今回は、アドゥリンミッション第5章第3節第3項「ときの声」を進めていきます。

攻略手順
リファーリアH-8テンキー7あたりにあるAged Stumpを調べ、イベントを見ます。(スキップ可)
カミール山麓H-5テンキー2あたりにあるAlpine Trailを調べ、先へ進み、イベントを見ます。ビバック#3からの移動が近くて楽です。(スキップ可)
ラ・カザナル宮天守の最奥にあるOminous Posternを調べ、イベントを見ます。
なお、アドゥリンミッション第5章第3節第3項「ときの声」まで進めてから、初めてリファーリアにエリアチェンジすると、ベガリーインスペクターの導入イベントが発生します。
ストーリー
テオドールとの戦いに勝利したレルフィーは、ハデスに挑む前に、リファーリアへとやってきた……はずが、目の前に広がるのはリファーリアではなく……。
Pwyll「この領域に来訪者とは驚いタ……。」
Pryden「我らが主は、お休み中であられル……早々に、ここより立ち去るがよイ。」
Pwyll「……いや、待テ。我らが主の造り出したこの領域に、来訪者など考えられることだろうカ?」
Pryden「ふむ、確かに一理あル。……では、我らが主のお考えあってのことカ。」
……2体のカヒライス族と思われる不死生物と、その後ろには……椅子で「我らが主」と呼ばれる何者かが寝ています。
Pwyll「左様。丁度、例の研究が一段落したとこロ。恐らくは、それノ……」
Pryden「被験者たる資格あり、カ。」
Pwyll「左様。ならば、我らがすべきことはただ一ツ。」
Pryden「主の意向を遂行するこト。」
Pwyll「左様。間違いであれば、のちに領域を閉じればよいだケ……。」
Pryden「承知しタ。」
カヒライス族と思われる2体が話をしていたようですが、突然レルフィーに向かって話し始めました。
Pwyll「聞け、来訪者ヨ。我らが主は、研究の末に魂の新たな可能性を見い出されタ。」
Pryden「それは魂に刻まれし戦いの記憶から、対象の魂を模造するこト。」
Pwyll「だが、魂の情報は膨大であり、かつ複雑に絡み合った糸のようなものダ。」
Pryden「故に、模造された魂は相応しくも、対象そのものではなイ。」
Pwyll「おまえの魂に刻まれた数々の戦いの記憶、その眩き煌めき……見事といえよウ。我らもよい実験結果を得られるだろウ。」
Pryden「奈落の水。それを手に入れ、再びこの領域を訪れヨ。資格ある者に入口は開かれていル。」
何のことを言っているのか、さっぱり分かりませんが……。
Pryden「なんのことか、わからなイ?……なに、ここから戻ればすぐにわかル。」
Pwyll「待っているぞ、来訪者ヨ。」
一方的に話をされたと思ったら、目の前が真っ暗になり……気が付いたときには、いつものリファーリアが目の前に広がっていました。今のは一体なんだったのでしょうか……。
「奈落の水」というものを手に入れれば、何かがわかるのかもしれません。
気を取り直して……リファーリアへとやってきたレルフィー。特に用事があった訳ではないのですが、何となく英雄の足跡のあたりで足を止めると……。
Darrcuiln(レルフィーか……。)
後ろから、ダラクァルンが声を掛けてきました。
Darrcuiln(我が主殿のことなら気に病むでないぞ。あの時は、ああするより他に方法がなかったのだ……全員が逃げ果せる相手ではなかった。だからこそ、主殿はあの場に残り、我らに後を託したのだ。)
Darrcuiln(なに、主殿は丈夫だ。簡単には死なぬさ。いや、むしろ、この話を聞いていたら「勝手に人を殺すな」と高らかに笑うであろうな。)
レルフィーも、なんだかそんな気がしてきました。
Darrcuiln(森が……、木々が怯えておる……。彼らは、我ら獣のように逃げることができぬのでな。)
Darrcuiln(冥王とヤツが率いる、闇の眷属たちがやってきて地上の命を蹂躙するのを、文字通りに座して待つしかない……もしも闇が地上を覆うならば、彼らの魂が失われるときの叫び声は、木霊となって遥か海を越えた先まで響くことだろうよ。冥王に対する恨みと悲しみを乗せてな……。)
Darrcuiln(それを止めることができるのは……。)
もちろん、ダラクァルンを始めとした、レルフィーたちしかいないでしょう。
Darrcuiln(レルフィーよ。共に冥王を打ち倒そうぞ!)
