PM5-3 みっつの道(テンゼンルート)

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アイキャッチ「Relfee冒険談」 プロマシアミッション

ミッションを進めるぞ!月間ということで、引き続きプロマシアミッションを進めていきます。今回は第5章第3節のBルートです。

前回、第5章第3節Aルートの話はこちらから。

PM5-3 みっつの道(ルーヴランスルート)
ミッションを進めるぞ!月間になってしまいましたが、引き続きプロマシアミッションを進めていきます。今回は第5章第3節のAルートです。 前回、第5章第2節の話はこちらから。 PM5-3 みっつの道 このミッションは、名前の通り3つのルートに分岐...

PM5-3 みっつの道

このミッションは、名前の通り3つのルートに分岐します。どのルートから進めてもいいですし、3つのルートを並行して進めていくこともできます。

ゲーム内のミッション情報では、上から順番にルーヴランスルート(Aルート)、テンゼンルート(Bルート)、ウルミアルート(Cルート)になっているので、この順番で進めていきます。

今回はテンゼンルート……Bルートです。

PM5-3B 楽園を求めるは

テンゼンはラテーヌ高原へ向かったので、我々もラテーヌ高原へ向かいます。目指すはG-6あたりにあるストーンサークル。テレポホラもしくはD.ホラリングなどでラテーヌ高原に飛んでから、マウントに乗って向かいます。

ラテーヌ高原のストーンサークルへ

ストーンサークルの中心あたりにある???を調べます。

ストーンサークルの中心

Tenzen「待つでござる!」

ちょうどテンゼンもストーンサークルにやってきました。

Tenzen「ちまたの噂では、この場所にて霊獣カーバンクルに会えるということでござるな?」

そういうと、テンゼンが大声で叫び始めました。

「霊獣カーバンクルよ!我輩、霊獣フェニックスの意志にてひんがしの国より海を越えて遣わされし者、テンゼンと申す!」

テンゼンが大声で叫び始めた

「ヴァナ・ディールには「世界の終わりに来る者」が現われ、母なるクリスタルのうちの4つまでもが虚ろなる闇に包まれているでござる!」

「だが、バハムートにもディアボロスにも母なるクリスタルを守るべく立ち上がる気配、ついぞなし!」

「ディアボロスに関しては、虚ろなる闇より人を守るといいながら、かの夢の世界に人の魂を引き込み……バハムートにあっては、古の契約に基づいて人すべてを滅ぼさんと、真龍の一族を呼び集めている有り様!」

「……霊獣カーバンクルよ、我輩たちは、男神プロマシアの呪いをその身に宿しているそうでござるな……。」

「……そして人は、その呪いなくしては人では有り得ぬもの……。」

「しかしだからといって滅びを受け入れるわけにはいかぬでござる!我らは生まれるべくして生まれ、生きるべくして生きているのでござるから!」

霊獣カーバンクルが姿を現した

すると、霊獣カーバンクルが姿を現しました。

Carbuncle「海の向こうからフェニックスの魂を連れてきた人。そして、母なるクリスタルの祝福ある人。キミたちはとうとう知ってしまったんだね、プロマシアの意志を。」

過去が砕けて土となっても、いつか人が真実を掘り起こしてしまうのはわかっていた、とのこと。

いくら封じても、母なるクリスタルと共にある限り、いつか男神プロマシアの意志は目覚めてしまうもの。だからカーバンクルは、眠れる神々の力を借りるように、人を導いてきたんだそうです。

できるだけ多くの人が、男神プロマシアの目覚めを食い止めることができるように。

カーバンクルは人を導いてきた

Tenzen「眠れる神々……それは、各地に眠るといわれる大いなる力の化身のことでござるな?」

テンゼンの持つ鳳凰丸が反応しました。

Carbuncle「わかるよ。フェニックスはボクを責めているんだろ?」

世界を救おうとしているバハムート、人を救おうとしているディアボロス。そのどちらも、カーバンクルがやろうとしていることを知ったら反対するはずだ、と言う。

眠れる神々がもつクリスタルの力を人に与える、ということは、眠れる神々を目覚めに導く、ということ。それを続ければ、彼らを守るあのクリスタルの結界が割れて、彼らはこの世界ヴァナ・ディールに降り立ってしまう。

そうすればきっと、カーバンクルら霊獣「生ける神々」と、「目覚めた神々」の間に、長く激しい戦いが起きるだろう、と考えているようです。

Carbuncle「……でもボクは、男神プロマシアの目覚めを止めるには、この方法しか残されていないと思うんだ。」

カーバンクルの見立てでは、男神プロマシアの目覚めはとても近いようです。「世界の終わりに来る者」が生まれ落ちた今、あとは楽園への扉が開かれさえすれば……。

Tenzen「カーバンクルよ、人を救うには、やはり我らの手で、彼の者を打ち滅ぼす他ないでござる!ぜひにとも、その力をお貸し頂きたい!世界の終わりに来る者の居場所、ご存知ならばお教え願いたい!」

Carbuncle「……キミの、その強い輝き……。の強く尊い輝きを、ボクはよく知ってるよ。そうか。その輝きがすぐそばにあるから、キミたちは強く、そんなにも希望に満ちているんだね。わかった。キミたちに

協力しようと思う。」

キミたちに協力しようと思う

30年くらい前、カーバンクルは確かに「世界の終わりに来る者」の誕生を感じたそうです。しかし、何年か経つとその感じが消え、今は何も感じることができなくなってしまったとのこと。

だけど、一緒に旅をしてきたフェニックスなら良き方へと導いてくれるだろう。カーバンクルも、我々にその力を貸してくれるようです。ソ・ジヤの奥、カーバンクルの扉の先にある魔導器に、その力が封じられているようですので、さっそく解放しに行きましょう。

