今回は、アトルガンミッション第34話「山猫の皮算用」を進めていきます。
攻略手順
ブラックコフィン号(アシュタリフ号)へ行くために、まずはイフラマド金貨を取りに行きます。カダーバの浮沼(アズーフ島)E-10にあるJazaraat's Headstoneへ向かいますが、行き方は以下の記事を参考に。
イフラマド金貨を手に入れたら、アラパゴ暗礁域にあるCutterへ向かいます。Cutterへの行き方は、以下の記事を参考に。
Cutterに乗り込もうとするとイベントが発生しますので、アシュタリフ号へ行くことを選択します。
ストーリー
ナジャ社長からブラックコフィン号(アシュタリフ号)を調べてきて欲しい、と言われたレルフィーは、以前アシュタリフ号に乗り込む際に必要だった渡し賃「イフラマド金貨」を手に入れるため、カダーバの浮沼にあるジャザラートの墓を訪ねました。
墓の前に着くと、以前のようにジャザラートが現れることはありませんでしたが、持っていけ、と言わんばかりにイフラマド金貨が光りました。墓に手を合わせ、ありがたく頂戴していきます。
イフラマド金貨を手にしたレルフィーは、アシュタリフ号に乗り込むための連絡艇がある、アラパゴ暗礁域の渡船場へやってきました。
Fhu Madihmin「うふふふふふふ……。暗礁域のはずれの渡船場に、また足を運ぶなんて……素敵な人。あなた、もう一度漆黒の柩へ行ってみたいのね……ちがう?」
はい、その通りです。
Fhu Madihmin「あなたのイフラマド金貨、渡し賃として……いただくわ。うふふふふふふっ……。」
Fhu Madihmin「あたしの連絡艇(Cutter)はあなたを、求める柩へと連れてゆくわ……。」
Fhu Madihmin「……さようなら……。」
アシュタリフ号では、アフマウたちの処遇について、ルザフとフリットが話をしています。
Flit「……ルザフさん。あいつを、どうするおつもりなんです?」
フリットの質問に、ルザフは沈黙しています。
Flit「あのお方もお待ちかねです。早いところ始末して、ハザルムに行き叙任式を執り行いましょうよ。」
Ovjang「ヨウ、るざふ!まタセタナ!!」
そこへ、アヴゼンがやってきました。フリットに言われて、甲板掃除をしていたようです。
Flit「やれやれ、もうお掃除に飽きちゃったんですか?さすが、育ちのよい方は違いますねぇ。」
Aphmau「失礼しちゃう。ちゃ~んと甲板をピッカピカにしてきたんだから!」
Ovjang「あふまうハ、みテタダケダケド、ナー。」
Aphmau「んもうっ!アヴゼンったら!!しーっ!」
実際に掃除をしていたのは、アヴゼンとメネジンだったようですね……。
Flit「う~ん、それなら、次はですね~。」
次にやらせる作業を何にしようか、考えるフリットに対し、ルザフがそれを制止しました。
Luzaf「待て、フリット!俺は、この者らと話がある。少しの間、お前が外してくれないか?」
Flit「し、しかし、ぼくの話はまだ……。」
Luzaf「フリット。同じことを2度言わせるな。」
Flit「……あいあい、さ~。命令には絶対服従ってね。」
フリットが不満そうに部屋を出ていくと、アフマウとアヴゼンはルザフと並ぶように、ベッドに座りました。アフマウがルザフの顔を覗き込みます。
Aphmau「あの……具合は、どうなの?」
Luzaf「ああ、もう大丈夫だ。一睡もせずに、看てくれていたそうだな。感謝する。」
Aphmau「……うん。あっ、でもあの……マウのこと……。」
アフマウが、アトルガンの聖皇ナシュメラだということは、ルザフも既に知っていること。そのことについて、アフマウは心配しているようです。
Luzaf「以前の俺なら、もう、君を斬っているだろう。」
しかし、アフマウを斬り、小さな復讐を果たしたところで、ルザフの心は浮かばれない……という。
かつてルザフは、イフラマド王国の皇太子でした。ですが、イフラマド王国は、ルザフが留学している間にアトルガン皇国に侵攻されたため、ルザフが帰べき場所を失ってしまったのです。
ルザフは諦めきれず、王国の残存艦隊を集め、反皇国組織コルセアを結成し、皇国軍と戦うことにしたそうです。
来る日も、来る日も続く、戦いの日々でした。
