今回は、アトルガンミッション第19話「遇人の内懐」を進めていきます。
攻略手順
アトルガン白門K-12あたりにある茶屋シャララトに入ります。
ストーリー
訳もわからず「さっさと仕事をしておいでっ!」とドヤされましたが、一体何をしたらよいものか。とりあえず、カラババは甘い物がいただきたい、と言っていたので、茶屋シャララトに行ってみます。
茶屋シャララトに着くと、そこにはゲッショーとトラビアルスが話し込む姿がありました。
Travialce「……先刻、ウィンダスの特命全権大使がアルザビ港に到着しました。」
ウィンダスから特命全権大使が来たことで、ゲッショーは、ウィンダスが抜け駆けをしてアトルガンと同盟を結ぶ事態が起こり得るのでは、と危惧しているようです。
トラビアルスによれば、アルタナ四国は決して友好的とは言えないものの、かつての苦しい大戦を共に戦った絆があるはずなので、おそらくそれは杞憂ではないかと考えているようですが……しかし、大戦から二十年という歳月が経った今、移ろいやすい人の心はかつてを忘れ、国益を競う国同士となっています。何かあってもおかしくはないのかもしれません。
ただ、大海で隔てられているとは言え、ウィンダスはアトルガンに最も近い国。トラビアルスによれば、かねてより、その動向を警戒していたようです。
傭兵船の寄航を認可したのも、信頼できる冒険者を利用して、謎多きアトルガンに少しでも光を当てるため……そう考えれば、この度の大使派遣も、自ずとその理由が想像できるのではないか、と。
Gessho「ほう。然様であれば拙者にも合点が行き申す。さすがは、金色のらいふある殿の懐刀よ。」
Travialce「ゲッショー様、それは……。」
Gessho「あいや、これは失敬つかまつった。あくまで貴殿の私見として胸に止めおき申す。」
Travialce「いずれにせよこの件については、またライファル様より文がまいりましょう。」
Gessho「其はうれしや。拙者らいふある殿の文を、心待ちにしてござれば。」
レルフィーが近くへ寄って行った頃には、ちょうど話がひと段落したところでした。
Gessho「……おお、これは御同僚のレルフィー殿ではござらぬか。よきところへ参られた。今、とらびあるす殿と茶の湯を楽しみながら、天下の動静について語らっていたところにござる。」
Gessho「御主も、一服されてはいかがか?」
そうですね、せっかくなので一服いたしましょう。
Gessho「……で、いかがでござる?最近、仕事の方は?拙者、別件にて忙殺されしばらく社に顔を出しておらぬのでござる……。なんぞ近況を聞かせてはもらえまいか?その、社長殿のことなど……。」
では順番に……まずは聖皇様謁見の顛末から。
Gessho「……其は、なんと申したらよいのか。言葉のかけようもござらぬ。実は拙者、我ら社員の給金から最近天引きされるようになった例の保険掛金……あれは、社長の着道楽に使い込まれておるのではないかと内心勘ぐっており申した。」
Gessho「まこと、己の不明を恥じ入るばかりでござる。……しかし、あの積立。我ら社員の老後のためという触れ込みなれど、かような傭兵稼業で果たして受け取れるものでござろうか……?」
次に、文化財調査事業団との一件。
Gessho「なんと、いたわしいことでござろう……。社の金庫から溢れてしまい白金塊百個に換えたと、もっぱら噂の大量の金貨。それが、よもや御主の報酬を横取りしたものでござったとは……。」
Gessho「拙者、その話を聞きしとき恥ずかしながら、さらひん・せんちねる社員のぼうなすの準備かと密かに期待し申した。」
最後に、傭兵契約の真実。
Gessho「これはしたり!社長殿が、拙者に御成約見本として示したあの契約書。やはり、あの署名は御主の筆跡ではござらんかったか……。」
Gessho「口惜しいでござる。御主同様、拙者も見事社長殿の策にはめられておったとは……。御忠告いただいた、らいふある殿に合わせる顔がござらぬ。」
Travialce「ゲッショー様、面をお上げください。我が主とて同様に入社させられた身。境遇は同じでございますから……。」
Gessho「おお、然様でござった。のう、レルフィー殿。御主と拙者、そしてらいふある殿は同期の桜ぞ。これからも、じっこんに御頼み申す。」