Tenzen「カーバンクル殿!恩に着るでござる!初めて、我らに力を貸してくれる霊獣と出会えたでござるな!これは皆にも吉報となるでござろう!」

ソ・ジヤにあるというカーバンクルの扉の前で、テンゼンと待ち合せです。

PM5-3B-1 螺旋

ボスディン氷河J-8にある魔法塔から、ソ・ジヤに入ります。ユニティワープを使うのが一番早いので、ユニティ・コンコードの案内人に話しかけ、「ウォンテッドエリアへ移動」を選択し、CL125のボスディン氷河へ飛ばしてもらいましょう。

ボスディン氷河J-8からソ・ジヤへ

ソ・ジヤに入ったら、16ヶ所の扉を開けながら奥を目指します。下のマップの緑色の線が扉(Stone Door)です。

ソ・ジヤの16ヶ所の扉

この扉を調べると、非常に高い確率でドール族NMのGargoyleが出現しますので、倒しながら進んでいきます。IL119あれば、ジョブによっては一撃で倒せるかも、というくらい弱いので、さほど苦にはならないかな。

扉を調べるとGargoyleが高確率で出現

ちなみに、16ヶ所の扉のうち、15ヶ所でNMが出現しました。本当に高確率ですね。

全ての扉を通過したら、丸いエレベーターに乗って最下層に降ります。

丸いエレベーター

最下層に降りたら、エレベーターの目の前にある、カーバンクルが描かれたAvatar Gateを調べます。

カーバンクルが描かれたAvatar Gate

Tenzen「これが、カーバンクルの力を分け与えられているという魔導器でござるな!?さっそくこの力を解放せしめんでござる!」

カーバンクルの力を分け与えられているという魔導器

Tenzen「フェニックスの声、はっきりと聞こえるでござる!セルテウスが初めて現われた場所に行けということでござる。それは……ジュノのことでござろうか……?」

カーバンクルの力を解放

PM5-3B-2 烙印ありて

セルテウスが初めて現れた場所……ジュノ上層G-10テンキー9あたりにいるモンブローを訪ねてみます。

Monberaux「どうも北の地で大変なことがあったようですね。」

モンブローを訪ねる

モンブローが親衛隊の方々に聞いてみても、よほどの口止めがされているのか、まったく要領を得なかったようです。しかし、その不安は感じ取れた様子。

それに、どこからともなく、世界の終わりが近付いている、という不気味な噂が流れているとか。

その噂に、プリッシュが絡んでいるというのは本当なのか。プリッシュはその件で、ジュノ親衛隊に手配されているのではないか、という話もあるようです。

そこへ突然……。

Tenzen「本当の原因は、あの少年でござる!プリッシュ殿は、ただただ、ふりまわされているだけでござる!」

テンゼンがやってきました。

テンゼンがやってきた

Monberaux「ああ、あなたは!」

Tenzen「邪魔するでござる、薬師の方。」

テンゼンは、ジュノ大公宮で話を聞いてきたようです。なんでも、今、ジュノではバハムート討伐のために、大規模な作戦準備が進んでいるとのこと。

いくら人を滅ぼすと息まいているとはいえ、バハムートはヴァナ・ディールを守りし5霊獣のひとつ。どうにか説得できないものかと、作戦の指揮官であるエシャンタールに同行を願い出たものの、一蹴されてしまったようです。

エシャンタールが言うには……彼らに話し合いの余地はない。彼らが一斉に各都市を攻撃する前に片をつけなければ、人に勝ち目はない、と。

Monberaux「ちょっと待ってください。今の話、いったいどういうことですか?各都市を一斉に攻撃するなどそんな物騒な話……まさか、現実のことではありませんよね?」

真龍が各都市を襲う画策をしていることについては、まだ他の都市には通知されていないでしょう。当然、戦いの準備もされていないでしょうし、空への武器を持たない我らと、真龍らとの力の差は歴然です。

それに、もっとも恐るべきことは、バハムートの力です。空の覇者と呼ばれるバハムートには、その名の通り、空間を制御する力があります。

彼らが各都市の上空に現れた時点で、人の負けは決まります。そのとき人は、抗うことも許されず、滅びる他ないでしょう。

Tenzen「しかし、まだ手は残されているでござる。エシャンタール殿の話では、バハムートは配下の真龍たちを一斉に転移させるために、魔力を蓄えている最中だそうでござる。バハムートが、魔力を蓄え終える前に、バハムートを説得することができれば……」

Monberaux「……そんな……説得などしている場合なのですか?世界の終わりが、目の前にあるというのに!」

もちろん、我々と鳳凰丸がいる限り、説得できるはず。そのためにも、あの少年が最初に見つかったという場所を教えていただきたいのです。

我々と鳳凰丸がいる限り説得できるはず

Monberaux「……わかりました。ウォルフガング……ジュノ親衛隊隊長には口止めされていたのですが、もちろん、お教えしましょう。」

その場所は、クフィム島にあるデルクフの塔。その塔の北側に、地下へ降りる階段があり、その先……部屋の中央に、あの少年は突然現れたそうです。

Tenzen「かたじけないでござる!クフィム島にあるデルクフの塔。我輩、行ってみるでござる。」

しかし、地下へ降りる階段への扉は閉ざされているとのこと。テンゼンは「我輩の鳳凰丸があれば」と先に行ってしまいましたが……。

Monberaux「無駄足を踏ませてしまうかもしれませんが、あの扉を開く方法、私からウォルフガングに尋ねてみましょうか。」

ウォルフガングは正義感が強いために、世界の終わりを知りながら、全てを1人で背負いこんでしまっているかもしれない。同じ志をもって戦う人がいる、ということを教えるためにも、ジュノ大公宮の衛兵詰所に行ってみてくれ、と、封筒に入った手紙を渡されました。


