今回は、アルタナミッション第26弾「傾ぐ天秤」を進めるために必要な連続クエスト「向かうべき道」を進めていきます。
アルタナミッション第26弾「傾ぐ天秤」を進めるためには、過去三国に対応したクエストを規定されたところまで進める必要があります。
レルフィーはバストゥークに所属しているので、まずは過去バストゥークのクエスト「栄誉と背反」の続きである、「向かうべき道」を進めます。
なお、このクエストを進めるためには、以下の条件が必要です。
- 過去のバストゥーク関連連続クエスト「栄誉と背反」を終わらせてから、エリアチェンジをしている
- 過去のバストゥーク関連連続クエスト「栄誉と背反」を終わらせてから、ヴァナ・ディール時間で0時を越えている
- アルタナミッション「傾ぐ天秤」を受けている
攻略手順
バストゥーク商業区[S]の大工房前にいるGentle Tigerに話しかけて、イベントを見ます。
イベントの後、ベドー[S]へ入り、イベントを見ます。ベドー[S]は、Survival Guideでパシュハウ沼[S]へワープすればすぐ目の前です。
イベントの後、バストゥーク商業区[S]の大工房前にいるGentle Tigerに話しかけて、イベントを見ます。
イベントの後、バタリア丘陵[S]I-10テンキー6あたりから入るエルディーム古墳[S](通称:南古墳)のI-8テンキー7あたりにいるRed Axeに話しかけて、イベントを見ます。Survival Guideでエルディーム古墳[S]へワープがオススメ。
イベントの後、「蜜蝋」と「テキスタイルダイR」が必要になりますので、合成で作成するか、現代に戻り競売から調達します。競売で調達する場合は、どちらも「素材」→「錬金術材」にあります。
アイテムが準備できたら、ブンカール浦[S]J-6テンキー1あたりにいるゴブリンLeadavoxに、「蜜蝋」と「テキスタイルダイR」をトレードして「封蝋」を受け取ります。Leadavoxには話しかける必要はなく、アイテムを渡せばイベントが始まります。
「封蝋」を受け取った後、エルディーム古墳[S](南古墳)のI-8テンキー7あたりにいるRed Axeに話しかけて、イベントを見ます。
イベントの後、バストゥーク商業区[S]の大工房前にいるGentle Tigerに話しかけて、イベントを見ます。
イベントの後、ボスディン氷河[S]F-10テンキー6あたりにあるHoarfangを調べて、イベントを見ます。この場所へは、戦績テレポが一番近く、次いでSurvival Guide、バタリア丘陵から行くルートが一番遠いです。
ストーリー
クララ隊長の謀反により、大騒ぎとなってしまった大統領府、そしてミスリル銃士隊の隊員たち。それから数日が経過した頃、様子を見にジェントルタイガーを訪ねてみました。
ジェントルタイガーの目の前まで来て見ましたが、上の空でこちらには気付かない様子。声を掛けたところで、ようやく気付いてもらえました。
Gentle Tiger「……ん?ああ、レルフィーか。すまない。このあいだの事件のことがずっと頭から離れなくてな……。」
Gentle Tiger「あのクララ隊長が大統領のお命を狙ったなんて、いまでも信じられないよ。公にはトンべリの仕業ということになっているんだが、本当にそうだったら、どんなにいいか……。」
Nicolaus「まったくですね。」
ちょうどそこへ、ニコラウスとファイブムーンズがやってきました。
Nicolaus「あれから大変だったんですよ。」
ニコラウスの話によると、クララ隊長の不祥事のせいで、元ミスリル銃士隊は全員が責任を問われてしまったようです。
そして、ニコラウスとファイブムーンズはスキンク隊の、ザイドはジャッカル隊の、それぞれ懲罰部隊送りになってしまった、と。
レルフィーは正式なミスリル銃士隊メンバーではないので、難を逃れることができました。
Five Moons「……なあ、ニコラウス。隊長は、なぜ、あのようなことをしたのだろうか……?」
Nicolaus「ぼくもまったく解せません。ミスリル銃士隊の隊長ともあろう人物が、大統領のお命を狙うなんて、言語道断です。」
しかし、事実は事実。フォルカーまでもが被害に遭っているのです。幸い、命に別状はありませんでしたが、逃げてしまったクララ隊長を見つけることができたら、きっちり落とし前をつけてもらわなくては、と、ニコラウスは息巻いていました。