Gessho「御主に比ぶれば拙者が、社長殿より与えられた試練などものの数には入らぬでござれば。拙者、レルフィー殿に、真の忍耐とはなにか教えられ申した。」
Travialce「私もです。立ちどまって己の境遇を嘆くよりも立ちあがって己の使命を遂げよ、と。」
Travialce「ゲッショー様、レルフィー様。私は、これにて失敬します。」
Gessho「うむ。とらびあるす殿。生きておらば、また会おう。」
トラビアルスが席を立ち、姿が見えなくなったのを確認してから、ゲッショーが話し始めました。
Gessho「……さて、御主にだけ折り入って話がござる。」
Gessho「拙者、近頃はしばし皇都を離れ蛮地を巡っていたのでござるが……おっと、此はあくまで物見遊山の土産話にござれば。くれぐれも社長殿には内密に頼み申すぞ。」
もちろん、内密にしておきます。
では順番に……まずは「まむうく」のことから。
Gessho「其は過日のこと。わじゃあむ樹林を散策していた折……運悪く、まむうじゃの哨戒部隊に捕まり、まむうくに連行されてしまったでござる。」
そこは、うっそうと茂る木々の奥に築かれた都で、ゲッショーの故国にも似た、紅葉の美しき土地だったとのこと。
もし懐を調べられ、社の階級章が見つかってしまえば、命がないだろうと腹を括っていましたが、御白洲で取り調べを行ったマムージャ四天王のひとり、賢哲王のモラージャは、ゲッショーの手足を見て……。
「古き鱗の友よ。汝は我らが同胞なり」
と、ゲッショーを解放したばかりか、なんと自宅に招いてくださった、と。
腹を割って話してみれば、モラージャはゲッショー同様に国を憂いていて、夜を徹して様々なことを語り合ったそうです。
その中でも興味深かったのは、魔笛についての見解。
モラージャは、皇国が民に言い伝えている魔笛の役割は偽りであり、おそらく軍事的な利用法が別にある、と睨んでいる。それが確立すれば、恐ろしい災厄がマムークにもたさられるのは間違いない。だからこそ、単に魔笛がもたらす益のためではなく、皇国の目的抑止のためにも、マムージャは魔笛を手にしなければならない、と。
その根拠については言葉を濁されてしまいましたが、マムージャの大義は、ゲッショーにも痛いほど伝わったようです。
Gessho「のう、レルフィー殿。魔笛とは……そして皇国のまことの目的とは何でござろう。我ら傭兵はこのまま皇国の走狗となっていて、果たしてよいのでござろうか?」
次に、「はるぶうん」のこと。
Gessho「残念ながら拙者、そこには、まだ行っておらぬでござる。」
しかし、トロールの都ハルブーンは、早急に訪れてみたい場所のひとつだそうです。というのも、その都の港に、くだんの幽霊船アシュタリフ号…もとい、ブラックコフィン号が出入りしているらしい、と。
幽霊船とトロール。一見なんの縁もない両者を結び付けているもの……その答えはハルブーンにあるのだろう、と見ているようです。
なぜそこまで蛮族情勢に執着しているか……と言うと、勇猛なトロールと幽霊船の物の怪どもが共闘し、一斉に陸と海からアルザビに攻めてくれば……。
Gessho「いかに我ら傭兵や五蛇将が奮闘しようとも、護るは至難でござれば……のう?」
最後に、「あらぱご」のこと。
Gessho「拙者、あの幽霊船の一件の後、今一度かの地へと赴いたでござる。」
ゲッショーは、あの幽霊船アシュタリフ号……何よりルザフという男が気になって……しかし、あいにく幽霊船にもルザフにも会うことは叶わなかったとのこと。
あの海賊の物の怪たちが、本当に数百年の時を経て黄泉より甦った者であるならば、やんごとなき大いなる意思が働いているのではないだろうか。彼らといい、かの地に出没する亡者の軍団といい、今なお血みどろの小競り合いが続く東方の戦線といい、この国の周辺には、常に死があふれている。
Gessho「拙者は知りたいのでござるよ。ただ、その理由を……。」
Gessho「……さて、土産話も語り尽くしたでござる。拙者、次は……」
Gessho「ぬ……殺気!」
その瞬間、ゲッショー目掛けて雷が落ちてきました。
???「オーホホホホ!街のド真ん中でヤグードが茶をすすっていたように見えましたけれど……」
すぐにゲッショーの姿が消えてしまいました。
Karababa「わたくしの気のせいでしたようね?」