ル・ルデの庭G-6テンキー3あたりの衛兵詰所にいるPherimocielに話しかけます。

ル・ルデの庭Pherimociel

Pherimociel「なに、隊長に用だって?」

そこへちょうど、ウォルフガングが入ってきました。

Wolfgang「ちょうどよかった、おまえを探していたのだ。」

カムラナート代理のエシャンタールが、北の地で起こったことについての話をききたいと、謁見の間で待っているそうです。モンブローから預かった手紙を渡しましたが、今はエシャンタールとの件が先だからついてこい、とのこと。

…………………………

エシャンタールに謁見

Esha'ntarl「来ましたね。北の地に眠る4つ目の母なるクリスタル。あなたはそれを守ることができなかったということですね。それどころか、あなたこそが、あの少年を導く役目を担っていたとか……。」

いきなり攻撃的な言葉が来たため身構えてしまいましたが、そんなにかたくなる必要はない、とのこと。

どうやら、今回の失敗を招いた大きな原因は、ナグモラーダがアミュレットのことを自分ひとりの胸の内にしまっていたことにあるらしい。そして、あの少年の正体がわかった今、こちらに疑いをかけていたことが誤りだった、ということもわかったようです。

母なるクリスタルを守るためにも、共にヴァナ・ディールの未来を憂える身として、これから先は力を合わせて参りましょう、と言われました。

しかし、これまでのことを考えると、素直に「はい、わかりました」とは言い難いものがあります。

Esha'ntarl「そう言われるのも無理はありませんね、これまでのあなたへの態度を考えれば……。どうか許してください。」

エシャンタールに頭を下げられては、これ以上拒否する理由もありません。力を合わせて参りましょう。

Esha'ntarl「ところで、4つ目の母なるクリスタル。そこでは、とても不思議なことが起きたそうですね。あなたが連れてきたタブナジアの少女が、セルテウスを助け、ナグモラーダの計画を妨げたとか。正直に答えてください。そのことに間違いはありませんか?」

そうですね、それで合っていると思います。

私たちは今その彼女を探しています

Esha'ntarl「そう、ですか……。私たちは今、その彼女を探しています。」

エシャンタールは、プリッシュに対して罪を問うつもりではなく、むしろとても危険な状態にあるので、その身の安全を保障するために探しているそうです。

ひとつめの脅威は、ナグモラーダ。ナグモラーダは、4つ目の母なるクリスタルが「虚ろなる闇」に包まれた罪を、彼女ひとりに着せようとしているそうです。もし、その少女を見つけたら、都合の悪いことを喋らせないために、ためらいなくその口をふさぐでしょう、と。

ふたつめの脅威は、我々が追っている少年セルテウス。セルテウスの次なる目的は、5つ目のクリスタルに間違いないでしょう。しかし、5つ目のクリスタルははるか海底にあり、プリッシュはおそらくその場所を知っている……。

みっつめの脅威は、南から訪れている暗殺者。タブナジアの僧侶の罪を問うために、海を越えてやってきたミスラのことを、どこかで噂話として聞いたことはないか、と。彼女たちは決して罪を見逃さず、決して手を緩めないとのこと。

Esha'ntarl「ですから、いいですね。彼女を見つけたら、ここに連れてきなさい。決して、悪いようにはいたしません。女神アルタナに誓いましょう。」

そんな話をしているところへ……。

Nag'molada「失礼する!」

謁見の間へナグモラーダが入ってきました。

Nag'molada「第4の母なるクリスタルにてあったこと、嘘偽りなく、説明しただろうな?」

嘘偽りなく説明しただろうな

ナグモラーダは、自分の計画に不備はなかった。プリッシュが来さえしなければ、セルテウスを止めることができた、と言います。

プリッシュは、セルテウスの心の言葉を聞き、石の記憶を歌い、セルテウスが逃げる手助けをした。プリッシュが持っていた「絆の証」は、人の心と心をつなぐもの。それを介して、セルテウスにその身を乗っ取られていたに違いないそうです。

その言い分に絶句するエシャンタール。それに気付いているのか気付いていないのか、でも、ナグモラーダは続けます。

Nag'molada「だが、それはつまり、私たちにヤツの真意を聞き出す機会も与えられたということだ。」

プリッシュを捕らえ、その身を裂けば、必ずわかることだという。神都アル・タユを守るために現われたという、セルテウスの真意が……。

Mawl'gofaur「惨めな。我らの聖戦、往古に終結せしこと……セルテウスは知らぬのか?」

Kareh'ayollio「愚かな。我らの神都は、往古に滅びたこと……セルテウスは知らぬのか?」

Nag'molada「もしくは、私たちが知らぬのかもしれない。聖戦の真の結果、神都の真の結末を……!」

ナグモラーダは、今一度、神都アル・タユの調査をすべきだと提案しました。セルテウスが生き残った理由、彼がクリスタルに触れる理由は、すべてアル・タユにあるに違いない、と。

そのために、まずは第5のクリスタルへと続くクリスタルラインの調査を行いたいので、セルテウスのために封鎖された、デルクフの塔のクリスタル・ターミナルへの入室許可が欲しいそうです。

クリスタルラインの調査を行いたい

Esha'ntarl「ナグモラーダ。神都アル・タユの調査を行う必要があるということ、あなたの主張はよくわかりました。しかし……」

Kareh'ayollio「カムラナート様の決定は既に下されている。おまえにはバストゥーク近くに現れた、獣人モブリン族の調査が命じられている。」

Mawl'gofaur「セルテウスに関してはエシャンタールが引き継ぐことになったのだ。後は彼女に任せたまえ。」

Nag'molada「しかし、エシャンタールは真龍バハムート討伐の任にあたる者。セルテウスの件は、その片手間に処理できるほどたやすいことではない。」

Kareh'ayollio「そう、その通りだ、箱を使った奇襲は、もはや意味がない。」

Mawl'gofaur「そう、そのすべてはおまえの失敗のために、な。」

Nag'molada「く……。」

エシャンタールらは、ナグモラーダの不備を責めるつもりは全くないようです。ただ、ナグモラーダの、多種族との交渉に長けたクリュー人としての力が、モブリンを相手に必要とのこと。

