今回は、アトルガンミッション第36話「天狗の慧眼」を進めていきます。このミッションは、前話から引き続き連続ミッションになります。

攻略手順
前話のイベント終了後、タラッカ入江の南側の出口からカダーバの浮沼へ出ます。タラッカ入江はマップが存在しないエリアですが、ひたすら南を目指していけば、迷うことなく出られます。
もしタラッカ入江で迷ってしまった場合は、一度デジョンしてから、カダーバの浮沼Home PointにワープしてもOK。
カダーバの浮沼に出たら、E-10テンキー7あたりからハザルム試験場に入ります。
ハザルム試験場に入ると、イベントがあります。
イベント後は奥へ進んでいき、最深部にあるEntry Gateを調べて再度イベントを見ます。
ストーリー
ルザフたちは、すでにハザルム試験場に着いていました。
オーディンを呼び出すため、ルザフは魔法陣を呼び出しました。
Nashmeira「……不思議だわ。この炎、燃え盛っているのにこんなに静かだなんて……。」
この炎はウルグームのものとは違います。こちらの世界の光を受けなければ、見ることすらできない……それが冥界の火というものだそうです。
Ovjang「ホーゥ、オマケニ、チットモあつクナイノハ、どうシテダ?」
Luzaf「近寄るな!」
この炎には熱もないですが、魂を焦がし、肉体を焼くそうです。もっとも、魂があれば……の話ですが。
さて、いよいよオーディンを呼び出す儀式が始まりました。
Luzaf「オーディンよ!」
Luzaf「闇をつかさどる戦の神にして、冥界の主オーディンよ!従騎士ルザフ。只今、門前に馳せ参じ奉りました。」
……ところで、皇国軍は冥界の門を封鎖していたのではなかったのでしょうか。
そもそも、こちらの世界と冥界とは、空間の在り方も、時間の理も、全く異なる世界です。しかし、ハザルム試験場は、その重なるはずのない2つの世界が共有してしまっている、いわば特異点とも言える場所。
そんな場所なので、こちらの世界の者にも、あちら……冥界の世界の者にも、封鎖できる道理なんていうものは無いんだそうです。
だからこそ、誰も近付けないよう、錬金術でつくりだした怪物を実験場内に残しておくのが精一杯だった、といったところでしょうか。
Flit「ねえ、ルザフさん?」
Luzaf「……静かにしろ。降臨が始まる……。」
すると、魔法陣から強烈な風が吹き始めました。
Mnejing「……こ、これは……?」
Nashmeira「んっ……風が!!キャァァアアアアァッ!」
あまりに強い風に、アフマウたちが吹き飛ばされてしまいました。
Luzaf「アフマウ!だいじょうぶか!?」
咄嗟にアフマウに駆け寄るルザフ。
Flit「待ってください!そんなことより、オーディン様のお怒りを買わぬようお出迎えに集中すべきでは?従騎士さん。」
Luzaf「……貴様ッ!こうなることを知っていたな!?」
強烈な風をまといながら、魔法陣からオーディンが飛び出してきました。
Flit「これはこれは冥界の王たるオーディン様!ご機嫌、麗しゅう……。」
オーディンが降臨しても、ルザフはアフマウを心配しています。その様子を見て慌てるフリット。
Flit「ちょっと、ルザフさん!なにしてるんですか?」
Luzaf「アフマウ……すまない。」
ゆっくりとオーディンに向かい合い、片膝をついて跪(ひざまず)きました。
Odin「……余を呼んだのは……汝なりや?」
Luzaf「……御意。」
Odin「……存念を申すがよい。」
Luzaf「光を遮り、時を作り賜うた……オーディンよ!私に残された時を教えていただきたい。」
Odin「……汝は怒りを晴らせしか?」
Luzaf「……怒り?怒りとはなんだ?」
Flit「……まったく、もう!しっかりしてください。皇国への復讐のことですよ!」
Luzaf「……いいえ。俺の怒りは……私の怒りは……もう消えました。」
Odin「……汝は怒りを晴らせしか?」
……どうもオーディンの様子がおかしいような気がしますが……ルザフは、復讐よりも、成すべき大切なことを見出したと言います。
それは、イフラマドの末裔たちのこと。
彼らが誇りをもって暮らせるよう、ルザフは残された命を王国の再建に捧げたいと、今ではそう願うようになったようです。
Luzaf「ですから、私に時を……今しばらくの自由を私に!」
Flit「やれやれ。ずいぶんとまた、都合のよいお願いですねぇ。」
Odin「……汝は怒りを晴らせしか?」
……どういうことでしょう。
Flit「くすくすくすっ……だから、言ったでしょう?あなたの願いはもう叶えられた後。契約は履行済みなんですよ。」
目の前にいるオーディンの化身は、ルザフが騎士になる用意ができたのか、できていないのか、それ以外を裁定することは決してない、という。
Luzaf「化身……だと?では、契約の破棄は……。」