???「ニコラウス、ファイブムーンズッ!!こんな所でなに油を売っている!」
そんな話をしているところへ、スキンク隊の大隊長ヘルベルトが大声を上げながらやってきました。
Nicolaus「大隊長。どうされましたか?」
Herbert「ザイドが、ジャッカル隊から脱走したらしいぞッ!」
先ほどベドーから連絡があり、ザイドはクゥダフ調査の任務中に、行方をくらましたそうです。
Herbert「いま、スキンク隊の中からも、いくらか追跡にあたらせている。おまえたち、ここでぼーっとしてないで行ってこい!」
Nicolaus「はっ、はい!」
Herbert「よし。私はこれから、エルディーム古墳に行かねばならん。詳しいことは、ジャッカル隊のライナー小隊長に聞け。」
そう言うと、慌ただしくヘルベルトは去って行きました。
Five Moons「あれほど職務に忠実だったザイドが、脱走……?」
Nicolaus「処分を受けて、懲罰部隊へ送られている上に脱走なんて、なにを考えてるんだ、ザイドさんは……かなりマズイですよ。」
Five Moons「マズイって……」
Nicolaus「……場合によっては、現地で処分されても文句はいえません……。ザイドさんが自らの意志で隊に戻れば、なんとかなるかもしれませんが……」
Five Moons「では、他の者に捕まる前に見つけだし、説得しよう。」
Nicolaus「ええ……ただ、ザイドさんがなぜ脱走したのかが、気になりますね……とにかく、べドーにいるジャッカル隊のライナー小隊長に話を聞いてみましょう。」
レルフィーたちは、急ぎベドーへ向かいました。ベドーでは、ジャッカル隊がクゥダフ調査を行っています。
Gerold「ラ、ライナー小隊長、(F-9)地点の砦付近のクゥダフ100匹……すべて、調査を完了いたしました……!」
Rainer「どれ、調書を見せてみろ!」
Gerold「ハッ!」
ライナー小隊長は、受け取った調書をパラパラッとだけ見て……。
Rainer「ひぃ、ふぅ、みぃ……足りん!」
Gerold「ええっ!!全部、数えてないじゃないですか!!」
Rainer「つべこべ言わずに、もう100匹調査してこい!!それまで戻ってくるんじゃないぞ!いいな!」
Gerold「もう、勘弁してくれよ~。」
隊員たちは、疲れた顔でまた調査に向かいました。それと入れ替わるように、レルフィーたちがライナーの元にやってきました。
Nicolaus「ライナー小隊長!」
Rainer「ん?おまえたちは、たしかスキンク隊の……」
Nicolaus「はい。ニコラウスと申します。こちらは、ファイブムーンズ。それから……ザイドの追跡に共にあたってくれているレルフィーです。」
Rainer「そうか。ではさっさと捕まえろ。抵抗したら、返り討ちにして構わんぞ。ザイドめ、ジャッカル隊を嘗めやがって……。」
Nicolaus「はい。あの、ひとつ聞かせてください。懲罰部隊で、ザイドさんはどんな様子でしたか?」
Rainer「そうだな……これといって、変わった様子はなかったんだが……強いて言うなら、いつも上の空でなにを考えているかわからんところがあったな。」
Rainer「まぁ、ここの連中には、よくあることだ。」
そのとき、我々の話に遠くで聞き耳を立てていた隊員がいることに、ライナーが気付き……。
Rainer「こらッ、おまえ!そこで、なにしている!!さっさと持ち場に戻れ!!」
その隊員を追いかけて、ライナーはどこかへ行ってしまいました。
Five Moons「いつも上の空……か。ザイドも、クララ隊長のことが気になっていたのだろうか……?」
Nicolaus「そうかもしれませんね。ザイドさんはああ見えて、誰よりも隊長のことを慕っていましたから……いや、待てよ。もしくは、隊長となにか企んでいる、とか……」
Five Moons「なっ……!なにを言いだすのだ!なぜ、ザイドがそのようなことを……」
ザイドは、ファイブムーンズが助けに入ろうとしたとき、クララ隊長をかばいました。そして、クララ隊長に続いて、姿を消したのです。
……そう考えるのが自然でしょう。もしかしたら、今ごろどこかで落ち合っているかもしれません。
今考えてみれば、ザイドは明らかに逃走を幇助していました。ひょっとしたら、あの一連の事件は仕組まれていたものかもしれない……そうニコラウスは考えているようです。