しかし、ナグモラーダは黙っていません。あの箱も失い、5つ目のクリスタルへの道も絶たれている今、どのようにしてヤツを処理するつもりなのか、と。

Nag'molada「納得のできる答えをおまえが示せるとは思えん!」

Esha'ntarl「わかりました。そこまで言われるのでしたら、ナグモラーダ、お教えいたしましょう。」

エシャンタールは、箱がなくてもセルテウスを封じることができる、母なるクリスタルの元へ行かなくてもセルテウスをおびき出すことができる、そんな手段を持っているようです。

Nag'molada「……な、なんだと……?」

Esha'ntarl「すべて、聞いているのでしょう、セルテウス?もうひとつの絆の証。それは私が持っているのです。お待ちしていますよ。定めの地で。あなたが定めに添うことを。」

もうひとつの絆の証

…………………………

謁見の間から出ると、ウォルフガングが封筒を返してきました。

Wolfgang「この封筒の中身は分かった。モンブローに返してくれ。これはたぶん、あいつが大切にしていたものだ。それにしても、あいつは……。」


封筒を返すため、ジュノ上層G-10テンキー9あたりにいるモンブローを訪ねてみます。

Monberaux「やはりウォルフガングはそれが何か分かったようですね。あなたもそれに記された場所へ行ってみるといいでしょう?」

わかりました。どこへ行けばいいでしょうか?

Monberaux「フフッ、それはひみつのちずですからね。それは内緒です。」

そうですか……。バタリア丘陵らしき絵の隅に「K9N」と書いた紙が入っていますので、きっとバタリア丘陵K-9に何かあるのでしょう。

PM5-3B-3 礼賛者

バタリア丘陵らしき絵の隅に「K9N」と書いた紙を参考に、バタリア丘陵K-9を調べてみると、テンキー8と9の間あたりに何かありました。

バタリア丘陵のあやしい場所

バタリア丘陵に何かありました

Wolfgang「そんなところを調べても意味はないぞ、おまえにはな。」

調べていたところへ、ウォルフガングがやってきました。

Wolfgang「ここだったか……。すっかり忘れていた。」

ここだったか…すっかり忘れていた

昔、ジュノに2人の幼なじみの少年がいたそうです。いつも一緒に街の中を走りまわっていて、いろんなイタズラもして、ケンカもしょっちゅうだった、と。

そんな2人が、ある日ガラスのかけらを拾った。本当に何の変哲もないガラスだったけど、2人にとってそれは宝物になった。

そのガラスを通して見る風景はとても不思議で、美しかったんだそうです。2人は奪い合うようにして、それを楽しんでいましたが、ついには街の中だけでは飽きたらず、父親の言いつけも聞かずにこっそり橋を抜けて、バタリア丘陵まで来てしまった。

今の我々であれば、バタリア丘陵まで出てくるのは大したことでもないのでしょうけど、こどもにとっては大冒険……でも、その大冒険の先には、大きな宝物が待っていました。

それは、この場所からガラス越しに見るジュノ。

それは雄々しく、猛々しかった。2人は、自分たちの街がこんなに美しかったことに、そのとき初めて気付いたそうです。その後も、父親の目を盗んでは、この場所へきてジュノを見ていましたが、そんなある日、少年の1人がこう言いました。

Monberaux「ガラスを通さなくても、ジュノはとてもキレイに見えるよ。」

いつの間にかモンブローがいました

いつの間にか、モンブローがそこにいました。

Wolfgang「モンブロー……。」

Monberaux「ここは久しぶりですね、ウォルフ。いやぁ、ホントにきれいだ……。そう思わないか、ウォルフ?」

ウォルフガングが話していた2人の少年とは、ウォルフガングとモンブローのことだったようです。

Wolfgang「モンブロー、ここへ何をしに来た?」

Monberaux「いや、久しぶりにジュノを眺めたくなっただけですよ。ウォルフこそ、何の用で?」

Wolfgang「……たまたま通りかかっただけだ。」

Monberaux「そうですか……。」

Wolfgang「……。」

何となくぎこちない2人の間に、一瞬の沈黙が訪れました。

何となくぎこちない2人

Monberaux「ウォルフ。」

Wolfgang「何だ?」

Monberaux「あのガラスは僕のものですよ?」

Wolfgang「なにっ!?」

Monberaux「あれを2人でここに埋める時に言ったじゃないですか、『モンブロー、これはおまえのものだ、俺にはもう必要ない』って。」

Wolfgang「ヌッ……、俺がそんなこと言ったか?証拠は?証明書はあるのか?署名付きで?」

Monberaux「ハッハッハッ、変わってませんね、ウォルフ。ウソですよ、欲しければ掘り起こしてもいいですよ。」

Wolfgang「……いや、いい。あれは2人の少年たちのものだしな。」

Monberaux「ウォルフ……?」

Wolfgang「それに俺は、またガラスをここに埋めに来たんだ。いつの間にか自分が持っていた、な。」

Monberaux「……。」

ウォルフガングは、いつからか、自分が何を守っているのか分からなくなっていたようです。

あの頃、父親が命をかけて守っていたものが何なのか、分かったような気がしていたけれど、結局は何も分かっていなかったのかもしれない。でも、この場所に来たことで、もしかしたら少しだけ、本当に少しだけ、それが分かったような気がする……そう思いたい、と。

