今回は、アルタナミッション第9弾「踊り子の憂慮」を進めるために必要な連続クエスト「隠滅の炎」を進めていきます。
アルタナミッション第9弾「踊り子の憂慮」を進めるためには、過去三国に対応したクエストを規定されたところまで進める必要があります。
レルフィーはバストゥークに所属しているので、過去バストゥークのクエスト「騒乱の行方」の続きである、「隠滅の炎」を進めます。
なお、このクエストを進めるためには、過去バストゥークのクエスト「騒乱の行方」を終わらせていることと、アルタナミッション「天涯の娘」まで進めている状態であることが条件です。
攻略手順
「騒乱の行方」を終わらせた後、北グスタベルグ[S]からバストゥーク商業区[S]へエリアチェンジします。Survival Guide等で直接バストゥーク商業区[S]へワープしてもイベントは起きません。一度北グスタベルグ[S]へ出てから、再度バストゥーク商業区[S]へ移動すればイベントが始まります。
イベント後、北グスタベルグ[S]のE-9テンキー8あたりにあるStonehoused Aditを調べ、イベントを見ます。この場所へ行くには、Survival Guideで北グスタベルグ[S]へワープしてから南下すると早いです。
イベント後、再度Stonehoused Aditを調べ、ルホッツ銀山へ移動します。
ルホッツ銀山では、アーデルハイトと共に木馬のもとまでたどり着けばクリアになります。
緑ネームのAdelheidに話しかけると、白ネームになって移動を開始します。後をついていき、ポイントごとに襲ってくるクゥダフからアーデルハイトを護りつつ、移動していきます。アーデルハイトが倒されてしまうと失敗です。
攻撃系ジョブでIL119だと、クゥダフを一撃で倒してしまうことが多いため、フェイスを呼んでも役に立ちません。複数で襲ってくるクゥダフのタゲを一斉に取るのは無理なので、アーデルハイトを回復させつつ進んでいく必要があります。サポ白か、回復できるジョブが必須です。
からくり士IL119サポ白で、マトンをぶつけつつクゥダフを攻撃し、アーデルハイトをケアルIVで回復することで、忙しいもののクリアはできました。
ルホッツ銀山をクリアしたら、北グスタベルグ[S]からバストゥーク商業区[S]へエリアチェンジし、イベントを見ます。
イベント後、バストゥーク商業区[S]の大工房前H-6テンキー3あたりにいるGentle Tigerに話しかけ、イベントを見ます。
イベント後、再度Gentle Tigerに話しかけ、イベントを見ます。
次のクエスト「旋風、再び」に続きます。
ストーリー
ファイブムーンズたちを追いかけて、レルフィーたちは急ぎ、グロウベルグからバストゥーク商業区[S]に戻ることにしましたが……しかし、一足先にバストゥーク商業区[S]に戻ったファイブムーンズたちは、既に行動を起こしていました。
Ghioggo「同志ガラッグ!軍、銃士隊の主だったヒューム士官を拘束しました!」
Five Moons「ごくろう、同志ギオッゴ。思いの外、早かったな。で、同胞の士官たちは?」
Ghioggo「はっ。われわれの計画に賛同しなかった者が少々おりましたが、ご命令どおり、その者たちも拘束しました。」
Five Moons「残念なことだ……飼い馴らされて、誇りを失った石頭どもめ。よい。あとで、自分から説得してみよう。」
そこへ、ようやくフォルカーとレルフィーが到着しました。
Volker「ファイブムーンズ!いますぐ、あの愚行をやめさせろ!」
Five Moons「フォルカー……。」
Volker「こんなことをして何になる?むしろ、お前たちガルカ族の立場を悪くするだけだと、なぜ気づかない!」