Five Moons「まさか……!先ほどニコラウスも言っていたではないか。ザイドは隊長を誰よりも慕っていたと……ザイドは隊長の勧めで、銃士隊に入隊したそうだ。その恩あって、かばわずにはおれなかったのであろう。」
Nicolaus「大統領のお命を奪おうとまでしたのに、ですか?おかしいですよ。」
Nicolaus「……それとも、ザイドさんにはそれほどまでに、隊長に義理立てする事情でもあるのでしょうか?」
Five Moons「そういえば……ミスリル隊士古参のザイドと隊長の過去を、あまり知らないな。」
Nicolaus「ぼくも知りません……うん。そう考えるとたしかに、いろいろと妙ですね。」
そもそもザイドは、何がきっかけでミスリル銃士になったのでしょう。
ザイドは優秀ですが、ミスリル銃士以前に、他部隊で活躍していたという話を聞いたことはありません。そんな無名の一兵を、いきなり採用するなんて……。
Nicolaus「その辺に、なにか秘密が……?調べれば、ザイドさんたちの行き先の見当もつくでしょうか。」
Five Moons「……ならば、ミスリル銃士隊記録を見てみよう。銃士隊記録には、これまでのメンバーの入隊歴や除隊歴が記載されている。」
その記録の入隊歴には、その者が入隊前に就いていた役職や、入隊までの経緯も記載されているとのこと。
Nicolaus「そうか、その手がありましたね。冴えているじゃないですか、ファイブムーンズ。」
Nicolaus「ミスリル銃士隊記録は、このあいだの事件のときに鋼鉄銃士隊が押収しています。気は進みませんが、大工房に戻って、鋼鉄銃士隊のバルトロメウス殿に掛け合ってみましょう。」
バストゥークに戻ったレルフィーは、バルトロメウスに会うため、再びジェントルタイガーを訪ねました。
Gentle Tiger「ん?バルトロメウス銃士隊長に会いたいのか?それなら、会議室にいるはずだぞ。」
ジェントルタイガーに通してもらい、会議室にいるバルトロメウスの元へ行き、さっそく記録の件でお願いをしてみました。
Bartholomaus「なに、ミスリル銃士隊記録を見せてほしいだと?」
Bartholomaus「なにを言いだすかと思えば……君は、まだ、元ミスリル銃士隊の連中とつるんでいるのか?」
Nicolaus「そうだとしたら、どうだって言うんです?」
少し遅れて、ニコラウスとファイブムーンズも会議室に入ってきました。
Bartholomaus「これはこれは、懲罰部隊のお二人ではないか。いや、なに、私は彼女に忠告してやろうと思っただけだ。これ以上、君たちに関わるとろくなことがないとね。」
それはさておき、銃士隊記録については、大統領暗殺未遂事件に関わる重要な押収品のひとつ。正式な申請がなければ、何人にも引き渡すことはできない、とのこと。
Bartholomaus「おたくのヘルベルト大隊長に、申請書を書いてもらうんだな。」
……やはり、簡単にはいきませんでした。
ヘルベルトはエルディーム古墳に行く、と言っていました。申請書を書いてもらうため、お願いに行ってみましょう。
レルフィーたちは、エルディーム古墳にやってきました。ヘルベルトの姿が見えないので、レッドアックスに声を掛けてみます。
Red Axe「ん?ヘルベルト大隊長に会いたいだと?」
Herbert「私になにか用か?」
レッドアックスにヘルベルトについて尋ねてみたところで、なんというグッドタイミング。
Herbert「ニコラウスにファイブムーンズではないか。どうしたんだ?」
Nicolaus「実は……」
ニコラウスは、これまでの経緯をかいつまんで話し、銃士隊記録を見たいので申請書をお願いしたい、ということをヘルベルトに伝えました。
Herbert「なるほど。それで、申請書が必要なんだな。ザイド捕縛のためなら、すぐ用意してやろう。」
Herbert「レッドアックス十人隊長、封蝋をお借りできるだろうか?」
Red Axe「ああ。たしか、このあたりに……」
レッドアックスが封蝋を探しに行きましたが……何も手にせず戻ってきました。どうやら、在庫を切らしているようです。
そこで、バストゥークまで取りに行くのも大変だから、蜜蝋とテキスタイルダイRを持って、ブンカール浦にいるゴブリンのリーダヴォクスに作ってもらうといい、とアドバイスをくれました。