Flit「不可能です。」
しかし、騎士の位を授かり任命された者には、冥界の力が馴染むまでの間、しばらく自由な時間が与えられるはずだという。
それは、来たるべき日に備えて。
だったら、ルザフが契約を果たすにはどうしたらいいか。
もう一度思いだせばいい。皇国の卑怯な策略によって、虫ケラのように死んでいった部下たちの、悲惨な末路を。そして、その怒りをぶつければいいのです。
Flit「あの者に!」
フリットが指差す先は……アフマウ。
ハザルム試験場に着いたレルフィーは、入口のゲート(Entry Gate)から中に入りました。
Nashmeira「ん、んん……。」
オーディンが降臨したときの強烈な風により吹き飛ばされたアフマウたちは、倒れたまま起き上がれずにいます。
Flit「ほらほらー!弱ってる、弱ってます、今ですよ~。あれだけの大量のアストラル風を浴びたんです。意識がもどったところで、どうせ……とどめを刺してあげましょうよ。哀れなアフマウさんのためにもね。」
ルザフは静かに銃を構えました。その銃口の先はアフマウに向いています。
Flit「ほひゃひゃ!そうこなくては!」
しかしそのとき、ルザフの視界の端に、レルフィーの姿が映りました。
……迎えに行くまで、持ち場を離れずに心して財宝を守ってほしい……。
……しかし、財宝よりも大事なことが起きたと思った場合は、命を捨てる覚悟で戻って来い……。
Luzaf「……フリット。確認したいことがある……。」
Luzaf「アフマウの傭兵、レルフィーといったか。あいつが、財宝の警備についたことは確かか?」
Flit「なんです、突然?こんな大事なときに、も~、案外がめついんですねぇ。ええ、確かですよ。魔方儀に冥衆の護符の反応がありましたから。ルザフさんにもお見せしたじゃありませんか。」
Luzaf「冥衆の護符はこの世に2つ。あいつに預けた俺の分と、今、お前の持っている分。絶対に間違いないな?」
Flit「ええ、ええ。そういう、提督のご指示でしたでしょ。命令には絶対服従!がコルセアの掟ですからねぇ。」
Luzaf「ならば、お前の分を見せてみろ。」
Flit「あ、えと……そうだ!そうですよ!今はそれどころじゃないはずでしょう?ほら~、魔方儀をご覧くださいよ。タラッカに反応があります、だいじょうぶ。やつは元気に財宝を守ってますよ~。」
Luzaf「そうか。それを聞いて、安心した……。これで、心置きなく処分できる。」
Luzaf「貴様をなっ!」
そう言うと、ルザフは銃口をフリットに向けました。
Flit「はいっ!?る、ルザフさん、そのっ、間違って……」
フリットがそう言い終わるか終わらないかのうちに、ルザフの銃が火を吹きました。
Luzaf「コルセアの掟……忘れたとは言わせん。」
ルザフの銃に討ちぬかれたフリットは、その場に崩れました。
Luzaf「……我が神、オーディンよ。いま一度、問う……!俺の言葉は、貴方に届いているだろうか!?」
Odin Prime「……汝は怒りを晴らせしか?」
しかし、ルザフの声はオーディンに届いていないようです。
Luzaf「レルフィーよ。俺は、けりをつけねばならん。……アフマウを頼む。そいつは、俺の……いや、イフラマドの希望だ。」
Nashmeira「……な、なにを!?」
Luzaf「これが化身ならばっ!戦って神体を引きずり出すまでっ!」
ルザフはオーディンの化身に攻撃を仕掛けました……が……。
Luzaf「なっ!?……グハッ!」
オーディンの化身からの手痛い反撃を受けることになってしまいました。
そして……ルザフが攻撃を仕掛けたことで、オーディンの化身から「怒りを晴らすことができた」と判断されてしまったようです。
ルザフを騎士に任じる。審判の日……ラグナロクに駆けつけてから、アレキサンダーを討ち果たす日まで。
そう言い残し、魔法陣に消えていくオーディンの化身。
Nashmeira「どう……して……!」
これもフリットの策略なのでしょうか。
Flit「……くすくすくすっ。」
ルザフの銃に撃ち抜かれたフリットが、力なく立ち上がり、ルザフに向かってゆっくりと話し始めました。
Flit「……あ、新しい……ほひゅ~」
Flit「冥路の……騎士さ……ほひゅ~」
Flit「フ、フリットめに……ございます。ほひゅ~」
肺に穴が開いているのか、しゃべるたびに空気が抜けていくような音が……。
Flit「以後……ほひゅ~」
Flit「なんなりと……おも……おもう……」
Flit「ほひゅるるるるぅぅぅ~~~」
最後まで言い終えないうちに、力尽きてしまいました。
そんなことよりも、オーディンの反撃を受けたルザフが心配です。
Nashmeira「ルザフ!」
しかし、怪我の痛みはもうないそうです。むしろ、痛みの感覚がない……とのこと。