Volker「隊長に相談しよう。私たち、ミスリル銃士隊で大統領に直訴するんだ!そうすれば、軍だって……」
そう言いかけたところで……。
Volker「ファイブムーンズ……まさか、私まで拘束するつもりか……?」
しかし、ファイブムーンズは何も答えません。
Volker「お前にとって、私は他のヒュームの連中と変わらぬ存在だったのか!?」
何も答えようとしないファイブムーンズでしたが、ダベムが慌てて報告にやってきました。
Dabem「同志ガラッグ、大変です!」
Five Moons「どうした、同志ダベム?」
Dabem「北グスタベルグにて哨戒にあたっていた、第一軍団の第2千人隊が、クゥダフ兵団武装親衛隊の奇襲を受け、現在敗走中とのことです。」
Ghioggo「ちっ、同志ゲレナグを臨時指揮官に据えた部隊だな。やはり、経験不足は否めなかったか……。」
Five Moons「で、敵の規模は?」
Dabem「おそらくは2000~3000。ここ首府に向け、まっすぐ進軍中です!」
Ghioggo「なんだと!?われわれの命令で動かせる部隊はほとんどないぞ。どうする、同志ガラッグ?」
Five Moons「…………望むところだ。どん亀の部隊など物の数ではない。われらだけで撃退し、ガルカ族の決意をヒュームどもに見せてやるのだ!」
Volker「ファイブムーンズ……。」
北グスタベルグ[S]では、ガルカたちとクゥダフ一味の壮絶な戦いが繰り広げられていました。
うおおぉおおぉぉぉーーーっ!!!
そのころ、バストゥーク商業区[S]では……大きな音が外から聞こえてきたことで……。
Klara「フォルカー!」
Volker「隊長……!いまの轟音は!?」
Klara「クゥダフ兵団のシージターレットの砲撃だ。」
Volker「攻城砲ですか!?いつの間に、敵はそんなものまで?」
Klara「近くの廃坑に、あらかじめ隠していたんだ。とにかく、このままでは大統領府が危ない。あいつを破壊するぞ!」
Volker「でも、ファイブムーンズが……」
Zeid「ほうっておけ。奴は銃士の誇りを捨てたのだ。もう、われわれとは関係ない。」
Klara「フォルカー、気持ちはわかるが、いまは一刻を争う。」
外から聞こえてきた発射音は、クゥダフ兵団のターレット2~3門による準備砲撃にすぎないだろう、とクララ隊長は読んでいます。そして、その程度ならファイブムーンズの手勢でもなんとか撃退できるはずだ、と。
しかし、ザイドがつかんだ情報によると、ルホッツ銀山にはまだその倍ものターレットが集積されているようです。
それらの設置準備が遅れている理由はわかりませんが、準備が終わり、砲列に加えられてしまえば、バストゥークはひとたまりもないでしょう。
我々は、何としてでもそうなる前にシージターレットを破壊しなければなりません。
Nicolaus「それで、隊長。作戦は……?」
Klara「シージターレットは装甲を生皮で覆われていて、火をかけるのは難しい。基部をイグニス火薬で爆破する。」
Nicolaus「イグニス火薬……危険な代物ですね。」
Klara「ああ。そこでまず、われわれは第二共和軍団の特殊工兵隊を解放する。彼らは発破のプロだからな。」
Nicolaus「特殊工兵隊か……できれば、ご一緒したくない連中ですね……。で、イグニス火薬はどうするんです?」
Klara「大統領が、大工房の弾薬庫を開放するため、尽力してくださっているところだ。」
Nicolaus「でしたら、私はそちらを手伝ってもよろしいですか?あれは、不安定な物質でできた火薬なので、少しでも知識のある者の助けが必要でしょう。」
Klara「いいだろう。許可する。それから、レルフィー。爆破作業の際には、ぜひあなたの力もお借りしたい。」