Herbert「君、申し訳ないがリーダヴォクスの所へ行って、封蝋を貰ってきてくれないか?」
Herbert「私はニコラウスたちと書類を手配し、申請書を作成しておく。頼んだぞ。」
レルフィーはブンカール浦へと急ぎました。リーダヴォクスとは面識がありますが、彼女はレルフィーのことを覚えているでしょうか。
リーダヴォクスがいる場所へ行ってみると、いつものように鼻歌を歌っていました。さっそく、蜜蝋とテキスタイルダイRを差し出してみると……。
Leadavox「ん?封蝋、作ってほしいのか?」
はい、お願いします。
Leadavox「オマエ、レッドアックスに、頼まれたんだな。ちょっと、待ってろ。」
そう言うと、リーダヴォクスは後ろを向き、蜜蝋とテキスタイルダイRを使って何やらアヤシイ儀式のようなものを始めました。
Leadavox「ふーうろうッ」
Leadavox「秘密を守るふーうろうッ♪」
Leadavox「ぴったり閉じるッ、ふーうろうッ♪」
どう見ても、危険そうなものを作っているようにしか見えませんが……。
Leadavox「できた。お代、レッドアックスにツケる。持ってけ。」
完成した封蝋を受け取りました。
封蝋を手に入れたレルフィーは、急ぎエルディーム古墳に戻りました。
Red Axe「封蝋を手にいれてきたんだな。」
はい、作っていただきました。お代はレッドアックスにツケる、と言っていましたよ。
Red Axe「なに?……まあ、いい。そのくらい、こっちで払っておこう。」
奥からヘルベルトが出てきました。
Herbert「ご苦労だった。申請書は、もう用意できている。あとは、そいつを使って封をするだけだ。」
そう言って、封蝋を使って申請書に封をしてくれました。
Nicolaus「大隊長、どうもありがとうございました。」
Herbert「礼はいい。さ、そいつを早く持っていけ。」
Nicolaus「はい。行きましょう!」
バストゥークに戻ったレルフィーは、すぐにジェントルタイガーの元へ。
Gentle Tiger「ニコラウスさんから話は聞いている。さ、中に入れ。」
誘導していただき、急いで会議室へ。すると、既にニコラウスがいました。
Nicolaus「やあ、二人とも遅かったですね。」
どうやら、我々が来るのを待っている間に、ニコラウスの方でミスリル銃士隊記録を見たようです。そこには、気になる一文があったとか……。
それは、今から6年前……天晶歴858年の項。
「ミスリル銃士隊隊長クララ、ボスディン氷河ホアファング砦付近にて、ウォークラウドを捕捉、保護下に置いた」
Five Moons「捕捉……!?ザイドは、なにをやらかしたのだ?いや、彼はいったい何者だったのだ?」
Nicolaus「詳しいことは書かれていませんでしたが、氷河で捕りものだなんて、よほどのことをしでかしたのではないでしょうか……?」
Five Moons「待ってくれ。ホアファング砦……。」
ファイブムーンズは、この「ホアファング砦」という場所に、何か聞き覚えがあるようです。しばらく考えた後……。
Five Moons「あの場所は、多くのガルカが命を落とした場所ではないか……!」
Nicolaus「多くのガルカ……?ああ。7年前、ボスディン氷河へ向かった獣人軍討伐部隊の話ですか。」
その部隊は第13部隊と呼ばれ、ガルカ兵のみで構成されていたことで、話題を呼んでいたそうです。そして、その部隊の兵士が、ひとり残らず命を落としてしまったことも……。
Five Moons「なあ、ニコラウス。一連の事件と、この過去の氷河での一件、なにか関連があるのだろうか……?」
Nicolaus「……たしかめてみる価値はありそうですね。ボスディン氷河のホアファング砦に行ってみましょう。」
Five Moons「ああ。あの付近は魔物も多い。じゅうぶん注意して、参ろう。」
一行は、すぐにボスディン氷河へ向かいました。
中層あたりにある、ホアファング砦と呼ばれる場所へ行ってみると……なんと、ザイドが獣人に囲まれています。
Nicolaus「ザイドさん……!!」
慌てて助けに入ろうとしましたが……。
何者かが現れて、獣人を一掃してしまいました。
Klara「怪我はないか?」
Five Moons「た、隊長……!?」
