今回は、蝕世のエンブリオミッションの通算35番目、第9回2番目「夢幻なる英雄たち」を進めていきます。

攻略手順
西アドゥリンH-12テンキー5あたりにいるMarjoirelleに話しかけ、イベントを見ます。モグハウスとHome Point #1の間のあたりです。
イベントを見た後、リファーリアH-8テンキー1あたりにあるOdyssean Passageを調べ、イベントを見ます。
イベントを見た後、リファーリアH-8テンキー2あたりにあるTest of Talentsを調べ、イベントを見ます。Odyssean Passageのすぐ後ろあたりです。
イベントを見た後、再度Test of Talentsを調べてバトルフィールド「夢幻なる英雄たち」に挑み、勝利します。
バトルフィールドで勝利しイベントを見た後、西アドゥリンH-12テンキー5あたりにいるMarjoirelleに話しかけ、イベントを見ます。
バトルフィールドでのバトルについて
バトルの相手は、「Shadow Lord」。ソロで挑むことになりますが、味方としてナイトのValli、戦士のVolker、暗黒騎士のZeid、シーフのRomaa Mihgo、白魔道士のOshashaが参戦します。
フェイスは呼べないので、念のためサポ白やサポ赤で自己回復手段を用意しておくと安心です。
前半は、味方の回復の恩恵に与りながら攻撃に参加。後半になるとダメージを受ける機会が増えてくるので、距離を取って自己回復だけしていれば、比較的余裕をもって倒せると思います。
後半になればなるほど、味方の回復には頼れない感じがしました。とは言え、自己回復としては、リジェネIIを2回、ケアルIVを3回使ったくらい。
ストーリー
ヴァリーを探して、レルフィーはテュランドー家を訪ねた。使用人のマージョレルが、つい先ほど別の女性も同じくヴァリーを訪ねてきたと、駆けてくる女性を指差した。
「あら、あなた! ヴァリーさんとオシャシャの行先を知っているのかしら?」
「えーと……あなたは?」
「あたしはレリーン。前に会ったことがあるわよね?」
そういえば、ラ・カザナル宮外郭で会ったことがある。オシャシャとヴァリーの連絡で駆け付けたという彼女は、レルフィーこそあの本を探し出した張本人だと知って目を丸くした。そして声を落とす。ウィンダスから届いた手紙がよほどショックだったのか、オシャシャは近頃ひどく思い詰めている。生まれた家の歴史が、責任感の強い彼女を縛っているのだ、と。
「彼女、時々、驚くようなことをしでかすから心配なのよ。デーモン族を呼び出して直接尋ねたいことがある、なんて言っていたし……あらっ、ヴァリーさん!」
そこへ、当のヴァリーが現れた。
「……レリーン殿か、これは好都合。……おや? 貴公とはどこかで……いや、考えすぎか」
レリーンが、オシャシャは一緒ではないのかと詰め寄る。ヴァリーの答えは重い。森の中ではぐれ、目を離した隙にかき消すように姿が消えた、と。
二人は「デーモンのドゥエルグ族がいる」とのリーベア・デイモニウムの記述を頼りに、カミール山麓の清浄な森リファーリアを訪れていた。本には「被験者たる資格あるものには害はなし」とあったが、その資格の有無はわからない。ヴァリーは森へ引き返すと言い、レリーンも、残された魔力の流れを魔導式に置き換えれば行方を追えるかもと続く。
「そうだわ、あなたの力も貸してちょうだい、レルフィー!」
彼女こそ本を見つけた開拓者だとレリーンが告げると、ヴァリーは相好を崩した。二人を追って、レルフィーもリファーリアへ向かった。
リファーリアの一角に、青白い光を放つ奇妙な渦があった。見入っていると、ヴァリーが背後から声をかけてくる。オシャシャが消えたのはこの辺り、もしや罠でも――言いかけた瞬間、空間が歪み、二人は見たこともない異空間へ呑み込まれた。
そこにいたのは、奇妙な形をしたカヒライス族、プウィルとプリデン。
「これはこれは……この領域に再び来訪者とハ……」
「我らが主は、不在であられル……。早々に、立ち去るがよイ」
ここは主スコクル・ウンドルボルンが造り出した領域だ、と彼らは言う。その名にヴァリーが息を呑んだ。選ばれし者のみ謁見可能とリーベア・デイモニウムに記され、オシャシャと探していた名だ。ならば彼女もここへ?