Wolfgang「ん、あれが見あたらんな。もしかすると、間違って埋めてしまったか……?まぁいい、始末書と減棒ですむだろう。」

間違って埋めてしまったか…

そう言いながら、ウォルフガングは去っていきました。

Monberaux「本当に変わってませんね……、やっぱり。安心しました。さぁ、あそこを掘ってみるといいでしょう。きっとあなたに必要なものが埋められてます。でも、ガラスは持っていかないでくださいね。あれは2人の少年の、とても大切な思い出ですから。」

モンブローも去っていったあと、もう一度???を調べてみると、何かのアイテムと、その下にガラスのかけらが埋めてありました。

アイテムだけいただいて、ガラスはそのままにしておきましょう。アイテム「デルクフ解除キー」を手に入れました。


デルクフ解除キーを手に入れたので、セルテウスが現れた場所と言われる、デルクフの塔のクリスタル・ターミナルへ行きます。

デルクフの塔1Fのクリスタル・ターミナルへ

デルクフの塔1Fのクリスタル・ターミナルへの扉

デルクフの塔1FのH-5テンキー2あたりにあるCermet Doorからクリスタル・ターミナルに入ることができます。が、扉に触れると、ドール族NMのDisaster Idolが出現します。

ドール族NMのDisaster Idol

IL119の前では雑魚です。サクッと倒したあと、再度Cermet Doorを調べると、ちょうどテンゼンが合流しました。

Tenzen「そのカギをどこで?なんと、ジュノ親衛隊長殿が!?かたじけないでござる!」

テンゼンの後からもう1人、とても歓迎できない人までもがやってきました。

???「くっくっく、これはこれは……。」

とても歓迎できない人までもが…

Nag'molada「気が合うな、2人とも。おまえたちに助けられることになろうとは思わなかったぞ。ちょうど良い。その扉の先、私も重要な用があるのだ。」

そういうと、真っ先にクリスタル・ターミナルに入っていきました。我々も後を追うように中に入ります。

Tenzen「ここは……なんと広く、不思議な場所でござろう……。」

広く、不思議な場所

ここ、クリスタル・ターミナルは、ヴァナ・ディールの地底に眠る5つの母なるクリスタルを見守る場所。5つの母なるクリスタルは、「クリスタルライン」によってここで1つに結ばれています。

ナグモラーダらは永い間そのクリスタルラインを監視し、その輝きや力を見守ってきました。しかし、霊獣バハムートがヴァナ・ディールに現われたとき、5つ目のラインが暴走し……あのセルテウスが、突然ここに現われたのだそうです。

それはつまり、セルテウスがクリスタルラインを通って、ここへ来たということ。

とすれば、単純に考えれば、クリスタルラインを遡ることで第5のクリスタルの元に行くことができる、と考えられます。

しかし、クリスタルラインは人が通るためのものではなく、母なるクリスタルの輝きを集めるためのもの。セルテウスが通れたのは、クリスタルの加護深き「霊獣」の助けがあったからとされているようです。

Tenzen「霊獣の助けが?なるほど。フェニックスが我輩をここに導いたは、神都アル・タユへの道を我らに開こうとして?」

Nag'molada「なに?それは残念だ。それこそソ・ジヤが再び起動される前であれば良かったのだが。」

Tenzen「ソ・ジヤが……?それはいったい、どういう意味でござる?」

あの遺跡…ソ・ジヤは、もともとはクリューの住み家で、ジラートとクリューの戦いが起きたときに、5霊獣たちの力を借りて要塞化されたものだそうです。そして、その地下にあるクリスタルラインの流れを妨害する設備でした。

しかし、エシャンタールはその設備を起動してしまった。

エシャンタールらの真意がどこにあるのかは、ナグモラーダにはわからない。だからこそ、それを探るためにここへ来たんだ、と。

Nag'molada「くくく、不思議か?」

探るためにここへ来た

我々から見た古代人は、ジラートもクリューも同じに見えるかもしれない。しかし、その違いはとても大きいそうです。

ジラートの民が持つ共鳴能力、つまり「心の言葉」は、彼らを繋ぐ揺るぎない絆であり、その力を失ってしまった民であるクリューは、その絆の外にある傍観者に過ぎない。

しかし、傍観者だからこそ虚実を見極め、1万年前の聖戦を生き残ることができた。そして今もまた、ジラート、霊獣、セルテウスの三つ巴の戦いは、再びヴァナ・ディールと人を大きく傷つけるだろう、と。

Tenzen「ナグモラーダ殿、そこまで知りながら何故、この戦を止めようとはしないのでござるか!人と霊獣が戦うなど、あやまった戦。ヴァナ・ディールの敵は虚ろなる闇を撒き散らすあの少年のみ。」

Nag'molada「……フン、なにを言うかと思えば、おまえも霊獣に振り回され、ご苦労なことだ。」

セルテウスは、ただの裏切者。1万年前、奴に妨げられたジラートの悲願。奴はまた、その成就を妨げようとしているに過ぎない、とのこと。

この場所にある監視装置の記録が、セルテウスが何のために母なるクリスタルを巡っているのか、その理由を教えてくれたそうです。

Nag'molada「奴は母なるクリスタルに触れることで、クリスタルの輝き、その力を吸収していたのだ。」

クリスタルの輝き、その力を吸収していた

ナグモラーダらの悲願を成就させるためには、5つの母なるクリスタルの力を集結させ、融合させなければならない。そのためにジラートの設備を復旧させつつ、徐々にクリスタルの輝きを汲み出していた。

しかし、それを妨げようと、セルテウスが母なるクリスタルから急激にエネルギーを吸い出したために、その周囲の空間は歪み、世界を照らすクリスタルの輝きが失われた場所、つまりクリスタルの影…「虚ろなる闇」が現れてしまった、ということだそうです。

