今回は、蝕世のエンブリオミッションの通算38番目、第10回1番目「ムバルポロスへ集え」を進めていきます。

攻略手順
バストゥーク鉱山区J-7テンキー1あたりにいるGumbahに話しかけ、イベントを見ます。
ムバルポロス旧市街K-10テンキー5あたりにいるTarnotikに話しかけます。Survival Guideでムバルポロス旧市街へ。
2716号採石場のShaft Entranceを調べ、イベントを見ます。2716号採石場へは、Tarnotikにスノーリリーを渡してテレポしてもらうか、Home Pointを開通していればムバルポロス新市街へワープが簡単です。
イベントを見た後、再度Shaft Entranceを調べてバトルフィールド「ムバルポロスへ集え」に挑み、勝利します。
バトルフィールドで勝利した後、イベントを見れば終了です。
スノーリリーについて
「スノーリリー」は、競売に出品されていればそれを落札すればいいのですが、在庫がない場合は、ウルガラン山脈に入ってすぐのあたりにいる剣虎族Uleguerand Tigerから手に入れます。確率は結構低め。
バトルフィールドについて
バトルフィールドで待ち構えているのは、以下の4体。推奨討伐順。
- Awoken Vampyr Jarl(ヴァンピール族)
- Awoken Ariri Samariri(ポロッゴ族)
- Awoken Hildesvini(マーリド族)
- Gloom Phantom(ゴブリン族)
仲間はガルカのJabbos。
Awoken Vampyr Jarlは「断罪の瞳」で死の宣告をしてくるので、最優先で倒した方がいいです。フェイスであろうと、死の宣告からは逃れられません。聖水準備を。
Awoken Ariri Samaririは「カエルの歌」の魅了+トードが怖いので、極力フェイスがタゲを取っている状態を維持します。
ただ、ミッションをここまで進めてきている状態であれば、苦戦することはないと思われます。
レルフィーが挑戦したときは、ヴァレンラール・セルテウス・ヨアヒム・クピピ・コルモルを呼びましたが、ヴァレンラールとセルテウスが早い段階で死の宣告で倒れてしまい、残る3体のフェイスとオートマトンで戦う羽目になりました。
Awoken Vampyr Jarlを倒した後にAwoken Ariri Samariri、そしてAwoken Hildesviniをオートマトンに任せ、レルフィーはGloom Phantomに集中。そうしないと、タゲがクピピやコルモルに向かってしまうので。
そんなカオスな状況になりましたが、でも意外と余裕で勝てました。クピピが物理攻撃できる距離にGloom Phantomを動かしたことで、クピピ自身がムーンライトなどでMP回復できたのが大きかったかもしれません。
ストーリー
バストゥーク鉱山区にいるグンパを訪ねると、彼は浮かない顔をしていた。
「ねえちゃん、実はね……ラエブリームのやつ、寝込んじゃったんだ」
オーディンからの言付けを伝えるためだけに生まれた自分は、役目が終わった今、ヴァルハラに帰ることになるのではないか――ラエブリームはそう言っているらしい。つまり、死んでしまうということだ。グンパは納得がいかないようで、「そんな弱気のやつがヴァルハラに行けるはずないじゃないか! それに今は冥界の門も閉じてるわけだし」と唇を尖らせた。
それに、とグンパは続ける。冥界の門は今は閉じているが、北の地にある門は違うのかもしれない。なぜなら自分は時々、そこの夢を見ている――いや、見せられている気がする、と。オーディンが魂を呼ぶとはこういうことなのかもしれない。
そして、もうひとつ。北グスタベルグのどこかに「ムバルポロス」という獣人たちの住処が現れたらしい。ゴブリンに似た「モブリン」と呼ばれる者たちに交じって、ひとりのガルカが暮らしているという。おそらく、ジャボスのことだろう。冥界の門が閉じたことを知らせなければならないが、アイアンイーターもオグビィも別の用事で手が離せない。