ハデスという強大な敵に挑むとなれば、やはり心の奥底から湧き出てくる不安は拭いきれません。その不安を少しでも軽くしたくて、レルフィーはハーサーカに会いに、カミール山頂へとやってきました。
Sajj'aka「レルフィーか……。テオドールのやつめを倒したそうだな。」
Sajj'aka「あやつめ……ここまで来て、おぬしのことを楽しそうに語っていったぞ。久々に力の限り戦うことができた、とな。」
Sajj'aka「まったく、あれだけの長き年月を生きながら、未だに時々子供のような振る舞いをしおるわ……。我には、少しうらやましくもあるが……いやなんでもない。忘れてくれ。」
ハーサーカの微笑ましい話でしたが、レルフィーは笑えずにいました。その様子を察したハーサーカは、ゆっくりと、語り掛けるように話し始めました。
Sajj'aka「……ふむ。おぬし、かつて言われておらなんだか。」
おそらくレルフィーは、七支公について、アドゥリンで「越えなければならない壁」だと言われていたはず。実際にその通りだっただろう?とハーサーカ。
確かにそう言われた記憶があります。レルフィーは当初、強力なモンスターを複数倒さなければならないと思っていました。実際はその想像とは違い、テオドールという壁を越えてきましたが、確かに「越えなければならない壁」ではあったと実感しています。しかし、それすらもハーサーカは見越していた、という。
そもそもハーサーカは、王の遺志を継ぐであろう者は七支公を従えることになると思っていました。だからこそ、カミール山頂から人間たちの心に向けてずっと「七支公と呼ばれる存在が立ちはだかるであろう」と語り掛け、そう思い込ませていたそうです。それがいつしか、人々の口の端にのぼるようになっていった、と。
しかし、よく考えてみると、東ウルブカ地方は6つに分かたれ、七支公と呼ばれる6体が森の守護者となり、同時に大冥宮へと続く各地の道を見張っています。なぜ「六支公」ではないのか、なぜ「七支公」なのか。
レルフィーは、始めから「七支公」だと聞いていました。伝承もおぼろにしか残っていないのに、人間たちは『七』だと確信していました。7人目となる不死公テオドールは、うまく人間たちの間に隠れていたというのに。
Sajj'aka「おぬしは壁を越えた。オーグストのようにな。彼らや、リフキンたちからの信頼を得た。むろん、我からもだ。」
Sajj'aka「機は熟したのだ。自信をもって冥王を倒しに行くがよい。おぬしなら、オーグストも成しえなかったことを可能にするだろう。」
レルフィーたちは再び、大冥宮……ラ・カザナル宮の天守へとやってきました。
Hades「……性懲りもなく、またやってくるとはな……つくづく救えない輩だ。」
Arciela「ハデス……!」
Hades「そんな恐い顔をしては、国の民が悲しみますよ、アシェラ姫……いや。この口調にはもう拘る必要もない、か。」
Hades「改めて、ようこそ諸君。三魔君の聖痕を断ち切ったのは見事だと褒めてやろう。裏切り者の入れ知恵があったとはいえ、だ。よくやった、おめでとう!」
Hades「……で、それがどうした?条件が対等……と、そう考えているのかな?もし、そうならばおめでたい連中だ、といっておこう。そして、大きな思い違いだったと知れ。」
Hades「いや、知る必要もないな。ここで君たちの命運は尽きるのだから。いつまでもこんな茶番を繰り返しているほど、僕も暇ではないからね。」
Darrcuiln(冥王……主殿は、どこだ……!)
