エンブリオM6-1:空と月とインカントリックス

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アイキャッチ[蝕世のエンブリオ] 蝕世のエンブリオ

今回は、蝕世のエンブリオミッションの通算24番目、第6回1番目「空と月とインカントリックス」を進めていきます。

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攻略手順

事前に「ヒキガエル」3匹と「茗荷」を用意しておくと、攻略がスムーズになります。

「ヒキガエル」は醴泉島で釣れるようですが、出品があれば競売で手に入れた方が楽かもしれません。1匹5万ギルくらいでした。

「茗荷」は醴泉島やバフラウ段丘の採集で採れるようですが、こちらも出品があれば競売で手に入れた方が楽かもしれません。1個3万ギルくらいでした。


醴泉島K-8テンキー2あたりにいるReikuuに話しかけ、イベントを見ます。Ethereal Ingress #6のすぐ近くです。

醴泉島にいるReikuuの場所

醴泉島にいるReikuu

Ethereal Ingressの「星唄の煌めき【終奏】で飛ぶ」からEthereal Ingress #10へワープし、Incantrixに話しかけ、イベントを見ます。

Ethereal Ingress #10の先にいるIncantrix

醴泉島H-6テンキー8あたりにあるSuspicious Overgrowthを調べ、イベントを見ます。Ethereal Ingress #3からインスニをかけて移動するのが比較的安全です。Quarrelsome Hippogryphは視線判定のみやぶりを持っているので注意。

醴泉島にあるSuspicious Overgrowthへのルート

醴泉島にあるSuspicious Overgrowth

イベントを見た後、Suspicious Overgrowthに「ヒキガエル」3匹と「茗荷」1個をトレードし、イベントを見ます。

醴泉島K-8テンキー2あたりにいるReikuuに話しかけ、イベントを見ます。

ストーリー

レルフィーは、久しぶりに醴泉島を訪れました。ここはイロハとの様々な思い出がある場所です。思い出に浸りながら、祠の前まで行くと……。

Reikuu「何奴!?」

何奴!?

突然、声を掛けられました。すると、どこからかゲッショーが現れ……。

Gessho「お初にお目にかかり申す。拙者、月照と申す者。大君より次なる使命を賜り、ここ醴泉島へと急ぎ馳せ参じた次第。」

お初にお目にかかり申す

Gessho「其れ、其の方はレルフィー殿。我と志同じにする者、冒険者でござる。」

するとゲッショーはこちらに向き直り……。

Gessho「久方ぶりでござる。」

久方ぶりでござる

こちらこそ、お久しぶりです。

Reikuu「月照殿、レルフィー殿。某は、霊空(レイクウ)と申す。天狗宗の門主、公海(コウカイ)殿より、月照殿へこちらの書状を授けるよう仰せつかった。」

レイクウからゲッショーへ、書状が渡されました。

Gessho「……いやはや、極秘扱いとは申せ、東方の『天狗宗』がよもや中の国の教団との協力を試みたとは……長き歳月のみが導ける奇跡か。……否、巷を騒がしている『蝕世の卵』の為か?」

長き歳月のみが導ける奇跡か

Reikuu「如何にも。蝕世の卵より『完全なる孵化』を経て誕生する『幼獣』。其を前にしてからでは後の祭り。天狗宗の祖、光閃のシー・クラーロが東方を目指す契機となりし『ソロムグの変』……多くの同胞が『ネスナス』なる幼獣に悉く蹂躙され、大地が赤く染まりし戦。」

Reikuu「あの戦が今ひとたびひんがしの地で起これば、負けは必至。虚ろなる闇も未だ消え去ってはおらぬ故……そこで門主、公海殿は帝に大義をお伝えになった。『その日のため、ひんがしの民は一丸とならねばならぬ』と。」

シー・クラーロの武勇譚…

Gessho「……ソロムグの変……シー・クラーロの武勇譚……其の戦にて討ち滅ぼされし敵……ネスナスは『蝕世の卵』より出づるモノだった、と!?」

Reikuu「然様。天狗宗の成り立ちを語るには不可欠のかの戦は、そう始まったのじゃ……。」

『蝕世の卵』から『完全なる孵化』を経た幼獣を…

Reikuu「……其れは、昔。当時、まだ青々としていたソロムグ原野にて。『蝕世の卵』から『完全なる孵化』を経た幼獣を仕留めるがため、その数、数多のヤグードが散った。」

