar「あれは、世界樹が力を失いつつあることのしるしだよ。」
Morimar「まあでも、姫さんも勘違いするくらいだからな。前の遠征のときよりも警告は強烈だった。若王さんが呪われるわ、さらにあの地震だろ?」
ユグナスが呪われたり、さらにあの地震があって、開拓を進める気は、間違いなく削がれたことでしょう。そして、オーグスト王もそう思っていたかもしれません。
今までよりも強い警告を目の当たりにして、今回の開拓も終わるはずだった……しかし、今回はそうなりませんでした。ユグナスの信念は揺るがなかったのです。
それどころか、自分にかけられた呪いさえも、世界樹を理解するための助けにしてしまったのです。
Arciela「理解するための、助け……ですか?まさか、あにさまの『呪いを解いてはならない』って言葉の意味は、そのために……。」
Morimar「ま、そういうこった。みんながみんな、そんなに強いわけじゃねー。けどな、みんながみんな、そこまで弱いってもんでもねぇ……。」
Morimar「この姫さんだってそうだ。レルフィーのような、開拓者って呼ばれる連中もな。強いやつもいる。」
Arciela「……違う、と思います。レルフィー、覚えてるでしょう?わたしとあなたとが出会ったときのこと。」
Arciela「アドゥリンの街の、まだ十になるかならないかの子どもが、祖父のためにと、薬草欲しさに危険な森へと出ようとしていたこと。」
ティアナのこと……ですね。
Arciela「わたしたちはたぶん、みな弱いんです。きっと、大切なひとのために強くなれるだけ……あの子にとってはおじいさんが、あにさまにとってはアドゥリンの人々が。」
Darrcuiln(そして、この娘にとっては……人だけではなく、森に生きるもの全てが、というところだろうな。)
Darrcuiln(そうなのだろう、レルフィー?)
きっとそうだと思う……レルフィーは頷きました。
Arciela「……レルフィー?いきなり頷いてどうしたの?」
Morimar「大切なひとのためなら頑張れる、か。そういうところが違うっていうのさ。それとも、ワシが歳を食っただけかねぇ……。」
Darrcuiln(それは言える。)
Morimar「うるせえんだよ、ダラクァルン!今まで黙って聞いてたんなら、最後まで黙って聞いてやがれ!」
Darrcuiln(……。)
Morimar「よおし、よしよし。そのまま黙っとけよ。」
Morimar「なあ、ハーサーカ。剣がおまえのところにこいつらを呼んだのは、さ。あいつ……オーグストの魂もまた迷ってる、ってことじゃねーかな……」
Sajj'aka「迷う……だと?」
Morimar「そうさ。オーグストは迷ってる、と思うね。時代が流れたのよ。新しい力が生まれつつある。この姫さまやレルフィーのようなのが、今のアドゥリンにゃ、いっぱいいるんだぜ。」
Sajj'aka「新しい力……。」
Morimar「ワシは、鱗の隠された場所に心当たりがあるのよ。」
Sajj'aka「なん……だと。」
Morimar「ワシとて、今日まで何もしてこなかったわけじゃねぇんだな、これが。働きもんだろう、この歳でさぁ。わっはっは!」
Darrcuiln(……。)
Morimar「おう。文句あるなら、言ってもいいぞ。」
Darrcuiln(……いや、いい。主観の相違だろう。)
Morimar「ぬかしよる!ええと……どこまで話したっけか……ああ。」
Morimar「ワシはな。考えに考えた。ここまで探しても見つからねえってことは、だ。探さなかったところにあるに違いねえ。そう思うようになった。」
Sajj'aka「……探さなかったところ、だと?それはどこだ。」
Morimar「にぶいねぇ。ハーサーカが聞いて呆れるなぁ。おまえさん、さっき人を自分より賢くないと言ったのを覚えとるか?」
Sajj'aka「……。」
Morimar「マジメなやつはからかうと面白いのう。わはは。と、おふざけはやめだ。」
Arciela「どこ、なのですか?」
Morimar「森の守護者たちが入口を見張っている、その奥だ……そうさ。『大冥宮』の中だよ!」
Sajj'aka「大冥宮の……。」
Morimar「あそこは、オーグストとの誓いで封印の術式をかけてある。一部の区画は永いこと誰も入ってねぇってことさ。ま、そいつのせいで、こいつら開拓者も難儀してるようだがな。」