良質な魂を持つ者には道が開かれ、謁見を願い出たオシャシャは資格の証明を命じられた、と彼らは説明し、レルフィーにも同じ問いを向けた。おまえも主への謁見を望むか、と。
「はい、望みます」
「承知しタ。すべきことはただ一ツ。オシャシャと共に対象を倒し、力を示セ。その魂ハ、オシャシャの記憶に刻まれし戦いから模造したもの……おまえの魂にも刻まれし、最も手強く、忘れがたき記憶ダ」
支度が整えば、すぐそこの入口へ宝珠で導こう――言い残すと、二人は異空間から弾き出され、気づけばリファーリアに戻っていた。
ヴァリーの表情は険しい。オシャシャが見つからぬのは、既に試練の領域で戦っているからではないか。ならば猶予はない。
「ここだけの話――オシャシャ殿は過去の経験ゆえ、魔法を使えぬ身なのだ。魔力の込められた道具は扱えるが、たったひとりでデーモンの試練に挑むなど言語道断。一刻も早く救い出さねば!」
試練の入口は、青白い渦のすぐ後ろにあった。宝珠に導かれた先は、見覚えのある場所――ズヴァール城最奥の王の間だ。
目の前では、幾人もの戦士が闇の王と斬り結び、その中にオシャシャの姿もあった。だが魔法の使えぬ彼女は、力尽きたように膝をつく。
「オシャシャ殿!」
ヴァリーの声に、彼女が振り返った。
「……まあ!? これって……死の走馬灯……?」
その途端、闇の王も戦士たちも、幻影のように掻き消える。
「無事で何よりだ」
「幻影が消えたということは……本物の、ヴァレンラールさん!?」
ヴァリーの真の名はヴァレンラール。過去のサンドリアで語り合った、あのヴァレンラールだった。
「そうだ。探したぞ、オシャシャ殿……いや、ここではルテテ殿と呼ぶべきか」
「忘れもしない、二十年前の最後の戦いですものね……」
オシャシャの目がレルフィーを捉えるが、二十年前の戦いに彼はいなかった。ルテテが消えた後に街で出会った腕利きの開拓者だ、とヴァリーが紹介した。
「あなたたちも会えたのですね。この試練を越えれば、スコクルが直接会ってくれる約束です」
魔法を失った今の自分は役立たずだ、と力なく笑うオシャシャに、ヴァリーの声が熱を帯びた。
「笑えん話だ。あの時、ルテテ殿が全てを犠牲にしたからこそ、あの勝利があったのだ。よって此度は、このヴァレンラールに手柄を譲れ。我が全てを懸けて、かの闇の王に挑もうではないか」
「ヴァレンラール……」オシャシャの瞳が揺れた。「レルフィーさん! 共にいきましょう!」
再び、闇の王との戦いが始まった。ヴァリーとオシャシャに、彼女の記憶が呼び起こしたフォルカー、ザイド、ロマーミーゴが力を貸す。
六人がかりでも、その巨躯から放たれる攻撃は容赦なく全員へ降り注ぐ。魔法に薬品にと手を尽くす総力戦の果て、闇の王が膝をついた。
やがて王の間の扉の前に、あの二体のカヒライス族が現れる。
「見事ダ。不利な条件下にて魂がいかに震えるカ……新たな知見を得タ。主もお悦びだろウ」
「十分に満足させたのですね。さっさと、スコクル・ウンドルボルンに会わせなさい!」
だが彼らは、主は多忙で今すぐの謁見は叶わぬと告げた。近く東アドゥリンで主が招かれた「競り市」が開かれる、招待状が届くまで待て――そう言うと、一行は王の間から強制的に放り出された。
気づけば、そこはリファーリア。
「もう……! 言いたいことだけ言って追い出すなんて……!」
憤るオシャシャを、約束を違える気はなさそうだ、とヴァリーがなだめる。そこへ――
「オシャシャ~ッ!! よかった、無事だったのね!!」
レリーンが泣きそうな顔で駆け寄ってきた。
「当たり前よ! 司書に聞いたら、いつもみたいに眠そうじゃないっていうし!」
「……わたし、そんなにいつも眠そうかしら?」
「気づいてないの!?」
再会の安堵が落ち着くと、オシャシャは居住まいを正した。巻き込んだ以上、最初から説明せねば、と。ルテテだった自分が、なぜ名を変え司書長をしているのか――話は二十年前の闇の王との死闘へ遡る。
あの戦いの最後、あと一歩で彼女の魔力は尽きた。残された手は、わが家に伝わる「禁断の大魔法」のみ。全身の魔法力を限界の先まで高め、沸騰させ、爆発させる白魔法。それは戦局を覆したが、術者の感覚をすべて焼き切るその代償として、彼女は魔法を放つ力を永遠に失った。