Klara「廃坑は、北グスタベルグのルホッツ銀山の一角にある。そこで合流してほしい。これが、その入口のカギだ。よろしく頼む。」
クララ隊長から、銀山の廃坑のカギを受け取りました。
Klara「ザイド、ニコラウス、フォルカー、行くぞ!」
Volker「ハッ!」
一方、北グスタベルグ[S]では……意識を失っていたファイブムーンズが気付いたようです。
辺りを見回すと、倒れている仲間たち。あちこちで火の手が上がっていて、惨状が広がっています。
ファイブムーンズは、ふと、自分の上に何かが乗っかっていることに気が付きました。よく見ると、それはギオッゴ。
Five Moons「……おい、ギオッゴ!しっかりしろ!!」
ファイブムーンズが声をかけると、ギオッゴは、かろうじてまだ息がありました。
Ghioggo「同志ガラッグ……われわれの行動は……き、きっと…………」
Five Moons「ああ、ガルカ族の名誉を回復した、輝かしい壮挙として、歴史に語り継がれるだろう。」
Ghioggo「ふ……よかった……」
Five Moons「……おい、嘘だろう……?」
そう言い残し、ギオッゴは力尽きてしまいました。
Five Moons「うあああぁぁあああぁぁーーーっ!!」
レルフィーは急ぎ、北グスタベルグのルホッツ銀山にある廃坑へ向かいました。そこには既に、クララ隊長率いるメンバーが集まっていました。
Klara「よく来てくれた。特殊工兵隊はイグニス火薬を運搬中だ。まもなく到着するだろう。」
クララ隊長が言った通り、レルフィーに一足遅れて、特殊工兵隊が到着したようです。
???「お待たせしましたぁ。」
Nicolaus「う、その声は……」
Adelheid「やぁ、ニック。お久しぶりぃ~。」
Nicolaus「ハイジ……やはり、あなたでしたか……。」
Adelheid「もぉ。どういう意味ぃ?同門の仲間なのに、失礼しちゃう~。」
Klara「シュトルム参謀、お待ちしておりました。早速ですが、作戦説明に入らせていただきます。」
クララ体調が仕入れた情報によると、クゥダフ兵団のシージターレットは、もしも発見されたときのために、鉱内に1基ずつ別々に隠されているそうです。
そこで、参謀の特殊工作隊には、これらシージターレットが砲列に加えられてしまう前に発見し、速やかに破壊してほしいとのこと。
Adelheid「了解ですぅ。鉱内の敵の守備兵力はわかりますかぁ?」
Klara「残念ながら、不明です。ですが、われわれ銃士が露払いを引き受けます。どうか、ご安心ください。」
クララ隊長が考える作戦、それは、特殊工兵隊と護衛1人ずつでペアを作り、計5組に分かれて遂行する、いわゆる「バディシステム」で行う……つまり、互いを見守り、助け合いながら作戦を遂行する、というもの。
Adelheid「了解ですぅ。じゃあ、わたしはニックとぉ……」
そう言いながら、アーデルハイドがニコラウスの方を見ると……。
Nicolaus「ぼ、ぼくは、彼女と組みます。」
ニコラウスは、マルティーナと組むようです。と言うより、アーデルハイドから逃げるように、マルティーナを選んだようにも見えますが……。
Adelheid「もう、ニックってば、相変わらず、素直じゃないんだからぁ~。じゃあ、フォルカーさ……」
フォルカーの方を見ると、既に相方が決まってしまった様子。
Adelheid「とと、遅かったみたい……。うーん、じゃあ……ザイド……さ……」
ザイドの方を見ると……腕を組んで仁王立ち。どうもアーデルハイトとは組んでくれそうにありません。
Adelheid「……も先約済みみたいだしぃ……そうだぁ~。探偵助手さん、わたしと組みましょー!」
えっ……ニコラウスの反応を見る限り、何か嫌な予感がするんですよね……。