Luzaf「助かったぞ、レルフィー。お前が来てくれたから、フリットの奸計に気づくことができた。」
間に合って良かった。アヴゼンからも、アフマウからも、感謝されました。
ところで、大量のアストラル風を浴びたはずのアフマウが心配でしたが……。
Luzaf「アフマウ、もういいのか?」
Nashmeira「うん……。」
アフマウによると、あの風からは懐かしい音が聞こえたようです。
それは、彼女が育ったワラーラ寺院の、ゴルディオスの間に吹いていた風と同じ、涼やかな音。
だから、きっと大丈夫だと。
Mnejing「……さて、これからどうする……。」
フリットが言っていたように、ルザフには多少の時間が残されているはず。だから、意思のまま身体が動くうちに、鉄巨人を破壊しよう、とルザフは言う。
Nashmeira「そんな!だって、あれは……。」
鉄巨人は、皇国の救世主かもしれない。だが……完全なるオーディンの化身となったルザフと、アレキサンダーが宿った鉄巨人が衝突すれば……。
Nashmeira「……審判の日ね。勝者による正義の裁定が下されるという……。」
Luzaf「ああ。両者の死闘で焼き尽くされた大地の上で正義の裁定とやらに意味があるならな……。」
だから、ラグナロク……最終戦争だけは、何としても阻止しなければならない。そして、鉄巨人を破壊した後、ルザフ自身にも決着を……。
そこまで言いかけたところで、慌てたサラブワーン副長が……。
Salabwahn「て、提督。早く、早くお逃げください!!ふ、不滅隊がそこまで……グワァァァ!!」
不滅隊によりサワブワーンが倒されてしまいました。そしてその先には……ラズファードの姿が。
Razfahd「お手柄だぞ。ナシュメラ。次期冥路の騎士と、外国の密偵を一網打尽にするとは。」
Luzaf「くそっ。」
Razfahd「下手なことはやめてもらおうか。漆黒のルザフ……それとも、冥路の騎士とお呼びすべきか?」
ハザルムにいたルザフの手下たちは、すべて捕らえられてしまったようです。そして、ルザフの噂を聞きつけて集まり出していたイフラマド系の民衆も。
皇国に非協力的とはいえ、イフラマド系の民衆も皇国の民。無益な流血は避けたい、という。
Razfahd「わかるな?」
Luzaf「くっ。」
反アストラル拘束帯で厳重に縛られたルザフは、不滅隊らに拘束され、連行されて行きます。
Luzaf「アフマウ……いや、聖皇ナシュメラよ。これが、君の国のやり方なのか?皇国は、やはり200年前からなにも変わってはいないのか!?」
その言葉に意を決したアフマウは……。
Nashmeira「……待ちなさい!命令です。その人を放しなさい。」
しかしラズファードは、構わず連れて行け、という。
Nashmeira「ちょっと……わらわの命令がきけぬのか!」
Razfahd「聞け、ナシュメラよ。」
聖皇の身でありながら、国政を放棄し、あまつさえ反皇国勢力と行動を共にしたアフマウ……いや、ナシュメラ。法に則り、全権の象徴であるザッハークの印は、宰相であるラズファードに預かられてしまったようです。
Nashmeira「そんなっ!!」
残念ながら、ナシュメラには、もう何の権限もありません。
Nashmeira「そんな……兄さまは聖皇を……マウを裏切ったの?」
Razfahd「ふっ、裏切った……か。お前にそれを言われる筋合はない。」
そしてラズファードはレルフィーに向き直り……そろそろ、このかわいそうな愚妹に、レルフィーの本当の主が誰なのかを教えてやってくれ……そう言いました。
レルフィーが傭兵になったのも、ナシュメラに近付いたのも、外国の密偵だからなのだ、と。
しかし、ナシュメラはそれに反論します。
Nashmeira「ううん。分かってないのは兄さまの方……。 ルザフのこともレルフィーのことも、兄さまは、なにも知らないじゃない!」
そう言うと、ナシュメラは「輝金の短剣」を渡してきました。これを「サラヒム」に……と。
Nashmeira「マウだって同じよ!レルフィーに身分を偽ってた……。でも、そんなこと関係なく、いつだってレルフィーはマウを助けてくれてたわ。」
アヴゼンが移送魔法を詠唱し始めました。
Amnaf(あれは移送魔法です……。止めますか?)
Razfahd「いや、捨ておけ。」
Razfahd「レルフィーよ。貴様の飼い主に伝えろ。賽は投げられた。おとなしく聖皇の名の下に服属せよ、と。」
その瞬間、アヴゼンの移送魔法がレルフィーに対して発動しました。
Nashmeira「レルフィー、逃げて!」

当サイトに記載されている会社名・製品名・システム名などは、各社の登録商標、もしくは商標です。
Copyright(C) 2002-2025 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.