とは言え、セルテウスが現れたのは、バハムートが現れたのと同じ頃。テンゼンの故郷や、他の人々から聞こえてくる辺境に忍び寄る「虚ろなる闇」は、それより以前から……。

そこでテンゼンは気付きました。

Tenzen「そなたたちも、徐々にクリスタルの光を汲み出だしてきた、と言ったでござるな?まさか、ひんがしの果てに現われた虚ろなる闇は、そなたたちの……!?」

Nag'molada「フフフ。おまえの思っているとおりだ、テンゼン。」

しかしそれは、「虚ろなる闇」でヴァナ・ディールを傷つけるために行動を起こしたわけではない、とのこと。

彼らが眠っていた1万年の間に、母なるクリスタルを取り巻く状況は、大きく変化してしまった。特に、神都アル・タユの奥にあった第5の母なるクリスタルにおいては、神都消滅の打撃を受け、今や深海の底に沈み、異常なデータを返してきているという。

しかし、楽園の扉さえ開かれれば、クリスタルもまた再生するだろう。そうすれば、虚ろなる闇も晴れ、ナグモラーダらの悲願も達成される。

Nag'molada「それを邪魔する霊獣たちさえ、この世から消し去ればな!?」

Tenzen「……黙せ、ナグモラーダ!我輩がそなたを斬り捨てる前に、今一度、霊獣ディアボロスの忠告を思い出すといい!おぬしたちは、男神プロマシアの呪いに操られているのだぞ!楽園の扉が開かれしとき、世界は終わる!」

黙せ、ナグモラーダ

しかし、それは「始まり」でもある、という。

Nag'molada「テンゼンよ、霊獣フェニックスに尋ねてみるがいい!霊獣の言う世界の終わりとはなにか!そしてそのとき、なにが起こるか!?」

Tenzen「……なに!?」

このヴァナ・ディールの世界は、本当の世界ではなくなってしまいます。絶対的な価値観は揺らいでしまい、認識するために費やす時間は膨大になる。人の言葉すらかみ合わなくなり、自分たちがいるべき場所は曖昧になる。そして、厳しい取り締まりを行えば犠牲が伴ってしまう。

我々は、ヴァナ・ディールに生まれ、ヴァナ・ディールしか知りません。だからこそ、ヴァナ・ディールの終わりを惜しむだけ惜しみ、抗えるだけ抗おうとする。

その習性を、霊獣たちが利用した、と言います。なぜなら、霊獣たちはヴァナ・ディールで生まれた命であるため、ヴァナ・ディールでは「霊獣」でいられても、楽園ではただの「獣」に成り下がってしまうから。

Nag'molada「さぁ、霊獣に操られし現世人よ。真実を見極められず、いいように操られる、くぐつなる者よ。人の本当の敵は、その霊獣自身だったと知ったところで、おまえたちの旅は終わり。あとは私に任せるといい。おまえたちのかわりに私がすべてを見極めてやる。」

あとは私に任せるといい

セルテウスが集めた母なるクリスタルの輝き……。神都アル・タユが存在するのならば、ジラートどもの企み……。この監視装置に残されたクリスタルの記憶、石の記憶がすべてを教えてくれるはず。

Nag'molada「さぁ、クリスタルよ、第5の母なるクリスタルが残した記憶を、私の望む真実を示すのだ……!」

そのときクリスタルは、ナグモラーダに断片的な何かを見せたようです。

断片的な何かの映像

Nag'molada「……クッ……なんだ今の断片的なデータは……やはり、第5の母なるクリスタルはノイズが酷い……しかし……あれは虚ろの器か、そしてエシャンタール……。そうか、もしや……!?」

Tenzen「どういうことでござる?霊獣が、我らをたぶらかしていたというでござるか……?人の覚醒を防ぐがために……?」

それならばテンゼンは……、霊獣フェニックスのために死んでいった民は……。

Tenzen「霊獣フェニックスよ、答えよ!そなたを得るためにいくつもの村々が滅ぼされ、我が故郷も皆死にの憂き目にあったのでござるぞ!おまえがすすった命の火は、世界と人の再生を求むる旅の糧となるのではなかったのか!?」

霊獣フェニックスよ、答えよ

しかし、それでもなお霊獣フェニックスは、霊獣フェンリルに会えと繰り返すのみ。ソ・ジヤの南、フェンリルの扉を叩け、と……。

Tenzen「良かろう!最後の霊獣が我らにどのような真実を明かすのか、もしくはどのようにたぶらかすのか、しかと見極めてやろうではないか!」

PM5-3B-4 羅針の示すもの

テンゼンの後を追って、ボスディン氷河H-10にある魔法塔から、ソ・ジヤに入ります。ユニティワープを使うのが一番早いので、ユニティ・コンコードの案内人に話しかけ、「ウォンテッドエリアへ移動」を選択し、CL125のボスディン氷河へ飛ばしてもらいましょう。

ボスディン氷河H-10からソ・ジヤへ

Tenzen「来てくださったのでござるか!?まことに、かたじけないでござる。」

鳳凰丸は、ナグモラーダが言っていたことを認めたそうです。「楽園の扉」が開かれたとき、霊獣たちは獣と成り果て……そして我々が暮らすヴァナ・ディールは楽園となり、眠れる神々が目覚めて祝福を満たす、ということを……。

しかし、それは死せる神が復活を迎えることと同じ。悪となるか、それとも善となるか、それは霊獣フェニックスにもわからないそうです。

Tenzen「そのわからぬことのために、ひんがしの国ではあまりにも多くの血が流れてしまったでござる。」

多くの血が流れてしまった

テンゼンが持つ鳳凰丸は、「虚ろなる闇」を打ち払うために、命の霊獣フェニックスの聖なる残り火で打たれた刀だそうです。

しかし、虚ろなる闇を討ち払うためにはとても力が足りなかったので、より強い力を与えるために、並みの数ではない罪なき人々の「命」を要したとか。

それは咎人や蛮族を狩ることから始まり、貢租を納めることができない村々より貢租のかわりに生け贄が募られ……ついには、虚ろなる闇によって眠りについた人々が、その遺志もないままに、鳳凰丸の刃にかけられた、と。