いいえ、やめておきます。
Adelheid「そんな……お願いします!」
拒否権はないんですね。わかりました。
Nicolaus「……レルフィーさん、ど、どうかご無事で……。」
Klara「では、各自健闘を祈る!」
それでは、アーデルハイトと共に、ルホッツ銀山を攻略していきます。
Adelheid「ザイドさんの情報では、集積場所は明らかになってませんでしたけどぉ、銀山の構造から考えると、そのひとつはぁ……こっちに間違いないですぅ!」
アーデルハイドは、目の前の階段をのぼっていきます。後を着いていきましょう。
上の階層の通路を進んで行くと、クゥダフ兵団が襲ってきました。
Adelheid「……イグニス火薬はとっても不安定な薬品なんですぅ。探偵助手さん!あいつら、やっつけてくださぁい。」
クゥダフたちはアーデルハイドに向かってきますので、慌てず確実にタゲを取りつつ、蹴散らしてやりました。
Adelheid「ご苦労さまでしたぁ。さぁ、気を取り直して、進みましょ~。」
さらに通路を進んで行くと、今度は背後からクゥダフたちが襲ってきました。
Adelheid「ちょっとぉ。バックを取られてるんですけどぉ!?イグニス火薬で爆死したくなかったら、とっとと倒してぇっ!」
このクゥダフたちも、アーデルハイドに向かってきます。そんなにメガネ女子がいいんですかね……。慌てず確実にタゲを取りつつ、蹴散らしてやりました。
Adelheid「なぁんだ、全部倒しちゃったんですかぁ?探偵助手さんにイグニスの爆発力を試してもらいたかったのにぃ。な~んてね。じゃ、先行きましょぉ。」
さらに通路を進んで行くと、今度は前から後ろから、たくさんのクゥダフたちが襲ってきました。
Adelheid「わあぁん……衆寡敵せずですぅ!助けてぇ、ニック~ッ!」
ディアガなどで一気にタゲを取ってしまえれば良かったのですが、こちらもパニック!マトンとレルフィーが1匹ずつ確実に倒していきました。
手間取ったせいか、アーデルハイドが瀕死状態でしたので、女神の印+ケアルIVで回復。
Adelheid「あ、ありがとぉ。……もう、ここに用はないですぅ。」
アーデルハイドを追いかけてはケアルIVで回復し……しばらく進んだところで、またしてもたくさんのクゥダフたちが襲ってきました。
Adelheid「ええと、この鉱山に侵入してる敵軍を大隊相当と想定すると、残存兵力は……と、とにかく、早く倒してくださぁい!」
クゥダフは一撃で倒せてしまうので、マクロ登録していない範囲WSを使う余裕もなく……とりあえず1匹ずつ倒していきます。
Adelheid「て、敵を撃退できることは、想定内ですぅ!さ、もうひと踏ん張りですよ~。」
アーデルハイドに続いて進んで行くと、ついに通路の先に木馬を発見しました……が、またまたたくさんのクゥダフたちが襲ってきました。もう、いい加減にして!
Adelheid「木馬さんは、すぐそこですぅ。探偵助手さん、がんばってくださぁい!」
セレナーデ(マトン)行って!こっちの亀は私がやる!……あっ、アーデルハイドさんにケアルIV!あー、忙しくて目が回る!!
……ようやくクゥダフを蹴散らした頃には、肩で息をするほどの疲労感。
Adelheid「さっすが、助手さぁん!ではでは、勝利の火花を散らしましょ~。」
クゥダフ兵団を一掃し、いよいよ木馬……シージターレットを破壊します。
Adelheid「まずは雷管を取り付けてぇ……それから爆発を1分後にセット、と……。」
シージターレットの足元あたりにイグニス火薬をセットし、1分後に点火されるように仕掛けたようですが……。
Adelheid「木馬さん、さようなら~。」
いや、ちょっと待って!!