そしてある日、ラミアを用いた皇国軍の策略により、コルセア艦隊は一夜にして母港で壊滅。唯一、難を逃れたこのブラックコフィン号(アシュタリフ号)も、皇国軍に包囲され、撃沈。そのとき、ルザフも死んでしまった。
Aphmau「ルザフ、あなた死んだって、ほんとなら……その……やっぱり亡霊なの?」
Luzaf「亡霊か……ふっ、そうかもしれない。」
今のルザフは、ちゃんと生きているように見え、触ることもできます。しかし、今も冥界に囚われた身の状態を、生きていると呼べるのかどうか……。
Aphmau「……ペリキアで、あなたから現れたあの影が関係してるの?」
Luzaf「ああ。あれは、我が神オーディンから定められた俺の未来の姿……。」
Aphmau「冥路の……騎士ね。」
Luzaf「察しがいいな。」
ルザフがブラックコフィン号から投げ出され、暗い海底へ沈んで行く中で願ったこと……我が王国イフラマドの守護神オーディンよ。もう一度、一太刀でいい、皇国に復讐するチャンスが欲しい……と。
そのとき、ルザフの前にオーディンが現れ、こう言いました。
「審判の日、近づきし時、我は汝が望みをかなえよう……。ただし、復讐を果たした後は、我が騎士となりて宿敵アレキサンダーを討て。」
……と。
アレキサンダーというのは、皇国が危機に陥ったとき、鉄巨人に宿り復活すると伝えられている、秘せられた救世主の名。
だからこそ、ルザフは契約をのみました。皇国への復讐……ただ、それだけのために。
そしてルザフが目覚めると、沈んだはずのブラックコフィン号の甲板で寝ていました。まるで、長い夢を見ていたかのように。しかし、そこは現代……ルザフの知る世界から200年後の世界でした。
それからルザフは、対皇国戦の準備のため、蛮族と手を組み、そして鉄巨人奪取のためにカギとなる人形を探し求めたそうです。
Luzaf「だが、俺は気づいた。いや、気づかされたというべきか……。」
ルザフが憎んでいたのは、王国を滅ぼした聖皇。そして、聖皇が治めていた「ルザフが生きていた時代の皇国」であり、今の皇国に復讐すべき相手はいません。まして、その相手がアフマウでもありません。
これまで復讐のことばかりを考えていたルザフは、針路を見失ってしまったのです。
Mnejing「……情けないな……。」
Luzaf「なに!?」
Aphmau「あなたにはまだ、イフラマド王国の再興という夢があるはずじゃない!」
アフマウは寺院にいたことがあるので、いろいろな人を見聞きしています。
皇都に暮らすイフラマドの末裔たちが、今でも王国時代を懐かしんでいることや、そのために戦っている人たちがいること。
Aphmau「ルザフが、その人々が幸せに暮らせる道を探しだせばいいのよ。」
Luzaf「……そうか……。今でも、イフラマドの民は……。」
しかし、それは再びアトルガン皇国と戦火を交える血塗られた道になるのではないか、とルザフは危惧しています。目の前にいるのが誰なのか、それをすっかり忘れて……。
Ovjang「オイ、ていとく。イヤ、るざふおうじヨ。オまえハ、だれトはなシテイルノダ?」
アヴゼンの言葉にハッとするルザフ。
Aphmau「わらわに、任せるがよい!」
Luzaf「ふっ。ははは。そうだった、俺もコルセアだ。君の大きな賭けにのってみよう。」
Aphmau「そうこなくちゃ!だったら、早速そのオーディンとの契約を取りやめないと……。」
Luzaf「……ああ。そのためにも、オーディンに謁見せねばな。」
ようやく明るい未来が見えてきたところで、部屋に戻ってきたフリットが口を挟んできました。
Flit「やれやれ。勝手な話は、そこまでにしてもらいましょうか。ルザフさん?」
ルザフが復讐を諦めるのは勝手ですが、すでに部下共々復活させて差し上げましたし、ブラックコフィン号だって浮かべてあげたので、もう契約は履行済みだという。
だから、ルザフはハザルムへ行って、新たな冥路の騎士への叙任……つまり、オーディンの化身となるしか、道は残されていないそうです。
Flit「でないと、どうなるかわかってますね?あなたも、あなたの手下も……。」
ルザフは言葉が出ません。
Aphmau「ねぇ、ハザルムって?」
Flit「くすくすくすっ……。」