とっさに隠れたレルフィーでしたが、すぐキングに見つかってしまいました。
King of Hearts「おや?こんなところに冒険者が隠れてまーす。」
King of Hearts「……フフフ、カラババ様にご報告しようか?」
きっと報告せずとも、気付かれていることでしょう。
Karababa「キング・オブ・ハーツ?なにを遊んでるんですの?わたくし、さきほどあなたに何か頼みませんでしたかしら?」
King of Hearts「……!!すっかりミッションを忘れてましたでーす。少々お待ちくださーい!」
King of Hearts「疲れた時にはスィーツでーっす?」
そう言うと、キングはお店のカウンターに向かっていきました。
Karababa「やれやれ、帰ったら手の院でオーバーホールですことね……。あら?そこのあなた、ひょっとして……」
Karababa「……いいえ、わたくしの勘違いでしたわ。ウィンダス特命全権大使の知り合いに、アトルガンの傭兵などいるはずありませんですもの。オホホ。」
どうやら、傭兵バッジを見られたようです。
Karababa「そうですわ!丁度よいですことよ。こちらの茶屋まで案内するはずだった供の者が、途中でどこかへ消えてしまったんですの。……みじめですわ。このような遠国で、あのような粗忽者しか頼るもののない、わたくしの身の上が……。」
Karababa「……そこで、あなた。代わりに、わたくしの現地ガイドになるというのはいかがですこと?」
えーと……やめておきます。
Karababa「あらあらあら!わたくしの国に帰って、あなたを査問委員会にかける手続きをするもよし……こちらの国に届けて、あなたが国賊として処断されるもまたよし……どちらを選ぶもあなたの自由ですことよ?」
ええっ!あ、いや、その……すみません。現地ガイドをやらせていただきたいと思います。
Karababa「よござんす!では、さっそくオプションツアーを希望させていただきますわ。」
わ、わかりました。具体的なお話を聞かせてください。
Karababa「……いいですこと? わたくし、この地にあるというオルドゥーム文明の遺跡を見学したいんですの。ウィンダスにも、その名だけなら知る者は少なくないですわ。」
……星の伝承に登場する孤高の哲学者ラムウ。彼が雷を操るために用いる伝説の魔導器「オルドゥームの杖」。伝承によると、ラムウが技術革新をもたらした海洋国家では、雷で動く器具や、乗り物まであったそうです。
こういった類の話に尾ひれはつきもの。しかしカラババは、その中にも多少の真実が含まれていると思っているようです。
Karababa「聞けばエジワ蘿洞とやらのオルドゥーム文明の遺跡では、雷の力を応用したと考えられる器具が出土するとか?もし、それが本当ならカーディアンの駆動系の……」
レルフィーとカラババが話をしているちょうどその頃、アフマウとアヴゼンも茶屋シャララトにやってきました。
Ovjang「あふまうヨ!ここハ、しゃららとデ、まちがイナイカ?」
Aphmau「もう、アヴゼンったら!前にも丞相と来たじゃない……忘れちゃったの?」
Ovjang「ウム、ソウダッタカ……?ソレニシテモ、コノ、かぐワシイ、よイにおイ……。」
Aphmau「……あのときはおなかを壊すからって、マウたちは何ひとつ、味見すらさせてもらえなかったけれど……。」
Ovjang「ウム。でも、あふまうハこっそりヘルバスをひとつ、くちニおシこんデおこられてたケド、ナー。」
そのとき。
Karababa「オーホホホホ!」
聞き覚えのある笑い声が聞こえてきました。。
Ovjang「いまノハ……。」
Aphmau「もしかして……。」
笑い声がした方を見てみると……。
Karababa「オホホ、豊かな薫り。このコーヒーとやらは、ほわ~と疲れが癒されますことね。」
King of Hearts「カラババ様のため、特別に最高級豆を挽かせました。」
Karababa「そのくらいは当然ですわ。それにしても、このシュトラッチとやらも……んまあ!甘くて柔らかくて……口でとろけて……オホホホホホホ!」
Aphmau「やっぱり……!」
先ほど、港にいた人たち……。
Ovjang「ウム。コウシテ、まぢかニめニスルト、アノときノくやシサガ、ふつふつトわイテクル……」