「ねえちゃんに頼めないかな?」
「もちろん、引き受けますよ」
レルフィーがムバルポロス旧市街に足を踏み入れると、薄暗い坑道に蒸した空気と鉱石の匂いが立ちこめていた。松明の灯りがちらつく中、モブリンたちが忙しそうに行き交っている。案内役のモブリン、ターノティクが、独特の訛りで教えてくれた。
「たァくすん客きてるゥよォ。オーク、ヤグード、クゥダフ、ゴブリン……むっとむっといるなァ。よくなァい、つよォい竜『カオス』とォ、その仲間んむのはなしィすゥよォ」
強い竜カオスとその仲間について話し合うため、奥の2716号採石場に集っているらしい。普段は静かな住処が、今はてんやわんやだという。
ターノティクと話していると、ふいに黒いゴブリンがそばを通り過ぎていった。あの後ろ姿は――グルームファントム? だが声をかける間もなく、影は坑道の奥へと消えていく。
かすかな不安を覚えながら、レルフィーは2716号採石場へ向かった。
採石場に足を踏み入れると、ちょうどジャボスがいた。
「……もしかして……ああ……レルフィー、か……?」
冥界の門のことを知っているかと尋ねると、ジャボスは静かに頷いた。門が閉じたことには気づいていた。だが、その理由はわからない。レルフィーが知っていることを丁寧に説明すると、ジャボスはゆっくりと頷き、重い口を開いた。
「おまえ……奥にいる……獣人たちと……同じ話……してる……。この奥……さまざまな獣人たち、集まって……カオスと戦うこと……相談してるんだ……」
カオスが蘇れば、モブリンたちはみな喰われる。なのに、カオスの卵を壊せる大事な武器――プライムウェポンが折れて壊れたという噂が、あっという間に獣人たちの間を駆け巡った。「カオスの味方になった方がいい」と言い出す者が増えている、と。
「おまえ、プリッシュと……大きな敵、倒したこと、ある……。カオスのことも……倒せるか……?」
「いや…正直、わからないです……」
「おまえでも、ためらう……それだけ……カオス、怖いってことか……。だが……ジャボス、おまえなら、できる……そう感じる……」
奥の会場は獣人だらけで人間には危険だが、目立たぬところに隠れて話を聞こう。大事なことがわかるかもしれない――ジャボスに促され、レルフィーは彼と共に会場へ向かった。
会場は広い採石場の一画を使った、即席の議場だった。薄暗いその場所には、そうそうたる面々が居並んでいた。オークの王、クゥダフの王、ヤグード教皇、マムージャの蛮王、サハギン、ラミア――各種族のトップが一堂に会するなど、前代未聞の光景である。
議論はすでに白熱していた。カオスの復活は差し迫っているが、冥界の門は閉ざされている。仮に開いたとしても、蘇るには途方もない力が必要なはず――オークの将がそう切り出すと、クゥダフの将が声を荒らげた。その力を集めているのが、人間の「渦の魔道士ガラズホレイズ」だという。各地で蘇った亡者を操っているのも奴だ、と。
マムージャの蛮王が、亡者たちから聞き出した情報を明かした。ガラズホレイズは人間どもへの復讐のために蘇り、すべての人間を跪かせて新たな王国を作り出すと豪語しているという。獣人には手を出さぬとも。人間の王として、人間どもをひとつにまとめあげたいのだと。
「戯言よ。額面通りには受け入れ難し」
ヤグード教皇が冷ややかに退けた。四百年前、ガラズホレイズはヤグードに付け入った前科がある。当時の目的は、この世の霊獣すべてを支配下に置くこと。サルタバルタの「大いなるもの」を従えんとする豪胆さは認めたが、カオスの伝説を知った途端、竜族が霊獣へと昇華した経緯に俄然興味を移した様子だったという。
「竜族が霊獣となった経緯……まさか……自ら霊獣になろうと……?」