……見事、レルフィーも爆発に巻き込まれ、吹き飛ばされてしまいました。
Adelheid「完璧ですぅ~!」
全然、完璧じゃないんですけど……。
Adelheid「あれ、探偵助手さん、いつまで伏せてるんですかぁ?この調子で、残りもやっつけますよ~。もたもたしてないで、ついてきてください~。」
伏せてるんじゃなくて、吹き飛ばされたんです……。
爆風で吹き飛ばされて痛む体を引きずって、アーデルハイトの後を着いていくと……クララ隊長たちと合流できました。
Klara「レルフィー、来たか。ここで最後だ。」
Martina「それでは、爆破します。みなさん、離れてください。」
Adelheid「……?待って……その木馬さん……」
マルティーナが、仕掛けたイグニス火薬に点火しようとしましたが、アーデルハイドがそれを止めました。そのとき……。
Adelheid「みんな、逃げてっ!」
みんな咄嗟に逃げ出しましたが、慌てたマルティーナは足がもつれてしまい、転んでしまいました。
Martina「きゃあっ!」
Adelheid「マルティーナ……!!」
マルティーナを助けようと身を乗り出したアーデルハイドでしたが、ニコラウスが咄嗟にそれを制止します。
Nicolaus「行ってはだめです!」
その直後、シージターレットが大爆発。
しかし、何者かが間一髪で、マルティーナを抱きかかえ助け出してくれました。
Volker「……ファイブムーンズ!?」
そう、マルティーナを助けてくれたのはファイブムーンズ。彼のおかげで、マルティーナはひとつも傷を負うことなく助かりました。
Adelheid「マルティーナ、大丈夫!?」
Martina「ええ……」
しかし、いまの爆発はいったい何だったのでしょうか……。その答えは、ファイブムーンズが知っていました。
Five Moons「超大口径砲弾の特殊装薬が積まれていたのだ。大工房の分厚いベトンの防壁をも砕くという、強力な装薬が……。」
Adelheid「そうか!その炸薬の調整に、敵は時間をとられていたんだわ。ごめんなさい。わたしがうかつでした……。」
ファイブムーンズも、もともとその事実を知っていた訳ではありません。ここへ来る途中、ゴブリンの錬金術師が話しているのを耳にしたからこその知識でした。
Five Moons「ともかく、ケガ人が出なくてよかった……。」
Martina「あ、ありがとうございます……ファイブムーンズさん……。」
マルティーナが助かったことは良かったのですが、その様子を、快く思わない者がいました。
Zeid「ふっ、皮肉なものだな。貴様がヒュームの女を助けるとは……。」
Volker「ザイド、よさないか!」
Zeid「よくも、ぬけぬけと隊長の前に顔を出せたものだな。いまや貴様は銃士ではなく反逆者なのだぞ。それとも、いまさらながらおのれの仕出かしたことの重大さに気づき、お縄を頂戴しにきたのか?」
Volker「ザイド……!お前、よくもそんな……」
Five Moons「いいんだ、フォルカー。ザイドに自分の気持ちがわかるものか。こいつには希望も理想も……夢すらないのだからな……。」
しかし、ウェライやグンパが言ったとおり、ヒュームとの争いに力を行使したことは、自分の誤りだった、と思っているようです。
というのも、ファイブムーンズは、憎んでいたヒュームの高官と同じやり方を選んでしまっていたことに気付いた様子。自分のせいで、惜しくも若き同胞の命を散らせてしまった、と。
Volker「ファイブムーンズ……。」
Klara「話はそこまでだ。直ちに首府へ戻るぞ。ファイブムーンズ、お前もだ。」
Five Moons「隊長……?」
Klara「いまは、正規軍も反乱軍もヒュームもガルカも、どうでもいいことだ。大切なのは、国民一丸となって美しきわが街バストゥークを、亀どもの魔手から護ること……違うか?」
Five Moons「はいっ!」
一方、バストゥーク商業区[S]。ウェライたちが北グスタベルグ[S]への出口へ向かっています。
Geldav「だから、無駄ですって。いまごろ同志ガラッグが、ヒューム士官をすべて拘束し主要な部隊・施設を、掌中にされているはずです。」
Werei「愚かな……いいから、早く案内してくれ。」
そして北グスタベルグ[S]への出口付近に着いたところ……そこでは、ガルカたちが必死で市門を抑えている様子。
Werei「これはいったい……!」
Zyndowa「ウェライさん!」
Werei「敵が市門にとりつくのを許したのか!?」
Zyndowa「申し訳ありません。多勢に無勢、いかんともし難く……この門も、あとどれぐらいもつか……」
Gumbah「ウェライ、あれ!」
グンパの指さす方を見ると、ヒューム士官たちが走ってくる姿が見えました。
Geldav「な……!!あれは、ヒューム士官!?同志ガラッグはどうしたというのだ?」
その様子を見て、ウェライとグンパはお互いに何かを確認し合い、そして皆の方を向き……。
Werei「皆の者、聞いてくれ!ヒュームの士官は解放された。諸君らのヒュームに対する思い、私とて忘れたわけではない。」
Werei「だが、ここバストゥークは、われらガルカの父祖が血と汗で築き上げた、第二の故郷。いまは恩讐を捨てて大同団結し、共に首府を護ろうではないか!」
そしてウェライは、ディーターに握手を求め……。
ディーターはそれに応じました。
おおおぉぉおぉーーっっ!!!