世界を救った英雄と称えられても、彼女にはつらかった。しかも祖母は、この大魔法を使ってよい相手はただひとりだと念を押していた。それは闇の王ではなく、四百年前に先祖がこの魔法で倒した、ウィンダス史上もっとも危険な人物――渦の魔道士ガラズホレイズ。その信奉者は、いつか彼が復活するという「魔法人形の伝説」を囁き続けていた。
「何度でも言おう」ヴァリーが遮る。「二十年前、世界を救ったのはルテテ殿だ。闇の王を倒さねば、人の世は滅んでいた」
頭ではわかっている、とオシャシャは目を伏せる。それでも取り返しのつかないことをした気がして、故郷を捨て、罪悪感から名も変え、アドゥリンへ逃げたのだ、と。
そしてつい先日、その胸のつかえが後悔ではなく予感だったと知る。ウィンダスからの手紙――倒したはずのガラズホレイズの魂は冥界ヴァルハラに残り、力を蓄え味方を増やし、今まさにヴァナ・ディールへ蘇ろうとしている、と。
「ええっ!? ほ、ほんとのほんとに!?」
レリーンが素っ頓狂な声をあげる。オシャシャは静かにレルフィーを見た。
「シャントット博士たちの手紙には、あなたの名も記されていました。ガラズホレイズの企みは、あなたの方がお詳しいですよね?」
わけがわからないと食い下がるレリーンに、長い話になるから、と一同はいったんセレニア図書館へ戻ることにした。
「レルフィーさん、お待ちしていました!」
アンドレーヌに迎えられて奥へ通ると、話はすでに進んでいた。リーベア・デイモニウムには幾重もの魔法が絡み合い、解けたのはまだ一部。全てを読み解けばデーモンの弱みが明かされる、とヴァリーが意気込むところへ、レルフィーが加わった。
「レルフィーも来たし、オシャシャ、話の続きを教えて」
ガラズホレイズを倒したクレブオグレブとメダダが自分の血縁者だ――そこまで予習したというレリーンに頷き、オシャシャは二人の手記を語り始めた。
ガラズホレイズは、ウィンダスに時折あらわれる大天才のひとり。彼の唱えた「渦の理論」は画期的で、理想的で、そして突拍子もない代物だった。その出発点は、「蝕世の卵」から生まれた「幼獣」の研究にある。
「以前、聞かせてもらったな。その幼獣ネスナスは、何度倒しても復活したと……」ヴァリーが口を挟む。
研究はやがて、夜ごとサルタバルタに現れる「霊獣」との関連へ行き着く。ガラズホレイズは「第四次ヤグード戦役」を引き起こし、その混乱に乗じて、星の神子のみ立ち入りを許されるホルトト遺跡の最奥へ侵入した。神子の命を受けたクレブオグレブとメダダが追い、魔力の尽きるまでの死闘となる。追い詰められた彼は、完成間近の「渦の理論」――魔法の根源たる「霊獣」と繋がり、永遠に魔法を使い続ける術を実践しようとした。だが理論は誤り、その場の魔力がすべて失われ、二人も力を奪われる。逃せば再び犠牲が出る――メダダの必死の想いが、抑えられた魔法力を爆発させて「禁断の大魔法」となり、ついにガラズホレイズを討ち取った。
「……その魔法を、ルテテは二十年前に使ってしまったのね……」
沈んだ声のレリーンに、ええ、とオシャシャは頷く。今ガラズホレイズが復活すれば、魔法を失った自分に成すすべはない。それでも英雄の子孫として、せめて復活だけは阻止したい。その一心で、リーベア・デイモニウムを頼りに試練を越え、スコクルに会う資格を得た――それが、これまでの経緯だった。
「話はわかったけど……やっぱり心配だわ。相手はデーモンなのよ?」
「だからこそ、リーベア・デイモニウムを急ぎ読み解かねばならん」ヴァリーが言う。「好きに利用されぬよう、奴らの弱みを握るのだ」
なるほど、と得心したレリーンも解読への協力を申し出た。オシャシャは三人に礼を述べ、レルフィーへ向き直る。
「レルフィーさんも、いろいろ助けてくれてありがとう。どうか、このお礼の品を」
差し出されたのは「オシャシャの原論文」。しばらくアドゥリンに留まるなら、また力を借りるかも――そう言って、ふと何かに思い当たったように呟いた。
「そう、招待状が届いたら……東アドゥリンで……もしや、あの建物……?」

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