聖皇なのに何も知らず気の毒に……人形遊びが過ぎて、自分が宰相の人形になってしまった、というところでしょうか……アフマウに酷い悪態をつくフリット。
そんな悪態をついてしまったお詫びということで、ハザルム試験場のことを教えてくれました。
かつてハザルムで行われていた錬金術の実験。ある日、その実験が一線を超えてしまい、無礼にもオーディンがいるヴァルハラ……いわゆる冥界へ通じる穴を開けてしまったそうです。
そのおかげで、こちらの世界への近道として、フリットは利用させてもらっているとのこと。
Luzaf「……わかった。ハザルムに行こう。」
ルザフはハザルムに行き、オーディンに謁見して契約を破棄するつもりだそうです。
人には、各々逃れがたい宿命があります。しかし、その宿命を変えるのもまた人。ルザフは、それをアフマウに教えられた、という。
アフマウを見ていると、忘れかけていた昔の自分……まだ希望にあふれ留学していた頃の自分を思い出すようです。ウルグームには知らないことがたくさんあり、ルザフが知りたいと思うことに満ちていた、と。
Luzaf「アフマウ。君は皇国を……そして、皇国の民の窮状を救う術を探しているんだろう?そのために、今では自分の国アトルガンの……いや、世界の真の姿を知りたいと願っている。」
Aphmau「ええ……でも。」
Luzaf「アフマウ、いや、ナシュメラ……だったら、君も来ればいい。ハザルムへ!そして、自分の目で真実を見極めるんだ。」
Aphmau「……う、うん。」
Flit(くすくすくす……世の中には、知らない方が幸せなことだってあるんですけどねぇ……。)
そのとき、ルザフの手下が報告にやってきました。
Salabwahn「また、ネズミが艦内に入りこんだようです……。」
ルザフたちが甲板に出てみると、そこには見覚えのある姿がありました。
Aphmau「……待って!その人はマウ専属の傭兵なの。お願いよ、手をださないで!」
甲板にいたのはレルフィー。ルザフの手下たちに囲まれていました。
Aphmau「でも、どうして……どうして、ここに?」
その問いにレルフィーは、アフマウを探してここへ来た、と答えます。
Aphmau「うれしい。マウを手伝いに来てくれたのね♪」
Flit(やれやれ、また厄介者が増えましたねえ……。)
Flit「コホン!ちょうどいいじゃないですか?ルザフ提督。」
かつてルザフが皇国から奪還して、タラッカ入江に隠してあるイフラマドの財宝……その隠し場所付近を、近頃、不滅隊が嗅ぎまわっているという情報があるようです。
その財宝には強力な隠蔽魔法をかけていて、この世に2つ、フリットとルザフしか持っていない冥衆の護符がなければ、誰にも気付かれないはず。
しかし、不滅隊もその道のエキスパート。万にひとつ、破られないという保障はありません。
そこでレルフィーの出番。
ここからハザルムに向かうなら、ちょうどタラッカ入江の近海を通るので、ルザフが持つ冥衆の護符をレルフィーに渡し、財宝のそばで警備してもらえばいいんじゃないか、とフリットは言います。
アフマウの忠実な傭兵なら安心して任せられますし、いざというときにも不滅隊を欺くことができそうだ、と。
財宝の警備……王国再興には先立つものが必要ですからね。
Aphmau「いやよ、レルフィーはマウといっしょに……。」
Flit「そうですか。仕方ありませんねえ。失礼とは思いますが、この傭兵さんが船に残るというなら掟に従い、怪しいところがないか徹底的に調べるしかありませんけれど……」
Aphmau「そ、そうだわ。レルフィーは、たしか、ええっと……そう!皇国軍の信頼も厚いの……だから、確かに財宝の護衛にぴったりよ♪」
Luzaf「わかった。そういうことならこいつを信じ、任せるとしよう。」
ルザフから、冥衆の護符を渡されました。
ルザフたちが迎えに行くまで、持ち場を離れずに心して財宝を守ってほしい、と。
しかし、財宝よりも大事なことが起きたと思った場合は……命を捨てる覚悟でルザフのもとに戻ってくるように、と。
そしてレルフィーは、タラッカ入江に降り立ちました。
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