そしてついに、クゥダフ兵団が市門を突破し、市街地へ乗り込んできました。
激しい市街戦が繰り広げられましたが、必死の抵抗により、クゥダフ兵団は撤退していきました。
レルフィーは、バストゥークに戻ってきてすぐ、大工房へ向かいました。
Gentle Tiger「いま、プリーン大統領が声明を発表されているぞ。さ、大統領府へ行って拝聴してこい!」
促されるままに大統領府へ行くと、ジェントルタイガーが言うように、プリーン大統領が声明を発表しているところでした。
Prien「……諸君らの献身的な戦いによって、わが国建国以来、最大の危機は去った。いま、私は高らかに宣言しよう。わが国は、亀どもに勝利したと!」
Prien「……だが、われわれは決して忘れてはなるまい。この勝利が、兵士、市民、多くの犠牲の上に得られたということを……。彼らのためにしばし、黙祷をささげよう……。」
Prien「ありがとう……。さらに、諸君。私はこの場を借りて、発表したいことがある。どうか、冷静に耳を傾けてほしい……。私は恥じているのだ。あの忌まわしいベルナー軍務大臣暗殺事件……。その嫌疑が無実のペイルイーグル議長にかけられたことを。」
Adelbrecht「ペイルイーグル議長が無実だと……?」
Jeremias「どういうことだ……!?」
Prien「カルスト君。」
プリーン大統領は、後ろに控えていたカルストを呼びました。
Derek Karst「みんな、聞いてくれ!」
Derek Karst「私は、ある場所でトンベリの暗殺者に襲われ、もう少しで命を落とすところだった。それを、身を挺して救ってくださったのは、議長その人だったのだ!」
Christoph「なんだと……!?」
Drangord「議長が……!?」
Derek Karst「私は暗殺の嫌疑で彼を糾弾していた張本人だった……。もし、彼が容疑をかけられていたような、反政府主義の暗殺者の首魁だとしたら、そんなことをするだろうか?」
Prien「それに、そのトンベリの懐から、軍務大臣室の見取り図も出てきた。もはや、犯人がだれかは明白となったのだ。」
Garlbrei「やっぱり、ぺイルイーグル議長は潔白だったんだ!」
Prien「そのとおり!私は、大統領として公式に議長に謝罪し、その名誉を速やかに回復したいと思う。そして、この薄汚い謀略を仕組んだ、獣人血盟軍に報復することを、ここに誓う!諸君。そのためにどうか、力を貸してほしい!!」
うぉおおぉぉおぉおぉっ!!!