ザイドの窮地を救ったのは、まさかのクララ隊長でした。やはり、ここで2人は落ち合う予定だったのでしょうか。
Nicolaus「隊長、ザイドさん!聞きたいことが山ほどあります。あなたたちがしでかしたこと、わかってるんでしょうね?」
Zeid「……隊長。きっと、ここへ来るだろうと思っていました。私からも、申し上げたいことがある。」
どうやら、落ち合う予定ではなかったようです。
Nicolaus「ザイドさん……?」
Zeid「あれから私は、自分なりに一連の事件について、悩み続けました……」
クララは、クララの意思と信念に基づいて、剣を振るったはず。しかし、どんな理由であれ、クララが大統領に刃を向けることが正しいはずがない。それがどうしても理解できず、許せないそうです。
しかしクララは、大統領が秘密裏に血盟軍と手を組んでいるから、他に方法がなかった、という。ザイドたちに迷惑をかけたことは、すまなかったと思っているようですが……。
Nicolaus「なにを根拠に、そんなことを……血盟軍と手を組んでいるのはあなたのほうじゃないんですか?黒鉄の旋風事件があなたの自作自演であったことは、わかっているんですよ。」
Five Moons「ああ。アーリマンを黒鉄の旋風に化けさせていたのであろう?」
Klara「おまえたちも大統領の毒牙にかかったか……ザイド、おまえだけは私の話を信じてくれるな?」
Zeid「私は……」
Nicolaus「ザイドさん、騙されてはいけません!」
Klara「……ザイド、おまえがいまここにいられるのは、誰のおかげだ?殺人鬼だったおまえを救ったのは、この私だぞ……!」
Klara「ザイド、おまえだけはどんなときでも私と共にあると信じている……。また会おう。」
そう言うと、クララは呪符を使い、どこかへワープしていきました。
Nicolaus「ザイドさん……?嘘ですよね、殺人鬼だったなんて……」
その問いに、ザイドは沈黙しています。
Nicolaus「嘘だと言ってください!」
しばらく間を置いて、ザイドはゆっくり答えました。
Zeid「……本当だ。」
Nicolaus「そ、そんな……」
するとザイドは、被っているマスクを外しました。その額には……。
Five Moons「その額の傷は……黒鉄の旋風!!」
Nicolaus「ま、まさか……どうして……」
Zeid「……私は、ガルカを見殺しにしたヒュームの連中が許せなかった……。」
Five Moons「見殺し……?いったい、なんの話だ?」
数年前、ボスディンの地に赴いた獣人討伐部隊は、獣人軍の奇襲に遭ってしまいました。そのとき、ヒュームたちは、奥地へ先行していたガルカ兵の部隊……第13部隊を残したまま、退却してしまったのです。
しかし、ヒュームの連中は、この惨事を揉み消してしまったため、誰も知らない話となったのです。
Five Moons「では、その額の傷は……」
Zeid「……ああ。私は、第13部隊の生き残りだ!」
仲間を失ったあの日……ザイドは、ヒュームの連中がいくら惨劇を揉み消したとしても、決して忘れる者がいないことを知らしめるため、第13部隊のマークを額に刻み、誓ったそうです。
Nicolaus「……それで、関係者を殺し、その額に同じ傷を残したと……?あなたは自分がなにをしたか、わかっているんですかッ!?」
Nicolaus「……いままで、ぼくたちは殺人鬼と任務にあたっていたわけですか。ミスリル銃士隊が聞いてあきれますね。」
Nicolaus「ザイドさん、あなたには失望しました。もう二度と、ぼくたち……いいえ、ミスリル銃士隊に関わらないでください!」
そこへ、ライナー率いるジャッカル隊がやってきました。
Rainer「いたぞ!!ザイド、おまえを脱走罪で逮捕する!!」
ザイドは抵抗することもなく、素直に逮捕されて行きました。
Rainer「スキンク隊の諸君、ご苦労だったな。こいつは礼だ。受け取ってくれ。」
ニコラウスにお礼を渡すと、ザイドと共に去って行きました。
Nicolaus「……レルフィーさん、ご協力ありがとうございました。この品は、あなたが受け取ってください。」
Nicolaus「……さ、首府に戻りましょう。ファイブムーンズ。」
ニコラウスからスーパーリレイザーを受け取り、それぞれ帰路につきました。
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