中の国に暮らす人には、それこそひんがしの帝による暴挙に聞こえるかもしれませんが、ひんがしの民にしてみれば、それは天命であり、抗えない定めとして受け入れているのです。なぜなら、その死は世界の終わりを止めるための糧となり、その子、その孫、その血に連なる子孫のためだと信じているから。

テンゼンは、帝より大命を受け、中の国に来ました。その大命には、自らの命に代えても鳳凰丸を守る、という項目もあるようです。

Tenzen「我輩は、この大命に逆らえぬ身。だから、そなたに託しておきたい。この先、万が一、霊獣フェニックスが人の義に反する導きを示し、我輩が人の敵となりしときは迷いなく……」

先に参るぞ

Tenzen「先に参るぞ。我輩の気力。ほむらのごとく、たぎり出んことを……」


ソ・ジヤI-8テンキー1あたりにある穴から落ちた後、H-8テンキー5にあるエレベーターから最下層へ降ります。

ソ・ジヤI-8から落ちてH-8へ

I-8にある穴

H-8にあるエレベーター

最下層へ降りたら、目の前にあるAvatar Gateを調べます。

フェンリルのAvatar Gate

Fenrir「……我が名は……フェンリル……。我が理体は……失われ……、今や彷徨える星となりし身……。我が力……もはや、消え行く……暁星のごとく……。あとはただ……空のみ残る……。」

Tenzen「霊獣フェンリル。我が名はテンゼン。霊獣フェニックスの息吹宿りし鳳凰丸と共に、ひんがしの国より参った。ヴァナ・ディールを救うがため、その尊いお力、その尊い知識、我輩とこの鳳凰丸に託していただきたい。」

我輩とこの鳳凰丸に託していただきたい

Fenrir「……そうか……。そなたは……またも……人と共に……生き……死ぬか……。……それも……ひとつの……道……。我ら……霊獣の……、人の……選んだ道……。」

Tenzen「……?恐れながら、おっしゃることが、よく聞き取れぬでござる!霊獣フェンリル、そなたは何を語らんと!?」

Fenrir「……1万年前……我が……教えた記憶……。それが……そなたに……道を示す……。見よ……過去の契りを……古に……定めしことを……。我……、空に……消える前に……。」

そなたに……道を示す

そういうと、フェンリルは1万年前…「古代の民の時代」の記憶を見せてくれました。

「古代の民の時代」の記憶

Fenrir
……人よ。黄昏を迎え入れる定めを受け入れ、なお、生きることを選択した者たちよ……。我が警告の通りクリスタルの光は陰り、混沌たる命の波乱が起きようとしている……。
そなたたち人と語り合うことは、もはや意味のなきこと。そなたたちも人の姿でありたいのならば、すみやかにこの地を去れ。セルテウスと我ら霊獣が交わした契約が果たされるまで、人にとっては十分な時間が残されている。
永く短きその営みを繰り返し、最後の命の炎を燃やし尽くすといい。

Esha'ntarl
お待ちください、霊獣フェンリル。私たちの未来はいまだ、決定されたわけではございません。私たちはあなた様に、新たな定めを生み出していただくために来たのです。

Fenrir
……なに?新たな定めを……?
もう一度言おう。そなたたち人と語り合うことは、もはや意味のなきこと。母なるクリスタルが出した答えは、世界の理となる。石の記憶は告げた。それは誰にも変えられん。

Esha'ntarl
はい。あなた様の言わんとしていることは、よくよく存じております。時が経つにつれ、人の命は汚れ、闇が生み出だされ……そして、いつしか闇をその身に宿し者「世界の終わりに来る者」が現われ、人すべてを黄昏へと導く……。
それはあなた様が定めることもなく起こる必然。定めを決める星月の力をもちいても、その必然を打ち消すことはできない。
しかし、故国にて果てたセルテウスより、私は伺いました。霊獣たちと交わされた契約は、「世界の終わりに来る者」を打ち破ることにて反故とされると。

必然を打ち消すことはできない

Fenrir
確かに、我らの結んだ契約はそれだ。人に課せられた呪縛、それに逆らうことができればな。
しかし、今、その役目を負いしセルテウスは亡い。ならば、人のうちの誰がそれに逆らえる?解のない問いに、答えられる者があるというのか?

Esha'ntarl
……はい。私が、その答えを見出したと思います。セルテウスが、何故、最後に私にああ告げたのか……。それは私に、この使命を与えるがため。

Fenrir
……なに?まさかそなたは……。
そうか、そなたこそが「虚ろなる闇」から解き放たれた奇跡の存在。今ここでそなたと話すことができるとは、さすがの我も、詠みきれなかった。

さすがの我も詠みきれなかった

Fenrir
人の命の循環より外れたそなたならば、世界の終わりまで、人の定めを見届けられるかもしれん。しかし、そのときが訪れたとき、そなたひとりでは、「世界の終わりに来る者」に何もできまい。
そなただけを置いて、人は、黄昏へ向かって進化の一途を辿るぞ。驕慢、嫉妬、怯懦、無知、憎悪の一途をな。

Esha'ntarl
わかっています。けれども私には、永く久しく続く年月があり、そして人には、永く久しく続く血の縁がある。
霊獣フェンリル。「その時」を作ってください。「定めの時」を。「世界の終わりに来る者」が生まれ落ちる「定めの地」を……それさえ定められれば、私たち人にも勝機がございます。いいえ、人は必ず、勝機を作り出すでしょう。