Aphmau「そんなことより!マウの目の前で……マウよりも先に……あのようなスィーツをいただいてるなんて……」
そう言いながらアフマウは、アヴゼンの頭をポフポフと叩いています。
Aphmau「マウだって……この国で生まれたマウだって……食べたことないのに……許せない!!マウ、いま決めた!一生、アイツだけは許さないことにするわ。」
Ovjang「ソウダナ、それニツイテハおおイニ、さんせいスルゾ。ン? あれハ……あふまうヨ!みぎぜんぽう、おくヲ、みヨ!」
Aphmau「山猫の傭兵……!」
Ovjang「タシカ、アイツノなまえハ、レルフィー、ダッタナ。」
Aphmau「うん。マウも、ちゃんと覚えてる。悪い魔法の国の大使と山猫の傭兵……どういうことなの?」
Aphmau「あぁもう……あの大使ってば、何を山猫の傭兵に話してるのかしら?マウに、ちっともわかんなーい……ここにいたんじゃ聞こえてこないんだもの!」
Ovjang「マタ、アイツニあエテうれシイナ!」
Aphmau「もーう!いつまでも見てないの!聞いて、アヴゼン。マウね……もっとレルフィーたちに近づいてみようと思うの!」
Ovjang「んんー? あふまうヨ。バレズニ、せっきんデキルノカ?」
Aphmau「んもうっ! なんのためにわざわざ不滅隊の押収物保管庫に立ち寄ったと思ってるの?任せてっ!マウに、いー考えがあるの。」
アフマウがサイレントオイルを使用した。
Ovjang「ホホウ。なるほどナ。」
アヴゼンがサイレントオイルを使用した。
Aphmau「行くわよー。」
Ovjang「ガッテーン♪」
Karababa「……ですから、わたくしの計算では神経伝達中枢繊維に弱い雷を流すことで、カーディアンの反応速度は従来の3倍にまで高めることができるハズですの。そのためには、オルドゥームの遺物にときどき残っているという雷の絶縁体の分析が早道ですのよ。」
Aphmau(ふーん……オルドゥームに興味があるんだぁ……。)
Karababa「……そもそも、この国の魔法人形があなたたちにも扱えるほどメンテナンス性が高いのは、あの遺跡の……。」
Ovjang(ウ、ウム。ヌヌヌヌヌヌヌ……!あ、あふまうヨ……。)
Aphmau(なぁに?)
Ovjang(コ、コノたいせいハ……ながクハ、もタナイゾ?)
Aphmau(わかってるってば♪)
Ovjang(……なにカ、わかッタカ?)
Aphmau(あの悪い魔法の国の大使は、山猫のレルフィーと一緒に遺跡に出かけるみたいね……。どこに行くのかしら?)
Ovjang(ウ、ウム。ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ……!)
Karababa「……というわけで現地ガイドさん。そろそろ、わたくしをエジワ蘿洞までご案内いただけるかしら?もちろん、ここまで話を聞いた以上、行かないという選択肢はございませんことよ。」
Aphmau(……マウも、エジワ蘿洞に行こうかなー……。)
Karababa「……ええ、きっと短い旅ですことよ。もっとも、絶縁方法がわかるオルドゥーム文明の遺物を、わたくしが見つけるまでは終わらない旅ですけれども……。」
Aphmau(ふうん……アイツってば、そんなのが欲しいんだー……)
Karababa「……まぁ、遺跡には宝狙いの獣人も出没するようですから、わたくしのような、か弱い文官には少々恐ろしくはありますけれども。」
Aphmau(あいつ……レルフィーを脅してこき使おうだなんて……なんて、ひどいの!レルフィーはマウの傭兵よ。こき使っていいのは……マウだけだもん!)
Ovjang(あふまうヨ……ソロソロ、げんかいダ……ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ!)
限界を迎えたアヴゼンは、かろうじてアフマウを引っ張りあげ、そのまま後ろにひっくり返ってしまいました。
Karababa「……今、なにか大きなモノが落ちませんでしたこと?」
King of Hearts「私の警戒装置は何も感知してませーん。ネズミか、もしくはキキルンとやらかもしれないでーす。」
Karababa「……そうですわね。」
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