Hades「どこだ……?フフ、なにを言っているんだ、おまえは?」
Darrcuiln(どういう意味だ……。)
Hades「わからないのか?そこは『返せ』だろう?」
Darrcuiln(…………。)
Hades「フフフ。いつぞや、獣風情と呼んだことは謝ろう。」
Hades「『亡骸を返せ』とは、なかなかご主人思いな奴じゃないか。海の見える丘にでも埋葬するのか?それとも、鳥葬か?残念だったな。それはどちらも叶わない願いだよ。」
Hades「まったく、馬鹿馬鹿しい。時代遅れの老兵が僅かでも生きていると期待していたのか?その小さな頭でも薄々わかってはいたのだろう?」
Hades「仮に生き延び、ここから逃げおおせていれば、おまえならどうした?群れの下へ戻り、合流するんじゃないか?」
Hades「だが、その淡い期待は刻む時と共に、次第に絶望へ変わった。くくく……そう、おまえの大切な主は戻らなかった。」
Darrcuiln(貴様……ッ!)
Hades「察したか。そうだ、おまえの予想通りだよ。奴は死んだ。この僕の手にかかってね……君たちを逃がすためだと血反吐を吐き散らし、もがき苦しんだ挙句、孤独のうちに息絶えた。」
Hades「沈み逝く船に乗った鼠は、大挙して逃げ出すという話を知っているか?おまえたちは逃げ出すのにまんまと成功したが、当のご主人は逃げ遅れ、溺れ死んだ無様で哀れな鼠というわけだ。」
Hades「フフフ、なかなか洒落の効いている最期だと思わないか?これまで生き長らえて、辿り着いたこの結末。奴が成し遂げたことはなんだ?森を護ったこと?おまえの血統を絶えさせず、甲斐甲斐しく世話をしてきたこと?」
Hades「己は何も生み出さず人の世に介入すらせず、ただひたすらに見守るだけの生……奴の人生に意味があったといえるのかな?」
Hades「……いいや、ないな。はっきりいってやろう、無駄死にだ!とんだ道化さ。滑稽としかいいようがない。価値も、救いもない!存在そのものが……塵だよ!」
ハデスの言葉に、ついにダラクァルンは怒りをあらわにしました。
Darrcuiln「グオオオォォーーーー!!!」
Hades「ほぉ、懐かしい光景だ。その光は知っているぞ、魂の煌めき。自身の命を燃料の如く燃やす技だったな……。」
Darrcuiln「グ……ル、グ……!フゥゥゥ、グ……フゥウゥーー!!」
Hades「いきなり奥の手とは、人語を語ろうと、所詮はやはり獣だな……。」
怒り狂ったダラクァルンは、挑発に乗ってしまい、ハデスに向かって突っ込んで行きました。
Hades「主殿に言われなかったか?『考えなしに無暗に突っ込むな』、と。」
ハデスが指を弾くと……。
目の前にモリマーが現れました。
Morimar「ぐっ……イテテ、わしは確か……」
Morimar「って、おいッ!なんでここにいやがる、ダラクァルン!?」
Darrcuiln(……!?)
突然現れたモリマーに気を取られたダラクァルン。急停止すると、モリマーの元へと寄り添っていきます。
Arciela「ダメ、ダラクァルンさん!!」
アシェラの声もダラクァルンには届かず……。
Morimar「この、バカ野郎が……普段ツンケンしてる癖に、実は甘えたがり屋なんだよな、おまえは。」
Morimar「そんなにこのわしが信じられんってか!」
モリマーとじゃれ合い始めるダラクァルン。
Morimar「そんなやつぁこうだ。おりゃおりゃ。」
モリマーもじゃれ合っているように見えて……。
Darrcuiln(がッ、あるじ、ど……!?)
首元を締めるように、ダラクァルンの動きを封じてしまいました。
Morimar「言ったろ?わしなら死んだ、と……。」
モリマーに締められ身動きが取れないダラクァルン。突然床が消え……。
Hades「大好きな主と共に、果てろ。」
モリマーと共に落ちていく途中、ハデスにより串刺しにされてしまいました。
Arciela「そ、んな……ダラクァルン、さん……まで……。」
Hades「アシェラ姫。目を逸らしてる余裕があるのかい?」
Hades「1名、もとい1匹脱落だ。さあ、あとは……君たちを殺して、すべてお終いにしよう。」
Arciela「ハデス……ッ!」

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