Arciela「じゃ、じゃあ、その中を探せば……。」
Morimar「見つかる可能性は、ある──と思う。けどな、あの大冥宮を真に探るためには、森の守護者たちの許可だけじゃ足りねえ。」
Arciela「守護者たちの許可……。」
Morimar「おまえさんの許可も必要なんだよ、ハーサーカ!そういう術式になってたはずだ。」
Sajj'aka「……そういうことか。それで我の元に連れてきたのだな……。」
Morimar「ああ。オーグストのやつは迷ってる。第一、このまま開拓をやめさせるだけじゃ、事態が解決しねえのは、誰が見ても明らかだろ?」
Morimar「世界樹にはもう冥王の力を抑えておけるだけの力はねえ!こっからはワシの考えだがな……。」
そう前置きをして、モリマーは自身の考えを話し出しました。
オーグストは、森を開拓させてでも、奥へと導く必要があった。そうでなければ、森がむやみに開拓者によって傷つけられるのを、黙っている訳がないでしょう。
じゃあ、なぜ黙っていたのか……それは、門を守護する七支公やリフキンたちに無理矢理にでも会わせるため。もちろん、それはハーサーカも含んでの話。
それは、ユグナスの変化からそれっきり、大遠征時代のような惨事は何一つ起きていないことが証明しています。
逆に、開拓は順調に進み、いまや多くの開拓者たちが大冥宮に辿り着いている……それらの結果を見ても、オーグストが迷っている証拠に違いないだろう、と。
犠牲なき上に救いはない……状況は、それだけ切羽詰まっているとも言えます。
Morimar「反論があれば聞くぜ、どうよ?」
Sajj'aka「……モリマーよ。共に王と戦いし、古き我が友よ。」
Sajj'aka「レルフィー……おまえが真にモリマーのいう新しい力であるならば、暗き冥宮を照らす、我の加護を与えよう。」
ハーサーカの加護が、レルフィーに宿りました。
Morimar「ようし、レルフィー。おまえさんはこれで、大冥宮の入れなかった区画に行けるようになったはずだ。ハーサーカの鱗を探すんだ。時間がねえ、ちゃっちゃと頼むぜ!」
Arciela「わたしも行きます!」
Morimar「おっと、姫さん。そいつはダメだ。まあ、その気概は大したもんだがよ。こればっかりは適材適所ってやつだぜ。」
Morimar「ダラクァルンに姫さんを護らせるにしたって限度があるし、あんたには他にやることがあるだろ?」
Arciela「わたしの……やること。」
Morimar「少なくとも、今のあんたがやるべきことは鱗探しじゃねえ。今、アドゥリンの街はどうなってる?若王さんがあんな状態なんだぜ。」
Arciela「……はい。わかりました。」
アシェラはアシェラにしかできないことがあります。もっともっと、情報を集める必要もあります。
そして、レルフィーはレルフィーにしかできないこと……大冥宮に入って光の鱗を探します。大変だろうけど、危険だろうけど、やるしかありません。
Arciela「あの……それで、ダラクァルンさん。時々レルフィーとも心で話してるのでしょう?わたしにも、あなたの声を聞かせてくれませんか?」
Darrcuiln(む……。察していたか、アドゥリンの若姫よ。時として、知るには嬉しくないこともあるのだがな。)
Arciela「知らずに幸福になろうとは思わない。わたしはアドゥリンの血を引くもの。闇を見据えずして、どうして闇と戦えましょう。」
Darrcuiln(ぬ……。うぬ。)
Morimar「ハハッ、姫さんに一本取られたな、おい。」
Darrcuiln(わかった。これからはレルフィーに伝えることは、おぬしにも伝えることにしよう。レルフィーも構わぬな?)
アシェラは言い出したら実現するまで頑張る人ですから、拒否しても無駄でしょう。黙って頷きました。
Arciela「よかった。」
Morimar「レルフィー。大冥宮はあまり長居するような場所じゃねえ。時々は姫さんにも会いに行ってやるんだぜ。なにか得られる情報があるかもしれんからな。」
Morimar「ワシから言えることは以上だ。お互い、あまり根を詰めすぎんようにな。」
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