Reikuu「幼獣『ネスナス』は、仕留めども仕留めども、幾度も復活を遂げ……」

幾度も復活を遂げ…

漸く、最後の止めがさされた時、
生き残りし戦士は12名程度であった。

是、此の12名をヤグードの民は崇め奉るようになる。

やがて其のひとりが民の信心に付け込み、
自らを「神」と名乗り始めた。

其の者が目指すは、独裁における統治であった。
即ち、其れこそ初代の現人神「レー・ハバロ」。

レー・ハバロは、真に強い国は「信仰」と共にあるべきと説き、
其れまでの思想を改めさせ、歴史を整理した。

されど、12名がひとり、
ひんがしの祖「光閃のシー・クラーロ」は
レー・ハバロの妄言に疑問を呈すこととなった。

レー・ハバロの妄言に疑問を呈すこととなった

有ろうことか
レー・ハバロは、ソロムグの変による
同胞の数多の死まで信仰の結果と宣ったのじゃ。

其れに対し、ひんがしの祖
シー・クラーロは「自らも、ソロムグで死した」とし、
死地の境地へ辿り着かんと説いた。

かくして、シー・クラーロは、賛同者を連れて
弔いの旅へ、荒海へと漕ぎ出したのじゃ……。

荒海へと漕ぎ出したのじゃ…

Gessho「……ぬぬ。拙者、まだ与り知らぬ部分があり申した。天狗宗の初代門主シー・クラーロの『死地観』、ソロムグの変が起こりであるとは聞いていたが……」

Reikuu「然様。実際には如何ほどの血が流れたか、想像するに余りある……。」

Reikuu「更に憂慮すべきは、当時のヤグードはミンダルシア大陸を取り戻さんと息巻いておった点……。然るに、今のひんがしにて幼獣『ネスナス』が現れたならば如何にせん?」

Gessho「……ひんがしの民。其れ即ち、諸侯、豪族、多種多様なる者……妖怪、精霊、神々が一丸となっても尚、不安か。」

Reikuu「其れ故、天狗宗門主公海殿は、『中の国の教団とも盟を結ばん』と心をお決めになったのじゃ。」

Gessho「正直、かの教団は、この同盟話を一笑に付し、一蹴すると思っており申した。」

一蹴すると思っており申した

Reikuu「無論、滑り出しは快調であったとは申し難い。されど、つい先頃より現人神ヅェー・シシュの頑迷固陋、頑ななる態度が解れ始めた。」

Gessho「大方、『蝕世の卵』を利用せんとして痛い目にあったオーク族の失敗談でも伝え聞いたのでござろう。」

Gessho「若しくは、各地に現れ始めた亡者の噂話か。『蝕世の卵』との関連も囁かれている……何であれ、現状は把握でき申した。先の、門主の書状によればこの月照に委ねたい任があるとか?」

Reikuu「然様。現人神ヅェー・シシュは、天狗宗と対等な盟を結ばんがため、強力な武具の奉納を求めておる。その筆頭に、黒い鎧を身に着けたゴブリン族が帯刀せし得物『黒い剣』を奉納せよと仰せじゃ。」

Gessho「噂によれば、その『黒い剣』を帯刀せしごぶりん族だけが『蝕世の卵』を割ることが可能だと聞くが……」

Reikuu「現人神ヅェー・シシュは、ゴブリン族には相応しくない、『神』が扱うべき得物だと、考えておる。」

ゴブリン族には相応しくない

Gessho「それ即ち、そのごぶりん族を探し出し、『黒い剣』を奪わんと?」

Reikuu「否、各地へ間者を放ちて探せども、アトルガンの地にて目撃された後、煙のように消えた。どうも姿を隠しておる様子。其れ故、門主はここ醴泉島に住まうゴブリン族を丁重に扱い、其の協力を仰ぐよう、申し付けられた。」

Reikuu「彼の者たちもひんがしの民として、同じ憂いを持つ者同士。非礼なきよう接すれば、必ず応えてくれるとな。されど……ゴブリン族に『黒い剣』の行方や作り方なぞ尋ねども、おいそれとは行かぬ……。」

Gessho「選ばれし者しか詳細を知らぬのやもしれぬな。ごぶりん族に伝わる秘法か何か、か。」

Reikuu「其の辺りも含め、月照殿の卓越せし交渉力をお見せいただきたい。今のままでは二進も三進も行かぬ。」

Gessho「お任せあれ。如何にも拙者、駆け引きは得意とするところ。大君にもお褒めいただいた。」

駆け引きは得意とするところ

Reikuu「さすれば月照殿、ゴブリン族のエンポロックスとインカントリックスを訪ね、『黒い剣』の件を探ってくだされ。」

Gessho「あいや、またれい!もうおひとかた、頼りになるお人が!」

Gessho「レルフィー殿、先の話、すべて聞こえておったでござろう?是非とも、お力添え願いたいでござる!ごぶりん族は人との取り引きを好む傾向があるでござる。更に冒険者ならば、相手に不足はあるまい。」