声明の発表が終わった後。大統領府内で、ファイブムーンズの処遇が話し合われました。
Dieter「……ですが、諸般の事情を鑑みても、内乱罪については酌量の余地はありません。」
Prien「そうだな……。」
Dieter「閣下。憲兵隊としては、ファイブムーンズ容疑者の即時引き渡しを要求せざるを得ません。」
Prien「待ってくれ。その前に少しだけ、彼と話がしたい。」
Dieter「承知しました。」
Prien「なにか言い残すことは?」
しかし、ファイブムーンズはそれに対し、何も応えません。
Prien「なるほど。黙して語らず。あとは死をもって己が意を示さんというわけか……。いい気なものだな?」
Prien「違うか?潔く死ねれば、お前は本望だろうが、あとに残された者たちはどうなるのだ?」
Prien「お前と行動を共にした同志は?本件で命を落とした者たちの遺族は?そして……反逆者を出した汚名を被り、何より貴重な戦力を失うお前の仲間……ミスリル銃士隊は?」
Prien「ときに、クララ。いまは戦時だ。ミスリル銃士1人の諜報活動は、1個軍団の命運すら左右しかねん。そうだな?」
Klara「はっ、光栄であります。わが銃士隊の情報力は、同盟国からも高い評価をいただいております。」
Dieter「閣下。おっしゃりたいことはわかりますが……」
Prien「ありがとう。理解してもらえると思っていたよ、ディーター君。」
Dieter「だ、大統領……!!」
Prien「なに、いまさらこやつは逃げも隠れもするまい。軍法会議が始まるまででよいのだ。彼の身柄を私に預けてくれるね?」
Dieter「……よろしいでしょう。大統領として、閣下が彼の身柄を書面にて保証してくださるならば。」
Dieter「ですが、閣下。いずれ、この件で、ご自身が議会から追及されることになるでしょう。」
Prien「無論、覚悟の上だとも。ファイブムーンズ……いや、ガラッグ。君には、これまでどおりミスリル銃士として任務にあたってもらう。よいな?」
Five Moons「……隊長が自分を必要とされているなら。」
Klara「当たり前だ。」
Prien「よし、決まりだな。わが国は再び、団結せねばならん。ガラッグ。そのためには、君の意見と行動が必要だ。頼んだぞ。」
Five Moons「はっ。」
Prien「それからレルフィー。」
Prien「クララから話は聞いた。君が敵の攻城兵器を破壊してくれたそうだな。おかげで、この街は窮地を脱することができた。この国の大統領として、礼を言う。」
Prien「これは私からの恩賞だ。どうか、受け取ってほしい。これからも、わが国のためミスリル銃士隊に、君の力を貸してくれたまえ。」
プリーン大統領から、共和シルバー章を賜りました。
Volker「よかったな、ファイブムーンズ!」
Nicolaus「まったく、人騒がせなんですから。」
Five Moons「隊長、自分は……」
Klara「なにも言わなくていい。お帰り、ファイブムーンズ。」
Volker「おい、ザイドもなんとか言ってやれよ。」
Zeid「……ふん。」
ザイドは何も言わずに、部屋を出て行ってしまいました。
Nicolaus「ザイドさんは、相変わらずですね。」
Klara「しかたあるまい。彼とて、同じガルカ族。いろいろと思うところもあろう。」
Klara「さて、レルフィー。あなたには引き続き、われわれの作戦に協力してもらいたい。引き受けてくれるか?」
もちろんです。
Klara「では早速、今後の作戦についてだが……うっ……!」
Volker「隊長……?どうされましたか!?」
Klara「……な、なんでもない。少し目眩がしただけだ……」
Nicolaus「おそらく、疲労でしょう。ここのところ、立て続けの事件で休む間もなかったですからね。すぐに休まれた方がいいです。」
Klara「……ああ、そうだな。フォルカー、あとは頼む。すまないが、私は少し休ませてもらおう……。」
Volker「了解です、隊長。」
Volker「レルフィー。すまないが、見てのとおりだ。また後日、隊長が回復されたら作戦会議の続きをするとしよう。」
作戦会議は中断し、レルフィーも大統領府から商業区へ戻ってきました。
入口にいるジェントルタイガーも、クララ隊長が今まで見せたこともないほど憔悴している姿に、心配しているようです。
Gentle Tiger「そういえば、シュトルム参謀総長から聞いたぞ。ついにミスリル銃士隊No.6に任命されたそうだな。おめでとう!」
Gentle Tiger「だが、失態とはいえ俺が最初にここを通してあげたからこそ、いまの君があるんだ。それを忘れないでくれよ。」
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