Fenrir
「定めの時」、「定めの地」……フフフ。人よ、定めを担うは、そなたが想像するより遥かに重く険しいことよ。
しかし、そなたのまがつみにこれ以上の業報はあるまい。人の定めをそなたひとりで担えるかな?
ならば我は、そなたたちの行く末を見極めてやろう。さぁ、月詠みを始めようではないか。

……そして……
……定めは……
……下された……
……1万年の時を経て……
……「世界の終わりに来る者」は……
……生まれ落ちる……
……「定めの地タブナジア」に……

Tenzen「……これは、霊獣によるたぶらかしでござるか?それとも、受け入れがたい真実でござるか?」

霊獣フェンリルは、「世界の終わりに来る者」が生まれ落ちる地をタブナジアに定めた……?1万年前に……。

タブナジア……。忌むべき子……。しかし……、しかし……。

Tenzen「バストゥークに戻るでござる……!ウルミア殿に尋ねなくてはならんでござる……!」


バストゥークの大工房2階H-8にいるCidの元を訪ねます。

Tenzen「シド殿!ウルミア殿はお戻りか!?それに……プリッシュ殿は……!?」

Cid「どうした!?何か重大なことがあったようだな?」

霊獣のこと、ナグモラーダのこと、これまでにあったことをシドに報告しました。

Cid「霊獣たちが、そのようなことを言ったというのか?にわかには信じられぬが……しかし、ナグモラーダの言うことには、思い当たる節が幾つかある。」

各地の岩から伸びているライン状のクリスタルの反応について、かねてよりシドも研究を行っていました。

しかし、古代人の生き残りたちが、そのラインを使ってクリスタルの力をひとつにしようとしていたことは、さすがのシドも考えていなかったようです。

ジュノには黒衣の研究者たちがいる

クリスタルの力がひとつになったとき、「楽園の扉」が開くという……神がかった話ではありますが、ありえないことでもないようです。何といっても、ジュノには黒衣の研究者たちがいます。あれだけの技術を持つ人たちが言うのですから。

ただ、神都アル・タユについては、その試みが失敗して消滅という憂き目にあったわけです。楽園というものも良く分からないというのに、古代人の目論見を、このまま捨ておくわけにもいかないでしょう。

Tenzen「確かにそうでござるが、それよりもシド殿。我らの憂い事は、世界の終わりに来る者でござる。 我輩、世界の終わりに来る者は、かの少年セルテウスだと思っていたでござる。しかし霊獣フェンリルが言うには……」

Cid「タブナジアに世界の終わりに来る者が生まれ落ちるという話か……。おぬしはそれがプリッシュ君のことを指すと言いたいのだな?おぬしの話を聞くに、タブナジアでの彼女の扱い、尋常なものではなかったようだからな。」

しかし、鳳凰丸に尋ねても、わからない、と繰り返すのみ。それでも、もしもプリッシュが世界の終わりに来る者だというのであれば、非情かもしれませんがテンゼンがプリッシュを手にかけることも……。

Cid「待て待て!まだ、プリッシュ君のことを指すとは決まったわけではないぞ!」

Tenzen「しかし……霊獣フェンリルが見せた、古のやりとり、霊獣のたばかりだとは思えぬでござる。」

楽園への扉が開かないことを願う霊獣たちにとって、扉が開くことを願う「世界の終わりに来る者」は間違いなく敵。テンゼンは、もしかしたらプリッシュは目覚めていないだけなのかもしれない、と思っているようです。

とにかく、我々はやれることをやるしかありません。それがどんなに悲劇的な状況になったとしても。

Cid「それに、そうそう、テンゼン君には、新しい情報もある。セルテウスというあの少年を、幸運にもルーヴランス君が見つけたのだ。北の海の底にあるという5つ目のクリスタルへの道も、開かれるかもしれん。」

Tenzen「な、なんと!?」

Cid「詳しいことは、直接、ルーヴランス君から聞いた方がよかろう。ライバート、ルーヴランス君の居場所を教えてやってくれ。」

テンゼンは、ライバートとともに席を外しました。


とんでもないことに首を突っ込んでいるようだ

正直言って、わしらはとんでもないことに首を突っ込んでいるようだ。

今までは、ただ自分の知識欲やら正義感やらを満足させるために進んできたが……、ここからは用心せよと、長年の勘が囁いている。

特に、おぬしたちの言う古代人の生き残り。奴らが、ジュノの底まで根を下ろしているのならば、彼らを止めるのは厄介なことだ。

真龍や、獣人たちの脅威をよそに、ジュノとの戦争などゾッとせん。

しかも実はな、わしにはもうひとつ、気がかりなことがある。

テンゼン君の来た「東の国」。海賊たちの話を聞くにも、遠く閉ざされた国ゆえ謎ばかり。信用してもよいものか……。

嫌な雲ゆきだな。誰が真実を語り、誰が真実の友かわからんぞ。下手に動けば、転覆させられそうだ。

おぬしも自分の国を守りたいのならば、人に流されず、自分の目で見、自分の頭で考えねばならんぞ。

……さて、と。わしの説教話はここまでだ。

わしの説教話はここまでだ

それに、自分で考えろと言ったばかりでなんなのだが、わしは一刻も早く、プリッシュ君を探す必要があるように思う。

ウルミア君は、サンドリアを目指すと言っていた。おぬしもサンドリアへ行ってみてくれ。

もしもプリッシュ君が本当に忌むべき子だというのならば、おそらくウルミア君がカギになるはず。

取り返しがつかなくなる前に、考える材料を集めてくれ。頼んだぞ。

レルフィー
レルフィー
シドの言う通り、誰が本当のことを言っていて、誰が本当の仲間なのか、よくよく見極める必要があるわね。

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初稿:2023年7月11日
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