Reikuu「……其れでは、うぬにインカントリックスを頼み申す。彼の者、きらきらの光を抜けし其の先に居る筈。」

うぬにインカントリックスを頼み申す

Gessho「善は急げ、ぞ。拙者は、えんぽろっくすの元へと向かわん。」

Reikuu「……レルフィー殿。天狗宗と教団が盟を結ぶ云々、未だ『内内の話』故、其のつもりでな……くれぐれも頼み申すぞ。」


レルフィーは、インカントリックスの元を訪ねました。

Incantrix「オマエ……鳳凰の息吹、持ってるな!それ、ずっと探してた。鳳凰の息吹くれ!」

質問があります。「幼獣」の倒し方をご存知ですか?

質問があります

Incantrix「ヨウジュウ……?分かった、ショクセイのタマゴ、フカしたモノ!フカする、タイヘン!大戦争、起きる!けど、ヨウジュウ、倒すの、勇者の剣、ゼンゼン必要ナシ!チカラ技で、勝手にガンバレ!」

「蝕世の卵」のことはご存知ですか?

Incantrix「ショクセイのタマゴ……オマエ、やばいモノ、手を出すな。ずっと昔、新しいモノ、キライなモンスター、いた。新しいセカイ、滅ぼすタマゴ、うんだ。フカする前、割れたら、まだマシ。フカする、タイヘン。大戦争、起きる。」

「黒い剣」のことはご存知ですか?

Incantrix「黒い剣……オマエ……まさか、勇者の剣、欲しい?」

まさか、勇者の剣、欲しい?

いえいえ、欲しい訳ではないです。

Incantrix「オマエ、いいヤツ。勇者の剣、勇者のモノ。オマエ、勇者チガウ。テングのヤグードも、勇者の剣、欲しい、言ってた。ヤグード、勇者チガウ。分かってない。」

Incantrix「ゴブリンの勇者、5の千の昔、決まったこと。勇者の役目、タマゴ、割ること、5の千の昔、決まったこと。そのこと全部ヤグード、忘れた。5の千の昔、ヤグード、いたのに……。」

全部ヤグード、忘れた

Incantrix「いつも、そう……。ヤグード、すぐ忘れる……。そして、チカラ……すぐ求める……。だから、あの時……ヤグードのとこ、行った……オレの……とても大切なヤツ……フィック……オレの……とても大切な弟……。ニンゲンたち……冒険者に、殺された。……冒険者。オマエも、忘れたか?」

いいえ、忘れるわけないじゃないですか。

Incantrix「オマエ、見直した!フィック、きっと喜んでる!鳳凰の息吹持ってるから、オマエ、少しだけ、特別かもな?だから、分かるな?ヤグードの遣い、やめて、オレのこと、ほうっておいてくれ。」

オマエ、見直した!

Incantrix「それに……勇者の剣より、急ぎのこと、この先にある。この島の北の方、ヒッポグリフいるあたり……赤い面つけた、ヤグード、倒れてた。オレ、気になった。けど、関わるのイヤ。オマエ、見てこい。」


インカントリックスが言っていた、ヒッポグリフがいるあたりを調べに行くと……。

???「ギャッ……グウ……」

ギャッ…グウ…

確かに、赤い面をつけたヤグードが倒れています。

Gessho「レルフィー殿!」

ゲッショーが駆け付けました。

Gessho「ごぶりん族より、行き倒れの件、聞き申したでござるか!?」

行き倒れの件、聞き申したでござるか!?

Gessho「あいや、これは!なんと、おいたわしい!稀なる猛毒に苛まれし様子!やれ、この手のものは……かの特効薬を煎じる他あるまい……。」

なんと、おいたわしい!

Gessho「レルフィー殿、一刻の猶予も許されぬ故、手を貸してくださらぬか。げこげこと小うるさいヒキガエルを多めに……3匹程、捕まえるでござる。物はついで。加えて、茗荷もおひとつ摘み取ってきてくだされ。お頼み申す。」

お頼み申す

Gessho「然らば拙者は、あの銀鏡をぴかぴかに磨かねば……」


ゲッショーに指定されたヒキガエル3匹と、茗荷1つを用意してきました。

Gessho「かたじけない、よくぞ、すべてを揃えてくださった!」

よくぞ、すべてを揃えてくださった!