サハギンが唸った。「クリスタルを食べるとでも言うのか」とラミアが囁き合い、「ぞれが本当なら我らも」とオーク王が身を乗り出しかけた。だがマムージャの通訳が「血迷うな。亡者たちは魂ごと操られている。すべては罠かもしれぬ」と冷静に制した。亡者どもは各地に現れ、「カオスのために力を使えば見返りがある」と甘言を弄しているという。オーク王のもとにも貢ぎ物を携えた亡者がやってきたと報告があった。クゥダフ王も、亡者の甘言を鵜呑みにすべきではないと警戒を示す。ジャボスが小声で教えてくれた。モブリンたちのところにも亡者はやってきたのだ、と。
会場全体が、不安と疑念で重く淀んでいた。そのとき――。
「……ん!? あれは……ッ!?」
ジャボスが気付いた。黒いゴブリンが、集いの真ん中にさっそうと歩み出たのだ。
「オレサマ、グルームファントム!」
場がどよめく。プライムウェポンの使い手――だが、その口から放たれた言葉は、予想を裏切るものだった。
「ゴブゥッ! プライムウェポンは~! カオスさまに壊される運命だった~!!! みんなに告ぐ! カオスさまに仕えるのだ~! 今ならまだ、遅くはな~い、ゴブゥッ!!!」
人間に負けた獣人たちを勝利に導くのは、カオスに仕えることだけだ――かつてプライムウェポンの使い手として知られたゴブリンの、あまりの変貌ぶりに会場は凍りついた。オークの呪術師が怒号を飛ばす。剣を壊されて頭がおかしくなったのか、と。ヤグードの神殿騎士がモブリンたちに排除を命じた。
だが、グルームファントムは退かなかった。
「ゴブゥ……! ならばみんな~、カオスさまの敵~ッ!!!」
そう言うと、なんと爆弾を取り出した。そして仲間のモンスターを呼び出し、攻撃態勢に入る。モブリンたちが悲鳴をあげる中、ジャボスがレルフィーに叫んだ。
「た、大変だ……! モブリンたち、みんな、守らないと……! レルフィー……! 一緒に、止めてくれ……!」
グルームファントムが呼び出したのは、ヴァンピール、ポロッゴ、マーリド。カオスの力を得たのか、いずれも尋常ではない強さだった。フェイスたちに協力してもらい、ジャボスと背中を預け合い、なんとか打ち勝つことができた。すぐに爆弾を処理すると、グルームファントムは取り押さえられ、モブリンたちの手で牢へと連行されていった。
話し合いは終わり、獣人たちはそれぞれに散っていった。会場から出ると、ジャボスが深い息を吐いた。
「……ふぅ……あの黒いゴブリン、おとなしく……牢に、入った……。集まった獣人たち……みんな、無事……帰った……。一安心……」
レルフィーにも礼を述べたが、その表情は晴れない。
「あのゴブリン……グルームファントム、そう……名乗ってた……。おまえ……知ってるか……?」
「ええ…ディスティニーデストロイヤー団のメンバーです」
ジャボスはしばらく黙り込んだ。蝕世の卵を割るために旅をしていた者が、よりにもよってカオスの味方に回った。大事な武器を壊され、仲間もバラバラになり、それぞれ故郷へ帰ったと聞いていた。恐怖や畏怖から心を乱される獣人がいるという話は、本当だったのだ。仲間のことを考えると、嫌な予感がする、とジャボスは拳を握った。
「だとしたら……他の、ディスティニーデストロイヤー団……大丈夫か……? 心、大丈夫か……?」
「大丈夫だと思いたいですが……わかりません」
「嫌な……予感、する……。レルフィー、様子、見にいって、くれ……。ひとりは……ボヤーダ樹、帰ったらしい……」
レルフィーは胸が痛んだ。あの爆発のあと、グルームファントムの心は完全に折れてしまったのだろうか。ジャボスはまっすぐにレルフィーを見つめた。
「おまえ、優しいヤツ……仲間、大事にするヤツ……だから、頼む……。ジャボス、グルームファントムから……いろいろ……話、聞いとくな……」
その静かな言葉には、切実な祈りが、込められていた。

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