Gessho「さあさ、銀鏡を構えて……驚きめされるな。これこれ、ぺたぺたと塗りたくれば……」

???「ギャッ……グウ……こ、ここは……?」

なんと、倒れていたヤグードが気付いたようです。

???「ギャア!……アナタが助けてくれたのですか……?」

アナタが助けてくれたのですか…?

Gessho「いや、拙者ではない。御主の為、解毒剤を作るに奔走したは、そこの人間レルフィー殿。」

???「に、人間が……?そうでした……ここ醴泉島は、ひんがしの最果て。人とヤグードが手を取り合う国。レルフィー殿、助けてくれて、ありがとうございます。」

助けてくれて、ありがとうございます

???「ワタシの名は『ニー・アキュ』。現人神ヅェー・シシュ様に仕える者……いいえ、仕えた者、でした……」

Gessho「むむむ、ただ事ではない申し方。よければ、何があったか聞かせてはもらえまいか?」

Gessho「拙者は月照。ひんがしの帝より、ある使命を任され、ここ醴泉島へ遣わされた。そしてこちらは、冒険者のレルフィー殿。人ではあるが、なかなかどうして信頼がおける。」

Nii Aquu「ギャア、なるほど、ひんがしの帝の命を受け……。どうりで珍しい取り合わせだと思いました。」

Nii Aquu「ギャギャ……ここで、そのようなアナタがたと会えたこと……僥倖としか言いようがありません。」

Nii Aquu「ギャアアアッ!ぜひとも、このワタシを天狗宗の一員にお迎えくださいッ!!!」

Gessho「な、なんと!?」

な、なんと!?

Nii Aquu「このニー・アキュ、中の国では僧院長まで上り詰めた身!ひんがしでも必ずお役に立てます!」

Gessho「……即ち……そなたは、教団を捨て、天狗宗に鞍替えしたいと申すか……?」

Nii Aquu「ギャア!その通りです!」

Gessho「然れども……それは一体、何故……?」

Nii Aquu「……ググゥッ、それにつきましては、語るに忍びない、のっぴきならぬ事情がございまして……」

のっぴきならぬ事情がございまして…

Gessho「あいや待たれい。良いのだ、その事情については後に別の者に語ってもらいたい。」

Nii Aquu「……ギャギャッ?では、ドナタへ……?」

Gessho「拙者より天狗宗の門主に近しい者が、まさに今、醴泉島を訪れておるのだ。その者……霊空殿のところへ案内仕ろう。」

Nii Aquu「ギャアッ!月照殿、お願いします!」

Gessho「レルフィー殿も後で、霊空殿に報告に参られよ。ごぶりん族との話、拙者も聞かせてもらいたい。」


ゲッショーたちに少し遅れ、レルフィーもレイクウの元へ。

Reikuu「……なんと!中の国より逃亡せし神官が……!」

中の国より逃亡せし神官が…

Gessho「うむ。彼の者の話を聞くに、それもまた、やむなきこと。城内引き回しの上、処刑とあっては……。」

Nii Aquu「……ググゥッ……確かに、ワタシは……中の国のいずこかに現れた『蝕世の卵』入手の任務に失敗しました……。何故なら、ある男から聞いた情報が……ギャギャッ!まったくの偽物だったからです。」

Nii Aquu「ギャア……しかし、ワタシはその男……その人間に騙されたわけではありません!その人間も、その場所こそが『蝕世の卵』のありかだと思っていたのですから!」

その人間に騙されたわけではありません!

Nii Aquu「それなのに、皆、人間に騙されたのだと決めつけ、ヤグードの尊厳を傷つけたと一方的に攻め立てるのです!」

Gessho「あいや、待て。蝕世の卵の在り処とは……中の国、ぼすでぃん氷河の崖上で発見された代物か?」

Nii Aquu「グギャアッ、その通りです。先にオークどもに見つかり、割られてしまった卵の話です……。現人神ヅェー・シシュは、あの卵を誰よりも先に手に入れて、中の力を手に入れようと考えていたのです。」

Reikuu「……如何にも、現人神ヅェー・シシュの考えそうなこと。されど今や、蝕世の卵、其より生まれうる幼獣の災厄を知り、以前とは異なる結論に至りつつある様子。」

Gessho「蝕世の卵は、簡単に扱えぬ代物と思い知ったか……。」

Nii Aquu「ギャギャッ!?もしや、今、教団へ戻れば、ワタシの罪も軽くなる可能性も……!?」

ワタシの罪も軽くなる可能性も…!?

Reikuu「はてさて、如何であろう?御主の話では、御主の一番重き罪は『ヤグードの名誉を傷つけたこと』に聞こえる。」

Gessho「うむ。つまりは、恥の大罪というわけでござるな。」

Reikuu「更に、裁定後に其の罪を覆すは難しいのではなかろうか?故に、うぬはここへ逃げてきた……。」

Nii Aquu「ググウゥゥ……。逃げるほか、なかったのです……。ワタシの味方をするものは誰もおらず……」

Reikuu「中の国の教団では、異端者や落伍者の烙印を押されし者を寄ってたかってなぶり殺すというが。」

Gessho「賢きものこそ強く、生き残るべきだという教義があるのでござる。愚かで弱いものは淘汰されるべきだ、と。」

Reikuu「なるほど、道理、そう言われれば、天狗宗も同じ。ニー・アキュよ。故郷を捨て、いざ逃げんと決心する前に、名誉回復の手立てを探すべきであった。うぬを愚弄した人間を血祭にあげるべきだったのじゃ。」

そう言われれば、天狗宗も同じ

Nii Aquu「ギャギャッ、それが……その人間はとても強く……仲間もすべて返り討ちにあったのです……」

Gessho「な、なんと!?その人間、何者だ?」

Nii Aquu「ググゥッ……それが……タルタル族の男の魔道士だったことは確か……グギャッ……しかし、名前の記憶が定かではないのです……どうも、なんらかの魔法をかけられたようで……」

Reikuu「……相手の術にしてやられた、と。手に負えぬ。話聞く限り、すべては、うぬの弱さ故。天狗宗においても、うぬは負け犬よ。」

Nii Aquu「ううう……。」

Reikuu「ニー・アキュ。有体に申す。天狗宗には軟弱者の居場所は無いッ!」

Nii Aquu「ギャッ!!!」

Reikuu「天狗宗は、蝕世の卵より孵化せし恐ろしきモノ『幼獣』との戦を想定、其の用意に追われておる。何故ならば、今、ひんがしにて彼の戦が起きれば『ソロムグの変』同等……否、其れ以上の惨状が起こりうる故。」

其の用意に追われておる

Nii Aquu「ソロムグの変……」

Reikuu「中の国出身であるうぬは知らぬか。軟弱者が知る必要も無いがな。」

Nii Aquu「……ググゥッ、確かに、ワタシは弱い……ギャギャッ!!しかし、何でもします!ですからどうか!」

Reikuu「中の国へ帰れ。然る後、刑罰を甘んじて受けるがよい。」

Nii Aquu「ギャアッ、そんな!!!」

ギャアッ、そんな!

ニー・アキュはレイクウの言葉にショックを受けたのか、どこかへ走って行ってしまいました。

Gessho「……霊空殿……」

Reikuu「月照殿、うぬもよく心得ておろう?教団の罪人を天狗宗が庇えば、どうなる?」

Gessho「安易に庇えば、いざこざの火種となり、教団と天狗宗の同盟話にヒビが生じるでござろう。」

Reikuu「然様。数百年もの間、袂を分かつ間柄であった両者が漸く手を結ぼうかと言う、大事な時じゃ。彼の軟弱者ひとりがため、わざわざ決裂させる愚か者はおらん。大義のためじゃ、門主もそうおっしゃることであろう。」

Gessho「……大君もそうおっしゃるでござろうか……?」

大君もそうおっしゃるでござろうか

Reikuu「月照殿、くれぐれも彼の軟弱者に同情めされるな?」

Gessho「……無論。」

Gessho「おお、レルフィー殿。妙なものを見せてしまったでござる。」

Gessho「あの若者には過酷な運命に従ってもらうほかあるまい。今のところ、救う価値も理由も見つからぬ。ただ、あの者を猛毒より救うがため、御主が見せてくれた優しさに感謝したいでござる。これを……。」

ゲッショーからお礼として20,000ギルをいただきました。

運命に従ってもらうほかあるまい

Gessho「御主は、ごぶりん族と少しは話ができたようであったな。霊空殿へ、軽く報告すると良いでござる。恥ずかしながら、拙者は交渉失敗の憂き目にあった故、今一度、向かうことにしよう。……では、御免。」

レルフィー
レルフィー
バッサリと切り捨てたレイクウの判断は冷たいかもしれないけど、でも確かに言う通りよね。

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初稿:2025年11月4日
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